[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

小林 修 Shu Kobayashi

[スポンサーリンク]

小林修 (こばやし しゅう、1959年xx月xx日-)は、日本の有機化学者である(写真:ERATO)。東京大学大学院理学系研究科教授。

経歴

1983 東京大学理学部化学科 卒業
1985 東京大学大学院理学系研究科 修士課程修了
1987 東京大学大学院理学研究科 博士課程中退
1987 東京理科大学理学部応用化学科 助手
1988 理学博士
1991 東京理科大学理学部応用化学科 講師
1992 東京理科大学理学部応用化学科 助教授
1998 東京大学大学院薬学系研究科 教授
2007 東京大学大学院理学系研究科 教授

200x年よりERATOプロジェクト「小林高機能性反応場」研究代表者 を兼任

 

受賞歴

1991 日本化学会進歩賞
1997 Springer Award in Organometallic Chemistry
2001 IBM科学賞
2002 名古屋シルバーメダル
2005 三井化学触媒科学賞
200x 日本学術振興会賞
2006 Arthur C. Cope Scholar Awards
200X Howard Memorial Lecturer賞

 

研究概要

水を溶媒とした有機合成

水中でも安定なルイス酸触媒を開発。ルイス酸は水と反応して失火津するという既存の常識を覆した。

水中でも進行する触媒的不斉合成法の開発など、この分野において革新的な業績を多く上げている。

新規高分子固定化触媒の開発

マイクロカプセル化法・カルセランド型化合物形成による、高分子化合物への触媒担持を行い、有機合成用触媒の改良に努めている。

固定化触媒を用いた医薬品のフロー合成[1]

2015年不均一触媒型カラムだけを用いた連続フロー法による医薬有効成分rolipramの不斉合成を報告しています(関連記事:フロー法で医薬品を精密合成)。

 

コメント&その他

 

関連文献

  1. Tsubogo, T.; Oyamada, H.;Kobayashi, S. Nature520, 329–332 DOI:10.1038/nature14343

関連書籍

 

外部リンク

 

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. フロイド・ロムスバーグ Floyd E. Romesberg
  2. ヘルベルト・ワルトマン Herbert Waldmann
  3. ジョン・フェン John B. Fenn
  4. 福山透 Tohru Fukuyama
  5. ブルース・エイムス Bruce N. Ames
  6. クレイグ・ヴェンター J. Craig Venter
  7. 布施 新一郎 Shinichiro Fuse
  8. 国武 豊喜 Toyoki Kunitake

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. アメリカ企業研究員の生活①:1日の仕事の流れ
  2. 亜鉛クロロフィル zinc chlorophyll
  3. 三洋化成の新分野への挑戦
  4. 化学物質はなぜ嫌われるのか
  5. 高校生が河川敷で化学実験中に発火事故
  6. MEDCHEM NEWSと提携しました
  7. 第二回 伊丹健一郎教授ー合成化学はひとつである
  8. Rice cooker
  9. イグノーベル賞2021が発表:今年は化学賞あり!
  10. オピオイド受容体、オレキシン受容体を標的とした創薬研究ーChemical Times 特集より

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2008年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目情報

最新記事

ニキビ治療薬の成分が発がん性物質に変化?検査会社が注意喚起

2024年3月7日、ブルームバーグ・ニュース及び Yahoo! ニュースに以下の…

ガラスのように透明で曲げられるエアロゲル ―高性能透明断熱材として期待―

第603回のスポットライトリサーチは、ティエムファクトリ株式会社の上岡 良太(うえおか りょうた)さ…

有機合成化学協会誌2024年3月号:遠隔位電子チューニング・含窒素芳香族化合物・ジベンゾクリセン・ロタキサン・近赤外光材料

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年3月号がオンライン公開されています。…

日本化学会 第104春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part3

日本化学会年会の付設展示会に出展する企業とのコラボです。第一弾・第二弾につづいて…

ペロブスカイト太陽電池の学理と技術: カーボンニュートラルを担う国産グリーンテクノロジー (CSJカレントレビュー: 48)

(さらに…)…

日本化学会 第104春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part2

前回の第一弾に続いて第二弾。日本化学会年会の付設展示会に出展する企業との…

CIPイノベーション共創プログラム「世界に躍進する創薬・バイオベンチャーの新たな戦略」

日本化学会第104春季年会(2024)で開催されるシンポジウムの一つに、CIPセッション「世界に躍進…

日本化学会 第104春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part1

今年も始まりました日本化学会春季年会。対面で復活して2年めですね。今年は…

マテリアルズ・インフォマティクスの推進成功事例 -なぜあの企業は最短でMI推進を成功させたのか?-

開催日:2024/03/21 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足の影…

分子のねじれの強さを調節して分子運動を制御する

第602回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科 塩谷研究室の中島 朋紀(なかじま …

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP