[スポンサーリンク]

ケムステニュース

直径100万分の5ミリ極小カプセル 東大教授ら開発

[スポンサーリンク]

直径わずか100万分の5ミリという小さなカプセルを作り、その中に液体を閉じこめる手法を藤田誠・東京大教授(有機化学)らのグループが開発した。世界一小さい「フラスコ」(液体容器)として利用でき、試薬を溶かして医薬品などをつくれば、廃液をごく少なくできるという。米科学誌サイエンスで1日、発表する。

??カプセルは、金属のパラジウムを含む分子と有機分子とでできている。分子同士がくっつく力を調整し、ばらばらの分子がひとりでに組み上がる自己組織化と呼ばれる現象を利用して作った。

藤田さんらはカプセル内にフッ素化合物の液体を閉じこめた。液体を閉じこめたカプセルとしては世界最小という。フッ素化合物は薬品の分離精製などの際に、水に代わり広く利用されている溶媒だ。(引用:人民網日文版)

 

関連文献

“Fluorous Nanodroplets Structurally Confined in an Organopalladium Sphere”

Sato, S.; Iida, J.; Suzuki, K.; Kawano, M.; Ozeki, T.; Fujita, M. Science 2006, 313, 1273. DOI: 10.1126/science.1129830

The distinct properties of fluorous phases are practically useful for separation, purification, and reaction control in organic synthesis. Here, we report the formation of a liquid-like fluorous droplet, composed of 24 perfluoroalkyl chains confined in the interior of a 5-nanometer-sized, roughly spherical shell that spontaneously assembled in solution from 12 palladium ions and 24 bridging ligands. Crystallographic analysis confirmed the rigid shell framework and amorphous interior. Perfluoroalkanes can dissolve in this well-defined fluorous phase, whereas they can hardly dissolve in a surrounding polar organic solution, and their solubility (up to ∼eight perfluoroalkane molecules per spherical complex) can be finely controlled by tuning the length of perfluoroalkyl chains tethered to the shell.

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 国際化学オリンピック2023が開催:代表チームへの特別インタビュ…
  2. 抗生物質の誘導体が神経難病に有効 名大グループ確認
  3. 帝人、EV向けメンブレンのラインを拡充
  4. サイエンスイングリッシュキャンプin東京工科大学
  5. 長寿企業に学ぶたゆまぬ努力と挑戦
  6. ノーベル賞親子2代受賞、コーンバーグさんが東大で講演
  7. 総合化学大手5社、4-12月期の経常益大幅増
  8. ダウ・ケミカル、液晶パネル用化学品をアジア生産へ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 熊谷 直哉 Naoya Kumagai
  2. 有機ナノ結晶からの「核偏極リレー」により液体の水を初めて高偏極化 ~高感度NMRによる薬物スクリーニングやタンパク質の動的解析への応用が期待~
  3. ホフマン脱離 Hofmann Elimination
  4. 呉羽化学に課徴金2億6000万円・価格カルテルで公取委
  5. 【詳説】2013年イグノーベル化学賞!「涙のでないタマネギ開発」
  6. 次世代の産学連携拠点「三井リンクラボ柏の葉」を訪問しました!
  7. 笑う化学には福来たる
  8. 第九回 均一系触媒で石油化学に変革を目指すー山下誠講師
  9. EUで化学物質規制のREACHが施行
  10. サイエンスアゴラの魅力を聞く-「iCeMS」水町先生

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2006年9月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

注目情報

最新記事

【新規事業のヒントをお探しの方へ】イノベーションを生み出すマイクロ波技術の基本と活用事例

新しい技術を活用したビジネスの創出や、既存事業の付加価値向上を検討されている方向けのセミナーです。…

わざと失敗する実験【プロセス化学者のつぶやき】

前回まで1. 設定温度と系内の実温度のお話2. 温度値をどう判断するか3.反応操作をしな…

CIPイノベーション共創プログラム「有機電解合成の今:最新技術動向と化学品製造への応用の可能性」

日本化学会第106春季年会(2026)で開催されるシンポジウムの一つに、CIPセッション「有機電解合…

CIPイノベーション共創プログラム「世界を変えるバイオベンチャーの新たな戦略」

日本化学会第106春季年会(2026)で開催されるシンポジウムの一つに、CIPセッション「世界を変え…

年会特別企画「XAFSと化学:錯体, 触媒からリュウグウまで –放射光ことはじめ」

放射光施設を利用したX線吸収分光法(XAFS)は、物質の電子状態や局所構造を元素選択的に明らかにでき…

超公聴会 2026 で発表します!!【YouTube 配信】

超公聴会は、今年度博士号を取得する大学院生が公聴会の内容を持ち寄ってオンライン上で発表する会です。主…

日本化学会 第106春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part II (3/16 追記)

さて、Part Iに引き続きPart II!年会をさらに盛り上げる企画として、2011年より…

凍結乾燥の常識を覆す!マイクロ波導入による乾燥時間短縮と効率化

「凍結乾燥は時間がかかるもの」と諦めていませんか?医薬品や食品、新素材開発において、品質を維…

日本化学会 第106春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part I (3/16追記)

まだ寒い日が続いておりますが、あっという間に3月になりました。今年も日本化学会春季年会の季節です。…

アムホテリシンBのはなし 70年前に開発された奇跡の抗真菌薬

Tshozoです。以前から自身の体調不良を記事にしているのですが、昨今流行りのAIには産み出せな…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP