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先端領域に携わりたいという秘めた思い。考えてもいなかったスタートアップに叶う場があった

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研究職としてキャリアを重ねている方々の中には、スタートアップは企業規模が小さく不安定だからといった理由で、転職先の選択肢として考えていない方も多いかもしれません。しかし、社会の隠れたニーズに応えるために誕生したスタートアップ企業、その中でも、最先端のテクノロジーを活用した社会課題の解決を目指すディープテック領域は、研究職の皆さまがお持ちの高度な専門性を発揮して活躍出来る場です。
今回は、大手企業で微生物領域の経験を積んだ研究者の方の事例をご紹介します。
LHH転職エージェントLife Science紹介部Biotechnology課の古森一穂さんは、求職者自身がご存じなかったスタートアップ企業の中から、マッチする企業を見つけました。ここでは、その転職が成功した過程をご紹介します。

(この記事のポイント)
1. ディープテック領域のスタートアップの魅力
2. 初めは乗り気ではなかったスタートアップへの転職
3. 応募に繋がるカジュアル面談
4. お一人おひとりのお気持ちに沿ったご提案を

ディープテック領域のスタートアップの魅力

大手や中堅企業からの転職者にとって、スタートアップは選択肢として捉えられないことも多いですが、「その利点は多数あります」と古森さんは提案します。古森さんが所属するLHH転職エージェントのLife Science紹介部は、ライフサイエンス、メディカル、ヘルスケア関連の転職案件を扱う部署です。古森さんは、同部署のBiotechnology課において、再生医療や遺伝子、微生物といったバイオテクノロジー分野の研究者の転職支援を主に行っています。大手企業の新規事業やスタートアップの情報や転職事情に精通しており、この分野で多くの実績を挙げています。

古森さんの経験によれば、専門性の高い研究者や技術者にとって、スタートアップへの転職がもたらす利点の一つは、「イノベーションの最前線で、スピード感と裁量を持って活躍できること」です。例えば、大手企業や歴史ある企業も新規事業に取り組んでいます。ただ、全てがそうとは言いませんが、中には、規模が大きいゆえの意思決定プロセスの遅延や、保守的なリスク回避文化、またそこまで本腰を入れて取り組むつもりがなかった、といったように、思うように進まないケースもございます。ジョブローテーションで該当事業から途中で離れてしまうこともあります。一方で、ディープテック領域のスタートアップは、迅速な意思決定とフレキシブルな対応が出来るスピード感、個々の意見やアイディアが直接製品やサービスに反映されやすい裁量権が持ちやすいです。そして、最新技術や研究に特化しているので、該当分野のイノベーションの最前線に携わり続けることが出来ます。また、大手企業とのコラボレーションも活発になっているので、規模の大きな仕事にも関われるチャンスがあります。「専門知識を有する経験豊富な人材を求めているので、ご自身の専門領域が生かせるスタートアップがきっとあると思います。経験を生かしながらスピード感と裁量権を持って挑戦し続けたい方であれば、スタートアップを選択肢に入れないのはもったいないです」と古森さんは言います。

古森さんが担当したSさんの転職支援は、まさにこのようなケースに該当します。

初めは乗り気ではなかったスタートアップへの転職

Sさんは30代前半、微生物の研究テーマで修士号取得後、大手食品会社で引き続き微生物分野の研究員として勤務されていました。ご結婚を機に、ご両親の住む街への転居を決められましたが、これにより通勤距離が大幅に延びるといった生活環境の変化が生じたことから、転職を検討され始めました。環境の変化に起因する事情であって、現職の微生物分野にはやりがいを感じられていたことから、引き続き携わりたいとお考えでした。そんなSさんには、実は、現職では取り組んでいない微生物に関する先端領域に携わりたいという秘めた思いがあり、その対象の中にアップサイクル領域がありました。アップサイクルとは、使われなくなった製品や素材を単にリサイクルするのではなく、元の品質を保ちながら、さらに価値ある製品へと再加工・再利用することを指し、このプロセスは、廃棄物を減らし、新しい資源の消費を抑えると同時に、創造的な価値創出が出来ることから、近年注目を集めている領域です。

「アップサイクルは将来性のある分野だと考えられているものの、現状、この領域へ本腰を入れて取り組んでいる企業はまだ多くありません。実際、Sさんがこの領域で応募されていたのは、有名な食品会社2-3社で、残念ながらご縁は無かったようです。また、アップサイクルだけでなく微生物領域の求人自体も決して多くない中で、転居が出来ないという通勤可能範囲のご事情もあったことから、研究職以外へ対象を広げて探されていました」と古森さんは言います。このような状況の中、SさんはLHH転職エージェントに登録し、古森さんがその転職支援を手掛けることとなりました。

古森さんは、Sさんにぴったりの企業情報を持っていました。独自の発酵技術を用いて未利用資源のアップサイクル、バイオ素材の開発を目指すスタートアップで、ちょうどSさんが相談に来たタイミングで、研究職の募集も行っていました。しかし、古森さんからこの企業の詳細を聞いたSさんは、最初は応募することをためらっていらっしゃいました。

応募に繋がるカジュアル面談

アップサイクル事業を手掛けるスタートアップを提案された際、Sさんの最初の反応は「その選択肢は考えていなかった」というものでした。ただ、「スタートアップへの応募は考えていません」とそれ以上の説明を求められない方も少なくない中で、Sさんはそのような反応ではありませんでした。「スタートアップのイメージが湧かないだけで、丁寧にご説明すれば検討いただけるのではないかと感じました」と古森さんは述べています。

LHH転職エージェントでは、ビジョンマッチングという特有のアプローチを用いて転職支援を行っています。この方法では、求職者と企業の希望やニーズを丁寧にマッチさせ、双方が互いを深く理解した上で、最適な転職先を見つけることを重視しています。このアプローチにより、同社を通じた転職では定着率が高いというデータがあります。

古森さんから出来る限り魅力をお伝えしましたが、魅力は理解いただけたものの該当企業で実際に自分が働くイメージがまだつかないご様子。そこで、あと一歩背中を押すべく、求人企業の方と直接情報交換をされた上で正式応募するかを判断していただくためのカジュアル面談をご提案。ご希望いただけた為、求人企業にご提案したところ、予想通りSさんのキャリアを高く評価、「是非お会いしたい」という返答がありました。カジュアル面談の後、Sさんは「その企業の方針や考え方がよく分かりました。現在の職場では得られない経験を積むことができると感じました」と述べました。

Sさんはこの後正式に応募し、選考プロセスに進みました。面接は一次、二次ともに順調に進み、最終的には内定を得ることができました。また、理解が深まり納得感があったことから、ご家族への説明もスムーズに出来たとのことで、ご家族もSさんのチャレンジに背中を押してくださったとのことです。

お一人おひとりのお気持ちに沿ったご提案を

この事例では、「アップサイクル分野に携わりたい」というSさんの隠れたビジョンをお伺い出来たこと、そして理解を深めて不安な思いを解消する場としてカジュアル面談を実施できたことが、転職成功の要因であったと古森さんは振り返ります。「スタートアップの場合、大手企業と比較して情報量が少なく企業研究が難しいことから、応募意欲を持ち辛いケースが多々あります。最大限、こちらからも情報提供出来ればと考えておりますが、私からの説明だけでは伝え切れない部分があるため、その際、担当者と直接話していただくことでより理解が深まり、応募に踏み出せることもあると思っております。従って、悩まれている方に対しては、カジュアル面談を積極的に提案しています」と古森さんは述べます。

さらに、求人企業の対応も転職が成功した一因だったとのことです。
「求職者のお気持ちを良くご理解、協力いただける企業様でして、カジュアル面談への対応もそうですが、問い合わせに対するレスポンスも非常に迅速でした。私としては、求職者の疑問や不安を解消するために、疑問や質問をいただいた際は、すぐに企業に確認して求職者に回答出来るように努めておりますが、様々なご事情で、回答にお時間がかかる企業も少なくありません。この点、迅速なご対応をいただけたことが、求職者の方の安心感にもつながったのではないかと思います。こういった企業様を多くご紹介出来るように努めております」

また、企業がスタートアップであろうとなかろうと、転職には不安や疑問が付き物です。それらを解消する細やかな対応も、ビジョンマッチングの一環です。古森さんがLHH転職エージェントでコンサルタントとして働き始めてから7年が経ち、その間にご結婚、お子様も生まれたとのことです。「妻と共働きですので、私自身、試行錯誤しながら、家事育児と仕事の両立に取り組んでおります。また、私自身はまだ経験しておりませんが、将来的には介護負担も生じるかと思います。そのあたりを以前より想像出来るようになったと申しますか、仕事のやりがいだけでなく、ご家庭や私生活とのバランスを考慮した提案が出来るようになったかもしれません。ちなみに、前職にはなりますが、20代は、仕事にコミットしており、夜遅くまでバリバリ働いておりました。そういったお考えの方のお気持ちも理解出来ますので、お一人おひとりのお気持ちに沿ったご提案が出来るよう心掛けております。」と古森さんは述べています。

単に条件のマッチングを図るだけでなく、転職成功に向けて求職者の側に深く寄り添うことが、LHH転職エージェントの特徴です。転職活動において心強い支援者となるでしょう。

まとめ

古森さんは、「転職先の候補には、是非スタートアップも選択肢に入れて欲しい。不安定と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、5年以上長きにわたり支援させていただき、順調に事業拡大されている企業も多くございます。」と提言しています。しかし、スタートアップの将来性を見極めるのは容易ではありません。求職者がアクセス可能な求人情報を超えた、より詳細な企業情報が必要とされますし、一人の視点だけでなく、複数の視点からの検討も重要です。

「ご自身のキャリアビジョンが明確であれば具体的な選択肢を提案いたしますが、まだキャリアビジョンが明確でない場合はその構築からサポートさせていただきます」と古森さんは述べています。また、カジュアル面談のように、企業に対する理解を深めるようなアプローチも実施しており、古森さんはそのような対応こそが転職コンサルタントが介在する価値の一つだと考えています。

自分の専門性を将来どのように生かしていきたいのか、またはどのような領域でその専門性が活用できるのかを考えることは重要です。今すぐ転職を考えていなくても、転職エージェントを利用して将来のキャリアパスを複数描いてみるのはいかがでしょうか。

 

LHH転職エージェント コンサルタント:古森 一穂

大学卒業後、理学系人材サービス会社に入社。理系の研究者・技術者・専門職の人材派遣業の営業職として、提案営業と就業後フォローに従事。クライアントは、製薬・食品・化粧品・化学・バイオベンチャー業界、大学・公的研究機関など多岐にわたる。関東で5年間、関西で1年間、計6年間を経て2017年にLHH転職エージェント(アデコ株式会社)へ。バイオベンチャーを中心に、創薬研究や遺伝子、再生医療といったライフサイエンス分野の転職支援を担当。医療分野には深い知見が持っており、アカデミア出身者の転職支援実績も豊富で採用企業からも高い評価を得ている。

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LHH転職エージェントについて


LHH転職エージェントとは、世界最大の総合人財サービス企業アデコが日本で展開する転職支援サービスのブランド名称です。国内では大都市圏を中心に事業を展開し、各領域に精通した転職コンサルタントがさまざまな業界・職種の転職サポートを行っています。ライフサイエンス・メディカル領域においては、化学業界を軸に、理化学機器、製薬、再生医療、医療機器といった分野でご活躍される方々の転職をサポートしています。

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※LHH Japan公式 note

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