[スポンサーリンク]

化学書籍レビュー

有機合成のための遷移金属触媒反応

[スポンサーリンク]

[amazonjs asin=”480790681X” locale=”JP” title=”有機合成のための遷移金属触媒反応”]

 

  • 内容

?錯体触媒を用いる有機合成反応をその有用性の見地から簡潔に解説。それぞれの反応を理解しやすいように適切な最小限の代表例を選び、簡明な反応機構で説明する。

  • 対象

?有機合成を学ぶ大学生以上

 

  • 評価・解説

パラジウム化学の大家、辻二郎先生による著。有機金属化学の基礎的知識、反応性、合成活用例などを解説しています。反応形式毎に分類されているため、実用的な知見を欲する有機合成化学者にとって分かりやすいレイアウトとなっています。
2008年刊行の本書は、最新の知見がふんだんに盛り込まれています。例えばエンイン・アルキンメタセシス、C-H活性化反応、パラジウムクロスカップリングなど、最近進展著しい分野についても記載があります。このようなところまでフォローされている日本語書物は、現時点では他にありません。待望の一冊です!

 

  • 関連書籍

[amazonjs asin=”4807908502″ locale=”JP” title=”ハートウィグ 有機遷移金属化学(上)”][amazonjs asin=”4621081993″ locale=”JP” title=”有機金属化学 (化学マスター講座)”][amazonjs asin=”4320044118″ locale=”JP” title=”有機金属化学 (化学の要点シリーズ 6)”][amazonjs asin=”4807907360″ locale=”JP” title=”ヘゲダス遷移金属による有機合成”]
Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. なぜあなたは論文が書けないのか
  2. 有機反応の立体選択性―その考え方と手法
  3. アルカロイドの科学 生物活性を生みだす物質の探索から創薬の実際ま…
  4. 創薬化学―有機合成からのアプローチ
  5. 誰も教えてくれなかった 実験ノートの書き方 (研究を成功させるた…
  6. 赤外線の化学利用:近赤外からテラヘルツまで
  7. 論文・学会発表に役立つ! 研究者のためのIllustrator素…
  8. セールスコピー大全: 見て、読んで、買ってもらえるコトバの作り方…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 気になるあの会社~東京エレクトロン~
  2. 第15回光学活性シンポジウム
  3. ヤマハ発動機、サプリメントメーカーなど向けにアスタキサンチンの原料を供給するビジネスを開始
  4. C–NおよびC–O求電子剤間の還元的クロスカップリング
  5. 微生物の電気でリビングラジカル重合
  6. とあるカレイラの天然物〜Pallambins〜
  7. “へぇー、こんなシンプルにできるんだっ!?”四級アンモニウム塩を触媒とするアルキンのヒドロシリル化反応
  8. 新型コロナの飲み薬モルヌピラビルの合成・生体触媒を用いた短工程化
  9. センター試験を解いてみた
  10. 危ない試薬・面倒な試薬の便利な代替品

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2008年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

注目情報

最新記事

アザボリンはニ度異性化するっ!

1,2-アザボリンの光異性化により、ホウ素・窒素原子を含むベンズバレンの合成が達成された。本異性化は…

マティアス・クリストマン Mathias Christmann

マティアス・クリストマン(Mathias Christmann, 1972年10…

ケムステイブニングミキサー2025に参加しよう!

化学の研究者が1年に一度、一斉に集まる日本化学会春季年会。第105回となる今年は、3月26日(水…

有機合成化学協会誌2025年1月号:完全キャップ化メッセンジャーRNA・COVID-19経口治療薬・発光機能分子・感圧化学センサー・キュバンScaffold Editing

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年1月号がオンライン公開されています。…

配位子が酸化??触媒サイクルに参加!!

C(sp3)–Hヒドロキシ化に効果的に働く、ヘテロレプティックなルテニウム(II)触媒が報告された。…

精密質量計算の盲点:不正確なデータ提出を防ぐために

ご存じの通り、近年では化学の世界でもデータ駆動アプローチが重要視されています。高精度質量分析(HRM…

第71回「分子制御で楽しく固体化学を開拓する」林正太郎教授

第71回目の研究者インタビューです! 今回は第51回ケムステVシンポ「光化学最前線2025」の講演者…

第70回「ケイ素はなぜ生体組織に必要なのか?」城﨑由紀准教授

第70回目の研究者インタビューです! 今回は第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り…

第69回「見えないものを見えるようにする」野々山貴行准教授

第69回目の研究者インタビューです! 今回は第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り…

第68回「表面・界面の科学からバイオセラミックスの未来に輝きを」多賀谷 基博 准教授

第68回目の研究者インタビューです! 今回は第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP