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ケムステしごと

希望する研究開発職への転職を実現 「短い在籍期間」の不利を克服したビジョンマッチング

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30代前半で転職を繰り返す求職者に、企業は懸念を抱くことがあります。専門知識や経験・スキルがあっても、面接に至らないことが実は多いのです。しかし転職は、求職者にとって、希望する仕事、より良い職場環境、そして自身が求めるキャリアビジョンを実現するために     行うものです。
今回は、わずか1年半の勤続年数で2度目の転職を試みた研究開発者の事例を紹介します。難航続きだった転職活動を成功に導いたのは、部署の垣根を越えた連携プレーによるサポートでした。
そして、そこではLHH転職エージェントが持つ広範な求人情報と「ビジョンマッチング」という独自のコンサルティング手法が大きく貢献しました。この転職支援を担当したLSM&EMC紹介事業部Life Science紹介部Pharmaceutical課の遠藤 太 さんに、話をうかがいました。

 

この記事のポイント

1.   短い在籍期間であっても希望の転職を実現するために
2.   研究開発職のキャリアを生かすために早期の転職を決断
3.   求職者と企業をつな360度式コンサルティングとは
4.   面談でネガティブポイントを指摘されたときの対応方法
5.   自身の長所やビジョン明確にし、価値を掘り起こす方策とは

書類選考に通らず、難航していたTさんの転職活動

遠藤さんがTさんの転職を担当するのは、今回が2度目でした。
前回の転職時、Tさんがキャリア、人柄、仕事に対する意欲などに関して申し分のない方であることは、面談を通して把握していました。
しかし、現職の在籍年数がわずか1年半と短く、今回の転職では、その点が大きな障害になるのではないかと遠藤さんは思いました。

LHH転職エージェントのコンサルティングにおける最大の特色は「ビジョンマッチング」です。求職者のキャリアビジョンやライフビジョンに基づき、転職の支援を行う手法です。単に就労条件をすり合わせるのではなく、また転職を一時的なものとしてとらえるのでもなく、将来にわたって躍動できる環境を求職者が得られるよう、求人企業との最適なマッチングを追求してゆく独自の方法論に基づいています。

遠藤さんが所属するLSM&EMC紹介事業部Life Science紹介部Pharmaceutical課は、バイオ・製薬・医療機器および電気・機械・化学等にかかわる転職支援を行っています。Pharmaceutical課は、製薬業界を中心に担当する部署で、遠藤さんは製薬業をメインに、バイオ系企業などの案件も数多く手がけています。

同社では、業界ごとに専門的な知識や情報に精通したコンサルタントが転職支援に当たります。Tさんは、新卒で医薬品・医療機器メーカーにバイオテクノロジー系の研究開発職として入社し6年ほどの経験を積みました。その後、1度目の転職をしましたが、2度目となる今回、前職と同じ研究開発職での転職を希望したことから、再び遠藤さんが担当することになりました。

1度目の転職の時も遠藤さんはビジョンマッチングを用い、Tさんと企業の双方が納得のいく転職を実現させています。では、なぜTさんは1年半で転職を思い立ったのでしょうか。
「転職後に会社の分社化や組織再編などがあり、当初のTさんの意向とは異なるポジションの業務を担わされたことが要因です」と遠藤さんは言います。
「Tさんは現場の経験を積みながら、マネジメント業務を身につけていきたいと考えていたのですが、入社早々に経験がほとんど無いマネジメント業務を任されました。仕事は相当にきつかったようで、そこから元の研究開発職に戻りたいと思うようになったとおっしゃっていました。そして、研究開発職に戻るのならば、ブランクはできるだけ短いほうがいいと考え、早期の転職に踏み切ったのです」
遠藤さんは、Tさんの転職理由に納得しましたが、一般的に企業は採用において人材が自社で長く働いてくれるかどうかも重視します。そのため、在籍年数の短い求職者は、入社してもまたすぐに辞めてしまうのではないか?と考え敬遠する傾向があります。案の定、当初は転職活動がうまく進まず、書類選考が通らない状況が続いていたそうです。

求人企業選びでは、他部署の担当者とも連携

LHH転職エージェントの転職支援には、もうひとつ特徴的な要素があります。それが「360度式コンサルティング」です。これは、1人の担当者が企業と求職者の双方をサポートする一気通貫型のサービスです。他の人材紹介会社では、企業と求職者の担当者が別々の場合が多いのですが、360度式コンサルティングなら、求人企業と求職者の要望をワンストップでつなげられます。この方法を用いることで、両者の間の円滑な意思疎通を保って転職支援を進めることができるのです。

しかし、Tさんのケースで遠藤さんは、EMC紹介部Chemical課の竹村彩香さんに協力を求めました。「竹村さんが担当する企業の中に、Tさんの希望に合致する求人があると思ったからです」と遠藤さん。
「弊社では、異なる部署間でも定期的に情報共有が行われますので、案件によってはコンサルタント同士が柔軟に連携し、求職者を支援できる体制が整っています」

現職では関東勤務のTさんは、転職にあたって出身地の関西での勤務を希望していました。竹村さんが担当する求人企業は大阪に拠点を置いており、その点もTさんの希望に合っていました。
「この企業はは中堅ですが、長年の実績がある化学メーカーです。バイオ関連分野での事業拡大を計画しており、新設した部署の人材を募集していました」
竹村さんによれば、募集をかけても応募者がなかなか集まらない状況が続いており、新設部署の人員採用にかなり苦慮しているとのことでした。また、竹村さんの見立ても「この企業の求人要件に、Tさんはぴったりだと思う」というものでした。
遠藤さんと竹村さんが、Tさんの希望している転職を実現するためにタッグを組み、求人企業の採用状況や企業風土に詳しい竹村さんとの情報共有や、2人の連携によるサポートが、結果としてTさんの転職に功を奏すことになります。

求人企業の業務のみならず、企業風土も考慮する面接対策

採用が難航していたのは、研究開発部署の求人ではあるものの、顧客対応が多く発生するため、コミュニケーション力や交渉力も求められるポジションであったことが理由だったようです。その点、Tさんはどうだったのでしょうか。
「黙々と研究開発の仕事をしていれば、それで満足するというタイプではありませんでした」と遠藤さんはふり返ります。
「知的好奇心が旺盛な方です。理路整然と話をされるし、専門的なことをわかりやすく説明してくれた場面もありました。仕事に対して真摯である一方で、新しい取り組みをおもしろがる感性も持っていました。前々職では大学や外部機関との共同研究の経験もありましたから、顧客対応や新規のお客様を開拓していくことについても特に抵抗感はなく、むしろ興味を持ったようでした」
Tさんは、研究開発の領域でスキルを磨き、キャリアを積みながら、チームリーダーや管理職に必要な素養も身につけていきたいという、将来のキャリアビジョンもしっかりと持っていました。

求人企業はTさんの経験やスキルに好感を示しましたが、やはり現職の在籍期間が短いことを気にしているようでした。
「面接対策は、求人企業をよく知る竹村が中心に行いました。転職理由についてはかなり踏み込んで聞かれると思うので、ネガティブな印象を与えないように説明すること、この会社はこういう質問傾向があるので準備をしておくように、といったことを竹村はTさんにアドバイスしていました」

1次面接でのTさんの評価は、予想以上に高く、「論理的に話ができ、バイタリティがあり、キャリア志向も強い。転職理由にも納得できた。人柄もよく、頼もしさを感じた」というものでした。求人企業のこの評価は、遠藤さんが感じとったTさんの人材像と合致しており、その評価が実に的確だったことを示しています。
このような人材を見極める力が、コンサルタント固有の能力ではなく、「ビジョンマッチング」という手法で、すべてのコンサルタントに共有されていることが、LHH転職エージェントが行う転職支援の特質なのです。
2次面接は、Tさんと求人企業双方が好感を持って臨むかたちとなり、内定が決まりました。

コンサルティングを通じて「自身の価値」を掘り起こす求職者

Tさんは自分自身を客観的にとらえ、話すことができる方でしたが、「研究・技術職に就かれている方は、自分を語ることがうまくできない方のほうが多い気がする」と遠藤さんは言います。
そのような場合は、どのようなサポートをするのでしょうか。
「誰にでも、得意なことや成功体験はありますし、こうありたいという自分の姿も胸の中にあるはずです。さまざまな質問を通して、それらを掘り起こしていきます。時にはそれを文章化してもらうこともあります。書くことで自身の内面がより明確になりますから」
そのようにして、求職者の長所や、キャリアビジョン、ライフビジョンを明らかにするのです。

遠藤さんが人材紹介業に就いたのは、求人広告会社に勤務していたころ、求人広告を通じて人の転職や採用にかかわることに興味を抱いたのがきっかけでした。その後、薬剤師専門の人材紹介会社に転職しましたが、職種が限定されているので、業務に制約を感じました。
「もっと踏み込んだかたちで、求職者の気持ちに寄り添う支援がしたい」という想いからLHH転職エージェントに就いたのだそうです。
「ただ条件をすり合わせるだけならAIでもできると思います。しかし、ビジョンマッチングは、人の介在なしには実現できない部分が多いです。その点に魅力とやりがいを感じています」

まとめ

今回のケースでTさんは、他の人材紹介会社も利用していました。しかし、最終的にはそれらの提案を辞退し、遠藤さんらが提案した求人企業に絞りました。それは転職支援コンサルタントとしての遠藤さんへの信頼と、ビジョンマッチングの考え方に対する共感の現れといえるでしょう。
「転職の意向のあるなしにかかわらず、気軽にお声がけください」と遠藤さんは言います。
自分と向き合うのは口で言うほど簡単ではなく、1人で進めるのは難しいこともあります。自身の仕事における価値や、どのような業務や企業に向いているのかなど、「今の自分を知る」という意味でもLHH転職エージェントのコンサルタントに相談してみるのはいかがでしょうか。

(注)
※人材サービスのグローバルリーダーであるAdecco Groupは、日本における人材紹介および転職支援サービスのブランド「Spring転職エージェント」を「LHH」へ統合しました。これに伴い2023年4月3日、同ブランド名を「LHH転職エージェント」に改称しました。

コンサルタント:遠藤 太
大学院修了後、金融業界での営業経験を経て2012年に人材業界へ。求人広告営業や薬剤師専門の転職エージェントでキャリアを積む。LHH転職エージェントに入社後は、主に医薬品・化学・バイオ領域での各種専門職の転職支援を行う。

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LHH転職エージェントについて


LHH転職エージェントとは、世界最大の総合人財サービス企業アデコが日本で展開する転職支援サービスのブランド名称です。国内では大都市圏を中心に事業を展開し、各領域に精通した転職コンサルタントがさまざまな業界・職種の転職サポートを行っています。ライフサイエンス・メディカル領域においては、化学業界を軸に、理化学機器、製薬、再生医療、医療機器といった分野でご活躍される方々の転職をサポートしています。

※LHH転職エージェントのコンサルタントを見る

※LHH Japan公式 note

LHH転職エージェントの転職支援サービス特設サイトを見る↓↓↓

 

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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