[スポンサーリンク]

化学者のつぶやき

化学研究ライフハック:化学検索ツールをあなたのブラウザに

[スポンサーリンク]

 

当サイトで紹介させていただいた最近話題になっているChemistry Reference Resolver(記事:こんなサービスが欲しかった! 「Chemistry Reference Resolver」)。筆者も大変重宝させていただいています。製作者のZhurakovskyi氏に大変感謝いたします。
ケムステにも搭載しようと考えましたが、わざわざそのサイトにいかなければならないのは何度も繰り返すと面倒になってきます。そう人間というものは究極のめんどくさがり屋なので、できるだけ簡単にしたい便利にしたいと思う生き物です。それがカガクです。作者のZhurakovskyi氏もFirefox用の検索アドオンを用意してくれましたが、なんとも野暮ったい。
というわけで、ケムステ化学者のつぶやき読者様のために用意しました。
 題して、化学研究ライフハック:化学検索ツールをあなたのブラウザに!
ご覧アレ!
*この記事は筆者がIEが嫌いなのでSafariとFirefoxをブラウザを使っている人に有効です(Chromeユーザーの方ごめんなさい)。特にMacを利用している方はすぐに利用できると思います。

  • 化学検索ツールをあなたのブラウザに:Firefoxバージョン
 方法は簡単です。いやいや、とはいっても難しいんでしょ…大丈夫です。PCに慣れている方だったら30秒で搭載できます。
1. アドオン「Add to Search Bar 2.0」をダウンロード。勝手にインストールされます。
addtoserarchbar.png
Add to Search Bar
2.Chemistry reference resolverのサイトへ行き、検索バーの中にカーソルを置いて右クリック。コンテキストメニューの「サーチバーに追加」をクリック。「検索エンジンの追加」というポップアップが登場するのでそのまま「OK」をクリック
chemref2.png
右クリックするとこんなコンテキストメニューが。
以上です。
 これで、すでにFireFoxの右上、「検索バー」にChemistry reference resolverが追加されていると思います。機能は全く同じです。
chemref3.png
できたかな?
 これはFormタグで検索エンジンを作っているどのサイトにも応用できます。例えば我々のサイトの有機合成反応データベース「ODOOS」も導入可能です。さて、これで各サイトに良く必要はありませんね….って、たまには来てくださいね。残念ながらAldrichの物性検索等には応用できません。またそれは他の方法がありますので後日お話したいと思います。
  • 化学検索ツールをあなたのブラウザに:Safariバージョン
 さて、おまたせ、
  “生粋のMacユーザー、ブラウザもSafariでないと我慢出来ないゼ!”
という方。筆者もその一人なので、以下の2つのタイプを用意しました。それぞれ自分の立場でご利用くださいね。
 タイプ1: 有機化学が専門でわざわざ検索窓を変更するのもめんどくさい。さらに、様々な化学系リンクがあったほうがいいなあ。実はWindowsでSafari使ってたりもする。
 タイプ2: 上記のFirefoxでやったことをSafariでもお願い☆
 

タイプ1

  Safariの拡張機能ってご存知ですか。化学者とくに有機化学者専用の拡張機能 (ChemRef Ver 2.0)を作りました!下記のアイコンをクリック!拡張機能がダウンロードされます。
chem_ref10.png
ChemRef Ver. 2.0
 ダウンロードフォルダにChemRefフォルダが展開されたと思います。その中にある、chemref.safariextzをクリックします。すると、ポップアップメニューで次の画面が現れます。迷わずインストールをクリックしてください。
chemref_install.png
インストールしよう
すると、トップに以下のような検索バーが登場します。
chemrefbar.png
検索バー。クリックして拡大
これで完成です。
 ツールバーには適当に化学研究に役立ちそうなものを揃えました。Ver2.0とありますが、βバージョンなので、ご意見があればいくらでも変更可能です。自由に使ってやってください。
<
/div>

instruction.png
ツールバーの説明
続いて、
タイプ2
 まず、Glimsという機能拡張をインストールします。Glimsは検索バーからインクリメンタルサーチや、検索結果にサムネイルを付加することのできるMac用のソフトです。インクリメンタルサーチができるということは、そうですね、それを設定すれば検索バーで大抵の検索エンジンの検索はできてしまうわけです。
glimsdownload.png
Glimsのトップページ
 インストール後、Safariの環境設定を開いてGlimsがインストールされていれば、環境設定にGlimsの項目ができています。このソフト様々なことができますが、今回の目的には2番目の検索エンジンリスト。ここで追加を押して、以下の図の様に設定します。これで、上記のFirefoxアドオンと同じことができます。
crere.png
図のように設定。ショートカットを入れておくとさらに便利
 この方法のよいところは、理論的にはどの検索エンジンも導入可能であるということ。もちろんAldrichの化合物検索も。ここでは記載しませんがぜひ試してみましょう。
 以上、化学検索ツールをブラウザに実装する簡単な方法を紹介しました。実は現在その他にも様々なスクリプト用意しています。例えば、論文(PDF)のリファレンスから右クリックだけで、論文にアクセス、しかもひとつではなくまとめてもOK。2クリックでリファレンスのすべての論文を開くことができます(対応論文のみ)。また、論文中の試薬名から直接Aldrichにアクセスなどなど。この話も含めまして月刊「化学」かなにかに記事を書こうと思っていますのでしばしお待ちを。化学者が化学研究を遂行する上でかゆいところに届く情報を提供し、研究が加速することを祈っています。
Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. Carl Boschの人生 その8
  2. 化学者がコンピューター計算を行うべきか?
  3. 【2026年1月開催】 【第二期 マツモトファインケミカル技術セ…
  4. 専門家要らず?AIによる圧倒的高速なスペクトル解釈
  5. なんと!アルカリ金属触媒で進む直接シリル化反応
  6. 第51回ケムステVシンポ「光化学最前線2025」を開催します!
  7. ハイブリット触媒による不斉C–H官能基化
  8. イミデートラジカルを用いた多置換アミノアルコール合成

注目情報

ピックアップ記事

  1. マイクロ波化学の事業化プラットフォーム 〜実証設備やサービス事例〜
  2. メルドラム酸:Meldrum’s Acid
  3. 乙卯研究所 研究員募集
  4. ビス(ピナコラト)ジボロン:Bis(pinacolato)diboron
  5. 高知大が新エコ材料開発へ 産官共同プロジェクト
  6. クロスカップリング反応 cross coupling reaction
  7. 【追悼企画】生命現象の鍵を追い求めてー坂神洋次教授
  8. 有機合成反応で乳がん手術を改革
  9. 池田 菊苗 Kikunae Ikeda
  10. エルマンイミン Ellman’s Imine

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2011年2月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28  

注目情報

最新記事

ミン・ユー・ガイ Ming-Yu Ngai

魏明宇(Ming-Yu Ngai、1981年X月XX日–)は米国の有機化学者である。米国パデュー大学…

第55回複素環化学討論会

複素環化学討論会は、「複素環の合成、反応、構造および物性」をテーマとして、化学・薬学・農芸化学など幅…

逐次的脱芳香族化と光環化付加で挑む!Annotinolide B初の全合成

Annotinolide Bの初の全合成が報告された。キノリンの逐次的な脱芳香族化と分子内光環化付加…

第12回 野依フォーラム若手育成塾

野依フォーラム若手育成塾について野依フォーラム若手育成塾では、国際企業に通用するリーダー型研究者…

その酸素、“本当にその場所”の値ですか? ニードル式酸素センサーを使ってみた!

突然ですが、「培養の再現性がなんか悪い」「同じ条件のはずなのに結果がズレる」といった経験はあ…

有機合成化学協会誌2026年4月号:activatable型分子プローブ・DMAPO触媒・カルビノールアニオン・アミコラマイシンの全合成・構造指向スクリーニング

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2026年4月号がオンラインで公開されています。…

第37回仙台シンポジウム参加登録開始のご案内

これまで「万有仙台シンポジウム」は、MSD生命科学財団の助成を受けて開催されてまいりましたが、同財団…

デイビッド・サーラ David Sarlah

デイビッド・サーラ(David Sarlah、1983年X月XX日–)は米国の有機化学者である。米国…

第13回慶應有機化学若手シンポジウム

概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大学理工学部・理工学研究科…

ラジカル機構で一挙に環化!光励起PdによるPAHの合成

可視光励起パラジウムを用いたアリールハライドと末端アルキンのラジカルカスケード環化を報告した。得られ…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP