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高い専門性が求められるケミカル業界の専門職でステップアップ。 転職で威力を発揮する「ビジョンマッチング」とは

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職場を変えることで何を求めているのか。そして将来をどう思い描いているのか。専門性の高い業種ほど、採用においてそれを重視する傾向が強い。LHH転職エージェントは、世界で60を超える国と地域で人財サービスを展開するアデコグループの人財紹介会社。そのサービスの特色は、求職者の仕事と将来に対する思いを最優先して転職を実現する「ビジョンマッチング」にあるという。そこで実際に「ビジョンマッチング」とはどのようなものなのか、同社LSM&EMC紹介事業部アドバンステクノロジー課コンサルタント、橋口彰太氏にうかがった。

求職者の「こうでありたい」という想いをかたちにしてゆくコンサルティング

S氏は、大手メーカーのライフサイエンス部門に在籍していた。再生医療にかかわる仕事に携わっていたが、新卒で入社後4年を経て、転職を考えるようになった。

「再生医療の分野は、Sさんの入社時の志望でした。しかし、実際には同社がその分野に割くリソースが少なく、社内で同分野の発展性も感じられませんでした。もっと再生医療に特化した研究開発の仕事がしたいのに、それが叶いそうもないというのが、Sさんが転職を決意した理由でした」と、彼を担当した橋口彰太氏はふり返る。

 

給与や待遇に何の不満もない。しかし、「これが本当に自分のやりたい仕事なのか」「この先、自分の能力を高め、存分に力を発揮していける職場なのか」とS氏は悩み、鬱々と日々を過ごしていたと言う。

 

LHH転職エージェントにおいて、担当コンサルタントが求職者に行うヒアリングの中で、最も重視されるのが求職者の「志」である。

自身の職歴やスキルをどう生かすのか、どのように活躍できる職場を望むのか、そして将来のキャリアプランをどう考えるか。それらに焦点を当て、丁寧にヒアリングを行い、紹介する企業のベストマッチングとなる選定を進める。

 

「弊社が転職サービスを通して目指すのは『人財躍動化』です」と橋口氏。「人財躍動化」とは、働く人が自身のもつビジョンを原動力に、仕事に「やりがい」を感じながら、生き生きと働くことを意味する。

そして、『人材躍動化』の実現のために用いられているのが、独自の「ビジョンマッチング」という手法である。求職者の抱くキャリアビジョン・ライフビジョンと、事業ビジョンが合致する求人企業を選び、求職者の紹介や必要な折衝を行っていくのだ。一般的な求人紹介のような、給与や待遇、働き方など労務条件のすり合わせではなく、求職者と求人企業双方の「思い」を合致させる「ビジョンマッチング」が、同社の転職支援サービスにおける強みであり大きな特長ともなっている。

「求職者のなかには『こうでありたい』という熱い想いを持っていても、漠然としてうまく表現できない方も少なくありません。そのような場合は、こちらから様々な角度でいろいろ質問を差し上げ、思いの言語化をお手伝いすることもあります」と橋口氏。「しかし、Sさんは自身の仕事に対する考え方がしっかりしており、将来何をしたいかというビジョンも持っていました。そのような明確な志と人柄が、求人企業への有力なアピールポイントになると思いました」

こうして橋口氏を介したS氏の転職活動がスタートした。

求職者と求人企業の間をつなぐのは、業界に精通したコンサルタント

LHH転職エージェントでは「ビジョンマッチング」をより有効に機能させるため、他の転職サービスではあまり例のない支援体制を整えている。

ひとつは、ひとりのコンサルタントが求職者と求人企業の双方を担当することだ。一般には双方を別々の担当者が分担することが多いが、このスタイルならば双方の意思疎通に行き違いが生じにくい。

もうひとつは、業界・職種別のチーム制が敷かれており、専門領域を持つコンサルタントが担当する点だ。橋口氏の所属するアドバンステクノロジー課は、メーカー系企業を中心に、最先端技術に関連した事業展開する企業を担当領域としている。

そのなかで長年、ケミカル分野を専門に数多くの専門職人財の転職支援を手がけてきた橋口氏。「採用で、どの企業がどのようなところを注視するか、また面接ではどのような傾向の質問をされるかは把握しています」という。各企業に精通し、その志向に合わせた対策のアドバイスを受けられる点は大変貴重だ。ここに同社コンサルタントが介在する大きな価値がある。

 

S氏のために、橋口氏が選んだ求人企業はある素材メーカーのライフサイエンス事業のポジション。大手ではないがバイオ関連分野で成長を続けており、再生医療にかかわる製品を含むバイオ医薬品の研究開発のため、研究所の人員を拡充しようとしていた。

S氏の応募意向を確認し、選考書類を提出するとともに、橋口氏は口頭でS氏の人柄なども説明した。感触は良好だった。S氏は一次面接を通過した。

しかし、面接の評価をS氏にフィードバックするために人事担当者に話を聞くと、ひとつの懸念が示された。「消極的な印象を受ける」というものだった。橋口氏は、その懸念を払しょくするため、二次面接へ向けた対策を講じた。

 

「人の性格はすぐに変えられないので、消極的という評価を直接当人に戻してもあまり意味はありません。Sさん自身も、自身の性格に少し消極的なところがあるのを自覚していました。一方、それは自分を客観視できるという点では彼の長所ともなりうる部分です」

橋口氏は二次面接へ向けたS氏との面談のなかで、前職での経験を深堀りし、S氏がグループで取り組んだ仕事に着目した。

「求人のポジションには、多様な事業と協業しながら新規に事業を立ち上げていく側面がありましたので、グループで仕事をした際のSさんの立ち位置や、そのときの前向きな考え方がアピールポイントになると思ったのです」

 

その甲斐もあり、Sさんは無事二次面接も通過し、最終的に内定を獲得。橋口氏より内定を知らせると即座に承諾の返事をくれたという。

コンサルタントの役割は伴走者 求められる転職後のビジョンを共につくる

S氏の転職成功事例をふり返り「当人にとっても、求人企業にとっても利益になる大きい転職になったのではないか」と橋口氏。その成約には、ふたつの大きなポイントがあったという。

ひとつはいうまでもなく、S氏が自らのキャリアビジョン、ライフビジョンをかなり明確に思い描いていたこと。

もうひとつは、橋口氏のアドバイスを受けたS氏が、真摯に自分と向き合い、思いをどう求人企業に伝えるかを深く考えたことにある。

 

「たとえ求職者の要望にあった求人が見つかったとしても、両者の思惑にズレがあるのがふつうです。ですから、求人企業がどのような人財を望んでいるのかを把握し、それに配慮しながらも、自分の言葉でビジョンを表現することが大切です。それなしに、やりたいことを一方的に主張したのでは、採用側によい印象を与えない場合もあります」

 

橋口氏は、これまでに150件以上にわたる転職支援を手がけ成功に導いている。求人企業側からは、紹介する求職者のスキルや人柄、さらに、企業側が望む人財とのズレが小さいと評価され、求職者側からも当人のビジョンに即した求人を紹介してもらえたという高評価の声が多いという。

S氏の場合も、ネガティブポイントだと思われた消極性は、まじめで慎重な性格と受けとめられ、むしろポジティブに評価された。

ビジョンマッチングは、求職者と募集企業の相互理解を深めながら、有益な転職を実現していく有益な手法ともいえる。橋口氏のように専門性を持つコンサルタントの存在は、両者にとってかけがえのない存在であり、求職者側には心強い相談相手だ。

 

ケミカル・バイオ分野で転職を考えている方に向けて、橋口氏は次のように語る。

「高い専門性を求められますので、求人数がそれほど多い分野ではありません。そのため、求人に対して自身の意向を曲げたり、給与・待遇面で優劣をつけようとするケースが一般にはよく見受けられます。しかし、大切にしてほしいのは、自身がどういうキャリア、どういう専門性を身につけていきたいのかというビジョンです。仮にビジョンが漠然としたものでも、それをかたちにしていくお手伝いも我々エージェントの役割です。まずは気軽にご相談くださればと思います」

一大決心を要する転職。一人では負いきれないところも多分にある。働きがいのある職場選びをきめこまやかにサポートするLHH転職エージェントの「ビジョンマッチング」。自身の将来のために気にとめておきたいキーワードだ。

 

LHH転職エージェント コンサルタント:橋口彰太

LHH転職エージェント コンサルタント:橋口彰太

大学卒業後、アデコ株式会社に入社。LHH転職エージェントではLifescience & Medical,EMC(Electronics,Mechanic,Chemical)分野を担当。なかでもバイオ関連や素材業界は得意領域としおり、ケミカル系出身の方の転職支援には高い評価を得ている。

 

 

 

*本記事はLHH転職エージェントによる寄稿記事です。これまでの寄稿記事はこちら

LHH転職エージェントについて


LHH転職エージェントとは、世界最大の総合人財サービス企業アデコが日本で展開する転職支援サービスのブランド名称です。国内では大都市圏を中心に事業を展開し、各領域に精通した転職コンサルタントがさまざまな業界・職種の転職サポートを行っています。ライフサイエンス・メディカル領域においては、化学業界を軸に、理化学機器、製薬、再生医療、医療機器といった分野でご活躍される方々の転職をサポートしています。

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