[スポンサーリンク]

日本人化学者インタビュー

第77回「無機材料の何刀流!?」町田 慎悟

[スポンサーリンク]

第77回目の研究者インタビューは、第59回ケムステVシンポ「無機ポーラス材料が織りなす未来型機能デザイン」の講演者の一人、ファインセラミックスセンター上級研究員 町田 慎悟 先生にお願いしました。

無機材料化学分野の中でも特に「粘土鉱物が持つ層状構造」に興味をもちつつ、独自の固相反応制御技術を武器に高機能なセラミックス材料を創製する研究を行っています。

1月19日 17:00-20:00に開催されるVシンポでは、町田先生のお話もうかがえます。登録ページに直接飛びたい方は こちらの登録ページリンク にどうぞ!

それではインタビューをどうぞご覧ください!

Q. あなたが化学者になった理由は?

高校3年生の夏に出会った予備校の化学の先生の授業がとにかく面白かったです。物質の変‘化’を‘学’ぶ学問って何かいいなと。当時から鉱物は好きでしたが、原子の種類・並び方などのミクロなスケールが色・形などのマクロなスケールを支配していることに浪漫を感じました。また、通っていた高校の3年生の夏期講習には、無機イオンのトレースの実験がありましたが、そこで初めて自分の手で実験してみたら、誰よりも実験が速かったです。「自分ってセンスある!?」と少し浮かれることができたことも、化学を好きになった理由かもしません(笑)

 

Q. もし化学者でなかったら、何になりたいですか?またその理由は?

大学生1年に戻れるなら、美術大学に行きたいです。イラストを書くことなどが好きなので、研究に関連する図をパワーポイントなどで作るときは楽しんでいます。カバーアートもShade 3Dで自作します。ただ、Shade 3Dの全ての機能の5%も使えていないですし、専門の業者の方が書かれる方がクオリティは圧倒的に高いです。下手の横好きですね(笑)

 

Q. 現在、どんな研究をしていますか?また、どのように展開していきたいですか?

色々と研究しています。ピックアップするなら、マイクロプラスチックを回収するガラスフィルタを研究しています。どのようにフィルタの構造を設計すれば、効率的に回収できるか日々考えています。1種類のフィルタだけを様々な環境(自然や生活環境など)に用いることは難しいので、各環境に合ったフィルタをテーラーメイドに作成できるように展開していきたいです。

 

Q.あなたがもし歴史上の人物と夕食を共にすることができたら誰と?またその理由は?

黒田官兵衛です。奇抜な戦略や調略の動機を研究の参考にさせて頂きたいです!

 

Q. あなたが最後に研究室で実験を行ったのはいつですか?また、その内容は?

昨日です(笑)明日も実験します!粉末の混合・焼成、溶液の攪拌、機器分析など、基本的に2~3テーマを主として、1~2テーマの予察実験を行っています。色々と行っていますが、安全と健康第一でよく考えています。

 

Q.もしあなたが砂漠の島に取り残されたら、どんな本や音楽が必要ですか?1つだけ答えてください。

島の近くを通った船に聞こえるくらい大きな音楽なら何でも(笑)

 

Q. 次にインタビューをして欲しい人を紹介してください。

仲良くして頂いている同世代の研究者は多いから悩みますね…。セラミックス協会の若手研究者なら皆、快くインタビューを受けてくれると思います!

spectol21

投稿者の記事一覧

ニューヨークでポスドクやってました。今は旧帝大JKJ。専門は超高速レーザー分光で、分子集合体の電子ダイナミクスや、有機固体と無機固体の境界、化学反応の実時間観測に特に興味を持っています。

関連記事

  1. 第141回―「天然と人工の高分子を融合させる」Sébastien…
  2. 第44回「100%の効率を目指せば、誤魔化しのないサイエンスが見…
  3. 第130回―「無機薄膜成長法を指向した有機金属化学」Lisa M…
  4. 第55回「タンパク質を有機化学で操る」中村 浩之 教授
  5. 第20回 超分子から高分子へアプローチする ― Stuart R…
  6. 第48回―「周期表の歴史と哲学」Eric Scerri博士
  7. 第108回―「Nature Chemistryの編集長として」S…
  8. 第118回―「糖鎖のケミカルバイオロジーを追究する」Caroly…

注目情報

ピックアップ記事

  1. イオン液体のリチウムイオン電池向け電解液・ ゲル電解質への応用【終了】
  2. 不斉配位子
  3. 研究者版マイナンバー「ORCID」を取得しよう!
  4. 「超分子重合によるp-nヘテロ接合の構築」― インド国立学際科学技術研究所・Ajayaghosh研より
  5. サラ・オコナー Sarah E. O’Connor
  6. ルチッカ大員環合成 Ruzicka Large Ring Synthesis
  7. クラリベイト・アナリティクスが「引用栄誉賞2018」を発表
  8. GHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)
  9. 【速報】2010年ノーベル物理学賞に英の大学教授2人
  10. 有機合成化学協会の公式ページがリニューアル!!

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

注目情報

最新記事

有機合成化学協会誌2026年2月号:亜鉛ルイス酸触媒・短側鎖スルホニルフルオリドモノマー・大環状金錯体・キラルスピロπ共役化合物・ヘリセンの合成とキロプティカル特性

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2026年2月号がオンラインで公開されています。…

温度値をどう判断するか【プロセス化学者のつぶやき】

前回、設定温度と系内温度は一致しないことがあるという話をしました。今回はその続きとして、実務上ど…

アミトラズが効かなくなったアメリカのダニのはなし

Tshozoです。以前からダニに関し色々記事を書いていましたが(「ミツバチに付くダニのはなし」「飲む…

準備や実験操作が簡便な芳香環へのカルボラン導入法の開発

第 696回のスポットライトリサーチは、大阪大学大学院工学研究科 応用化学専攻 有機…

第 19 回 日本化学連合シンポジウム 「モビリティを支える化学」

開催趣旨人や物の移動を支えるモビリティは、持続可能で安全な社会の実現に不可欠な基…

CERNでは、なぜKNFのダイアフラムポンプを採用しているでしょうか―それは、粒子衝突実験のためにコン タミネーションの無い混合ガスを保証できるから

スイスとフランスをまたぐように設けられたCERNは、さまざまな円形および線形粒子加速器を運用して…

設定温度と系内の実温度のお話【プロセス化学者のつぶやき】

今回は設定温度と系内実温度の違いについて取り上げたいと思います。これは分野としてはプロセス化学に…

Carl Boschの人生 その12

Tshozoです。前回の続きをいきます。ここまでは第一次世界大戦がはじまる前のBoschたちの華…

逆方向へのペプチド伸長!? マラリアに効く環状テトラペプチド天然物の全合成

第695回のスポットライトリサーチは、北里大学大学院感染制御科学府(生物有機化学研究室)博士後期課程…

MOF の単一金属サイトで2分子の CO が “協働的” に吸着

金属–有機構造体(MOF)における金属サイトにおいて複数のガスが逐次的に吸着する際に、シグモイド型の…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP