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城戸 淳二 Junji Kido

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城戸 淳二(Junji Kido, 1959年2月11日–)は、日本の高分子工学者/材料化学者である。山形大学 有機材料システム研究科 卓越研究教授(2024年より特任教授・フェロー)。有機ELの研究分野では世界的大家の一人(写真:FPD China)。

経歴

1959年2月11日 大阪府東大阪市で生まれる。

  • 1984年 早稲田大学 理工学部 応用化学科 卒業

  • 1987年 New York Polytechnic University(現NYUタンドン校) M.S.(高分子化学)取得

  • 1989年 同大学 Ph.D.取得。同年、山形大学 工学部 助手に就任

  • 1995年 山形大学 助教授に昇任

  • 2002年 山形大学教授に昇任

  • 2003–2010年 山形県産業技術振興機構 有機エレクトロニクス研究所 所長

  • 2011年 山形大学卓越研究教授に就任

  • 2024年3月 山形大学を定年退職、4月より特任教授・山形大学フェローに就任

受賞歴

  • 1990年 高分子学会 若手奨励金

  • 2002年 高分子学会賞、米国SID 特別功績賞

  • 2003年 光産業技術振興協会 櫻井健二郎記念賞

  • 2007年 NY Polytechnic Herman F. Mark 技術メダル

  • 2008年 米国SID フェロー選出

  • 2009年 山形県科学技術賞 他

  • 2013年 紫綬褒章受章

  • 2014–2018年 トムソン・ロイター Highly Cited Researchers(5年連続)

  • 2015年 米国SID Karl Ferdinand Braun賞

  • 2017年 WIRED Audi Innovation Award

  • 2021年 日本化学会 学会賞、藤原賞

 

研究概要

新規有機EL材料の開発

城戸教授は有機EL分野のパイオニアであり、1993–94年に世界で初めて白色有機EL材料の開発に成功した。[1]
その後、希土類錯体を使った緑・赤発光や、Ir触媒系高効率蛍光発光素子の実現なども手掛け、内部量子効率100 %に迫るデバイス設計で高性能化を追求。
また多層/タンデム構造による耐久性向上や、照明・大型ディスプレイへの応用を視野に入れた展開により、実用化への架け橋となった。また、Lumiotec社設立による照明用途への展開も行った。

 

whiteEL.jpg
(画像:nanonet.go.jp)

コメント&その他

  • 温厚でユーモア溢れる文体のブログは研究者・一般人問わず人気。
  • 大学院では後進育成や産学連携にも力を入れ、国際会議・講演活動多数(例:上海大学、南開大との共同研究発表)
  • 産業界との協業や政策連携に精力的で、NEDO大規模プロジェクトを構想・推進。

関連文献

  1. Kido, J.; Kimura, M.; Nagai, K. Science 1995, 267, 1332. doi:10.1126/science.267.5202.1332

関連書籍

外部リンク

 

 

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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