日本化学会第106春季年会(2026)で開催されるシンポジウムの一つに、CIPセッション「有機電解合成の今:最新技術動向と化学品製造への応用の可能性」があります。有機電解合成は1848年のコルベ電解反応から始まった歴史ある合成反応でありますが、化学品製造の歴史においては、石油化学の台頭や反応装置の制限から、アクリロニトリルの二量化のようなごく一部の反応を除いてこれまでほとんど工業化されていませんでした。しかし、近年、風力発電や太陽光発電というグリーン電力の普及が見込まれておりその直接活用が可能なこと、化学品製造にCO2排出量削減への貢献が期待されること、反応装置や電極・膜・電解質の発達で適用可能な反応が増えてきたことなどから、有機電解合成の工業化に注目が集まりつつあります。また、学術の現場でも汎用の電解合成装置が販売されるようになることで、電気化学の専門家でなくとも電解合成に挑戦できるようになり、新たな知見・視点が有機電解合成の分野に持ち込まれる環境が生まれつつあります。本セッションでは、このように産・学で盛り上がりをみせる有機電解合成の分野において活発に研究を展開している先生方にご登壇頂き、その最新動向を学ぶことで有機電解合成の発展と産業化への道筋について議論する場を提供いたします。企業や教員の方だけでなく、有機電解合成や産学連携に興味のある学生の皆さんは奮ってご参加ください!
開催概要
CIPイノベーション共創プログラム「有機電解合成の今:最新技術動向と化学品製造への応用の可能性」
日時:日本化学会第106春季年会中 3/20(金)9:00〜11:40
会場:日本大学 船橋キャンパス A1432(14号館 [3階] 1432)
演者と演題:
岡田 洋平 (東京農工大学)「電解アミド化を活用した液相ペプチド合成」
井川 博之 (積水化学工業株式会社)「高付加価値化合物を効率的に合成可能な「CO2タンデム電解プロセス」の開発」
佐藤 宏亮 (Science Tokyo)「間接電解法によるイミン系共有結合性有機構造体薄膜の合成と多様な機能性表面への展開」
永木 愛一郎 (北海道大学)「高速有機電解合成化学:フラスコ研究からフロー研究まで」
オーガナイザー:生長 幸之助(産業技術総合研究所)
担当CIP委員:竹内 勝彦(産業技術総合研究所)、藤村 樹(株式会社カネカ)
協賛:Chem-Station
ウェブサイト:https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/csj106th/session/4A143201-04



























