[スポンサーリンク]

化学者のつぶやき

Dead Endを回避せよ!「全合成・極限からの一手」⑨

「極限からの一手」コーナーでは筆者の独断と偏見に基づき、全合成における優れた問題解決とその発想を紹介してみたいと思います。困難に直面した全合成化学者がいかにして創造的発想からの解決に至ったか、それを追体験できるようなクイズ形式にしています。

第9回は、Andreas Pfaltzおよび鈴木啓介らによるMacrocidin Aの全合成(2010)を紹介したいと思います。(過去の問題一覧はこちら

合成終盤の鍵となるDieckmann環化においては、素直な基質設計からはまったく反応が進行しなかった。しかしながら、p-アジドベンジル(PAB)基でアミド窒素を保護することにより、環化に成功している。PAB基の果たす役割を説明せよ。また、汎用される類似構造保護基(ベンジル基p-メトキシベンジル基)で不都合が生じる理由についても考察せよ。

解答はこちら

関連書籍

 

The following two tabs change content below.
cosine

cosine

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。 関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。 素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 【書籍】液晶の歴史
  2. アルケンとニトリルを相互交換する
  3. ADC薬基礎編: 着想の歴史的背景と小分子薬・抗体薬との比較
  4. JEOL RESONANCE「UltraCOOL プローブ」: …
  5. 研究者よ景色を描け!
  6. 過ぎ去りし器具への鎮魂歌
  7. パーソナライズド・エナジー構想
  8. ベンゼン環が速く・キレイに描けるルーズリーフ

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 有機無機ハイブリッドペロブスカイトはなぜ優れているのか?
  2. カルロス・バーバス Carlos F. Barbas III
  3. 始まるPCB処理 利便性追求、重い代償
  4. 付設展示会に行こう!ーシグマアルドリッチ編ー
  5. 114番元素と116番元素の名称が間もなく決定!
  6. ニホニウムグッズをAmazonでゲットだぜ!
  7. 小さなケイ素酸化物を得る方法
  8. ビタミンDで肺ガンの生存率が上がる?
  9. 元素名と中国語
  10. 最近の金事情

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

「銅触媒を用いた不斉ヒドロアミノ化反応の開発」-MIT Buchwald研より

「ケムステ海外研究記」の第25回目は、マサチューセッツ工科大学 (MIT)博士課程で研究をされている…

2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル保護基 Troc Protecting Group

概要2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル(2,2,2-trichloroethoxycarb…

二重可変領域抗体 Dual Variable Domain Immunoglobulin

抗体医薬はリウマチやガンなどの難治性疾患治療に有効であり、現在までに活発に開発が進められてきた。…

サイエンスイングリッシュキャンプin東京工科大学

産業のグローバル化が進み、エンジニアにも国際的なセンスや語学力が求められているなか、東京工科大学(東…

特定の場所の遺伝子を活性化できる新しい分子の開発

ついにスポットライトリサーチも150回。第150回目は理化学研究所 博士研究員の谷口 純一 (たにぐ…

出光・昭和シェル、統合を発表

石油元売り2位の出光興産と4位の昭和シェル石油は10日、2019年4月に経営統合すると正式に発表した…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP