[スポンサーリンク]

ケムステニュース

オリーブ油の苦み成分に鎮痛薬に似た薬理作用

[スポンサーリンク]

オレオカンタール?しぼりたてのバージン・オリーブ油を口にすると、ひりひりするような苦みをのどに感じる。米Monell化学感覚センターのGary K. Beauchamp氏らは、この苦み成分を精製して「オレオカンタール」(oleocanthal)と名付け、アスピリンやイブプロフェンなどの鎮痛薬と同様に、シクロオキシゲナーゼ(COX)を用量依存的に阻害する作用を持つことを発見した。詳細は、Nature誌2005年9月1日号に報告された。(引用:nikkeibp.jp)

 非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)イブプロフェンと、オリーブオイルの苦味が似ていたことから類似した作用を示す成分がはいっているのではないかと考え研究が始まったそうです。

NSAID

 単離したCOX阻害作用物質をオレオカンタール(oleocanthal)と名づけました。(Nature, 437, 45, 2005)ただ、天然物を単離したときその物質の裏に超微量成分があり、それが本当は活性本体であるという可能性もあります。そういう時はオレオカンタールの構造を持つものを人工的に合成してやり、それが活性を持つことを試験して初めてその構造が確定します。

単離屋さんって意外とそういうところで不安に思っていたりするらしいですね。もしかしたら本当は違う物質なのかもと。

ちなみに、Amos B. Smith III教授が名前に入っているので合成はこちらでやったのでしょうか。

関連書籍

アスピリン企業戦争―薬の王様100年の軌跡
鎮痛剤としてポピュラーなアスピリンは、血液の凝固をふせぐ作用がある事が発見され、心筋梗塞や脳梗塞にも効くのではないか? 百年に渡るアスピリン・メーカーのしのぎを削る企業戦争をレポートする



Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 国際化学オリンピック2022日本代表決定/化学グランプリ2022…
  2. 化学五輪、「金」の高3連続出場 7月に東京開催
  3. 水素水業界、国民生活センターと全面対決 「断じて納得できません」…
  4. メルク、途上国でエイズ抑制剤を20%値下げ
  5. ファンケル、「ツイントース」がイソフラボンの生理活性を高める働き…
  6. 製薬各社の被災状況
  7. 米デュポンの7-9月期、ハリケーン被害などで最終赤字
  8. カネカ 日本の化学会社初のグリーンボンドを発行

注目情報

ピックアップ記事

  1. ダイセルが開発した新しいカラム: DCpak PTZ
  2. 昇華の反対は?
  3. 第100回有機合成シンポジウム記念特別講演会に行ってきました
  4. カラムはオープン?フラッシュ?それとも??
  5. デヴィッド・エヴァンス David A. Evans
  6. NMRの基礎知識【測定・解析編】
  7. 有機合成から無機固体材料設計・固体物理へ: 分子でないものの分子科学を求めて –ジャン ロッシェ材料研究所より
  8. 三井化学、触媒科学賞の受賞者を決定
  9. ノルゾアンタミン /Norzoanthamine
  10. 結晶学分野に女性研究者が多いのは何故か?

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年9月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

注目情報

最新記事

第61回Vシンポ「中分子バイオ医薬品分析の基礎と動向 ~LCからLC/MSまで、研究現場あるあるとその対処~」を開催します!

こんにちは、Macyです。第61回Vシンポのご案内をさせていただきます。今回は、Agilen…

水分はどこにあるのか【プロセス化学者のつぶやき】

前回まで1. 設定温度と系内の実温度のお話2. 温度値をどう判断するか3. 反応操作をし…

「MI×データ科学」コース 〜LLM・自動実験・計算・画像とベイズ最適化ハンズオン〜

1 開講期間2026年5月26日(火)、29日(金) 計2日間2 コースのねらい、特色近…

材料の数理モデリング – マルチスケール材料シミュレーション –

材料の数理モデリング概要材料科学分野におけるシミュレーションを「マルチスケール」で理解するた…

第59回天然物化学談話会@宮崎(7/8~10)

ごあいさつ天然物化学談話会は、全国の天然物化学および有機合成化学を研究する大学生…

トッド・ハイスター Todd K. Hyster

トッド・カート・ハイスター(Todd Kurt Hyster、1985年10月10日–)はアメリカ出…

“最難関アリル化”を劇的に加速する固定化触媒の開発

第 703回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院 理工学府 博士課程前期で…

「ニューモダリティと有機合成化学」 第5回公開講演会

従来の低分子、抗体だけでなく、核酸、ペプチド、あるいはその複合体(例えばADC(抗体薬物複合体))、…

溶融する半導体配位高分子の開発に成功!~MOFの成形加工性の向上に期待~

第702回のスポットライトリサーチは、関西学院大学理学部(田中研究室)にて助教をされていた秋吉亮平 …

ミン・ユー・ガイ Ming-Yu Ngai

魏明宇(Ming-Yu Ngai、1981年X月XX日–)は米国の有機化学者である。米国パデュー大学…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP