[スポンサーリンク]

化学書籍レビュー

有機化学1000本ノック【命名法編】【立体化学編】

[スポンサーリンク]

有機化学1000本ノック 命名法編

有機化学1000本ノック 命名法編

矢野 将文
¥1,650(as of 10/30 06:10)
Amazon product information
有機化学1000本ノック 立体化学編

有機化学1000本ノック 立体化学編

矢野 将文
¥1,980(as of 10/30 11:26)
Amazon product information

概要

命名法編

有機化学を深く理解するために有効な方法は,演習問題を解き,知識の定着を確認することである.有機化学の初期で大学生がつまずきやすい一つが化合物の命名法.有機化学では,この命名法を理解していることが前提となって講義が進むが,きちんと学習する機会は少ない.本書では,基本的な命名法のルールを理解できるまで繰り返せるように,1000問超の問題を掲載.あとは「身体に染みつく」まで解いて解いて解きまくれ!(引用:化学同人)

立体化学編

構造異性体,立体異性体,立体配置,立体配座など,苦手意識をもつ学生が多い立体化学.分子の構造を正しくとらえ,二次元で表示された構造式を三次元で理解するためには,分子あらゆる角度から眺めるトレーニングが必要となる.『命名法編』と同じく1000問超の問題を掲載.分子構造模型を片手に,「頭の中で自由に分子を回転できる」まで解いて解いて解きまくれ!(引用:化学同人)

対象

  • 有機化学を学ぶすべての人
  • 大学生以上(高校生でもよいかも)
  • 大学1年生の講義をもつ大学教員

内容

なんてキャッチーなタイトルなんだ!(良い意味で)

はじめの感想がこれ。このタイトルを見ただけで中身がわかる。1000本ノックなので、徹底的に問題を解き続ける本。1000本=まさか1000題あるのかな?と思いきや、、

あります。

命名法編は1002題、立体化学編は1001題ありました。いやはや、とっても単純ですが、いままでにない本で新鮮です。

中身をみていきましょう。

命名法編では、官能基別に、「命名のポイント」と「問題」からなっています。ただただ問題の羅列だけでないのもよいところ。しっかりこの書籍だけで自学できるようになっています。

一方の立体化学編も化合物別になっていて、それぞれ、「立体化学のポイント」と「問題」があります。立体化学ではよくでてくるマニアックな化合物群も多いですね。

と、まさに名前通りの書籍です。

これは良い!と思ったのは、講義に使えそうというところ。命名法や立体化学は自分でとかないと身につきません。特に理論があるわけではなく、あるルールにしたがって、名前や立体化学を示すのみ。

「こんな単純なことに講義の時間をつかってられない!」

ということでさらっとやって終わらすんですね。ただ、テストには出しやすい(苦笑)。結果、あんまりできず残念に思うわけです。この書籍で練習問題を宿題でやっていればいいのではないかと思いました。というわけで、即購入。

命名法も、立体化学もChemDraw殿に出してもらっている筆者としては、この書籍で無敵になった学生に会うのが怖いですね(苦笑)。ちなみに、皆さんこれがあったらいいのにと思われる【反応機構編】はすでに発売が決定しているらしいです。とっても楽しみですね!

関連書籍

有機化学命名法: IUPAC2013勧告および優先IUPAC名

有機化学命名法: IUPAC2013勧告および優先IUPAC名

Favre,Henri A., Powell,Warren H., 日本化学会命名法専門委員会
¥20,900(as of 10/30 06:10)
Amazon product information
立体化学 (有機化学スタンダード)

立体化学 (有機化学スタンダード)

木原 伸浩
¥2,587(as of 10/30 06:10)
Release date: 2017/11/10
Amazon product information
Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. ヒューマンエラーを防ぐ知恵 増補版: ミスはなくなるか
  2. DNA origami入門 ―基礎から学ぶDNAナノ構造体の設計…
  3. 【書籍】「世界一美しい数学塗り絵」~宇宙の紋様~
  4. 【書評】現場で役に立つ!臨床医薬品化学
  5. 材料の数理モデリング – マルチスケール材料シミュレ…
  6. できる研究者の論文作成メソッド 書き上げるための実践ポイント
  7. 【書籍】合成化学の新潮流を学ぶ:不活性結合・不活性分子の活性化
  8. 絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている

注目情報

ピックアップ記事

  1. 落葉の化学~「コロ助の科学質問箱」に捧ぐ
  2. 中村 正治 Masaharu Nakamura
  3. 薬学部ってどんなところ?(学校生活編)
  4. はしか流行?
  5. ノーベル化学賞、米・イスラエルの3氏に授与
  6. AI分子生成の導入と基本手法の紹介
  7. ガボール・ソモライ Gabor A. Somorjai
  8. 夏の必需品ー虫除けスプレーあれこれ
  9. エーテル系保護基 Ether Protective Group
  10. チオカルバマートを用いたCOSのケミカルバイオロジー

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2019年4月
月 火 水 木 金 土 日
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

注目情報

最新記事

2026年ノーベル化学賞ケムステ予想当選者発表!

2026年のノーベル化学賞は、「不斉有機合成における非線形効果および自己触媒作用の発…

第64回ケムステVシンポ「データとともに進化する未来の化学」を開催します!

第64回ケムステVシンポの会告を致します。産業技術総合研究所主催の化学シンポジウムシリーズ(…

品質工学とマテリアルズ・インフォマティクス ― 両技術の概要と連携事例

開催概要材料開発やものづくりの現場では、探索すべき組成やプロセス条件が増えるほど組み合わせが爆発…

大学院留学してよかったこと, 悪かったこと【英語, 経済面, オーバードクターに関するお話】

海外の大学で、その大学に籍を置く大学 (院) 生として留学することは「学位留学」と呼ばれたりします。…

光前駆体法の活用によって、ヘプタセンで初の一重項分裂を観測!

第725回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院 理学研究科化学専攻 有機元素化学研究室(山田研…

【スタッフ・寄稿募集】Chem-Stationで、化学を「伝える側」になりませんか?

Chem-Station(ケムステ)は2000年に開設された国内最大の化学ポータルサイトです。大学・…

第17回大津会議―とある参加者の記録―

2026年9月28日~29日に開催された第17回大津会議についての、とある参加者の記録です。この記事…

第17回大津会議 -Otsu Conference- 2026 開催報告 ~新体制で紡ぐ「有機合成の夢」~

第17回大津会議が2026年9月28日(月)〜9月29日(火)びわ湖大津プリンスホテルにて開催されま…

有機合成化学協会誌2026年10月号:医薬品プロセス開発・σ芳香族性・含窒素複素環・メロテルペノイド二量体・高歪み化合物

有機合成化学協会が発行する「有機合成化学協会誌」2026年10月号がオンラインで公開されています。…

時代は水だ! セメントのように水と混ぜるだけで成形・硬化できる「水硬性」高分子

第724回のスポットライトリサーチは、東京科学大学物質理工学院(大塚研究室)博士前期課程2年の徳満玲…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP