[スポンサーリンク]

日本人化学者インタビュー

第69回「見えないものを見えるようにする」野々山貴行准教授

[スポンサーリンク]

第69回目の研究者インタビューです! 今回は第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り拓く次世代型材料機能」の講演者の一人、北海道大学理学部生物学科の野々山貴行(ののやま たかゆき)准教授にお願いしました。

野々山先生は、バイオセラミックスという非常に興味深い材料の研究をされています。こだわりを感じるインタビューで、Vシンポで研究のお話をうかがえるのも大変楽しみです!
Vシンポの登録ページに直接飛びたい方は こちらの登録ページリンク にどうぞ!

それではインタビューをどうぞご覧ください!

Q. あなたが化学者になった理由は?

はじめはタンパク質の自己組織化に興味がありました。自然と規則的な構造を作ることに興味を惹かれてこの道を選びました。

Q. もし化学者でなかったら、何になりたいですか?またその理由は?

機械式時計職人です、科学者でなかったときは何か職人になりたいと思っていました。特に細かい作業が好きなので、複雑な機械式腕時計を細々と作りたいです。

Q. 現在、どんな研究をしていますか?また、どのように展開していきたいですか?

バイオセラミックスとゲルの複合、骨接着だけでなく、高分子網目の可視化技術としても研究しています。あとは温度応答性のゲルで、高温で瞬時にガラス化し2000倍近く硬くなるゲルを研究しています。最近は北海道という土地柄か天然高分子に興味があり、天然高分子の個性を活かした機能性ソフトマテリアルを作りたい。

Q.あなたがもし歴史上の人物と夕食を共にすることができたら誰と?またその理由は?

からくりや複雑な万年時計を発明した田中久重です。時計の設計について教えを請いたいです。

Q. あなたが最後に研究室で実験を行ったのはいつですか?また、その内容は?

ごく最近もやっています。ゲルを作ったり、粘弾性測定をしたり、最近は医学部の先生の指導のもとウサギの手術もやっています。

Q.もしあなたが砂漠の島に取り残されたら、どんな本や音楽が必要ですか?1つだけ答えてください。

スウェーデンのプログレッシヴ・ロックバンドPain of Salvationのアルバム“Be”です。生涯の名盤です。

Be

Be

ペイン・オヴ・サルヴェイション
Amazon product information

Q.次にインタビューをして欲しい人を紹介してください。

京都大学 角五彰先生、公私ともにお世話になっている面白い人です。

spectol21

投稿者の記事一覧

ニューヨークでポスドクやってました。今は旧帝大JKJ。専門は超高速レーザー分光で、分子集合体の電子ダイナミクスや、有機固体と無機固体の境界、化学反応の実時間観測に特に興味を持っています。

関連記事

  1. 第78回―「膜タンパク質の分光学的測定」Judy Kim教授
  2. 第60回「挑戦と興奮のワイワイ・ワクワク研究センターで社会の未来…
  3. 第23回「化学結合の自在切断 ・自在構築を夢見て」侯 召民 教授…
  4. 第50回―「糖やキラル分子の超分子化学センサーを創り出す」Ton…
  5. 第118回―「糖鎖のケミカルバイオロジーを追究する」Caroly…
  6. 第88回―「新規なメソポーラス材料の創製と応用」Dongyuan…
  7. 第三回 北原武教授ー化学と生物の融合、ものつくり
  8. 第124回―「生物・医療応用を見据えたマイクロ流体システムの開発…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 「mihub」を活用したマテリアルズインフォマティクスの実践 -実験条件の最適化を促すための活用ケース-
  2. 有機硫黄ラジカル触媒で不斉反応に挑戦
  3. ザンドマイヤー反応 Sandmeyer Reaction
  4. モリブデン触媒
  5. シアノスター Cyanostar
  6. ルィセンコ騒動のはなし(前編)
  7. ローゼンムント・フォンブラウン反応 Rosenmund-von Braun Reaction
  8. イー・タン Yi Tang
  9. Side Reactions in Organic Synthesis II
  10. 第八回 ユニークな触媒で鏡像体をつくり分けるー林民生教授

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2025年1月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目情報

最新記事

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

第58回Vシンポ「天然物フィロソフィ2」を開催します!

第58回ケムステVシンポジウムの開催告知をさせて頂きます!今回のVシンポは、コロナ蔓延の年202…

第76回「目指すは生涯現役!ロマンを追い求めて」櫛田 創 助教

第76回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第75回「デジタル技術は化学研究を革新できるのか?」熊田佳菜子 主任研究員

第75回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第74回「理想的な医薬品原薬の製造法を目指して」細谷 昌弘 サブグループ長

第74回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第57回ケムステVシンポ「祝ノーベル化学賞!金属有機構造体–MOF」を開催します!

第57回ケムステVシンポは、北川 進 先生らの2025年ノーベル化学賞受賞を記念して…

櫛田 創 Soh Kushida

櫛田 創(くしだそう)は日本の化学者である。筑波大学 数理物質系 物質工学域・助教。専門は物理化学、…

細谷 昌弘 Masahiro HOSOYA

細谷 昌弘(ほそや まさひろ, 19xx年xx月xx日-)は、日本の創薬科学者である。塩野義製薬株式…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP