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あなたの分子を特別なカタチに―「CrystalProtein.com」

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化学者なら誰しも、美しい立体構造にロマンと感動を抱くもの。

ボール&スティック型の分子模型いじりにいそしむのも、はたまたPC上で3Dモデルを書いてひとり悦に入るのも、化学者にとってはごく日常です。

しかし思い入れの強い分子であればあるほど、長期にわたって「特別な非日常」として保存しておきたい・・・それもまた、化学者としての自然な想いでしょう。

そんな想いに応えてくれるのが、CrystalProtein.comというサイトです。

 

このサイトを一言で説明するなら、「分子模型が彫り込まれたクリスタル製品を、カスタムメイドしてくれるサービス」になります。

百聞は一見にしかず、まずはギャラリーをご覧ください!いやぁ、綺麗ですね!!

crystalprotein_2.jpg

(画像はCrystalProtein.comBathsheba Sculptureより引用)

小さな分子はもちろん、なんとタンパク質のような巨大分子まで対応。スタイルのバリエーションやオプションも豊富。もちろん文字刻印もでき、細かな好みにも応じてくれるようです。

注文方法はまずOrderFormに赴き、結晶構造ファイル(PDB)と各種希望を送付すればそれでOK。受注後3-4週間で出来上がってくるそうです。結晶構造データは自前で用意しなくてはなりませんが、これはCCDCProtein Data Bankなどに行けば好きなものを取得できます(使い方が分からなければ友達もしくはGoogle先生に聞きましょうね(笑))。PDB形式でさえあれば良いので、自分で解いた結晶構造ファイルを送っても問題ないようです(たぶん)。

気になるお値段ですが、基本的には「サイズ次第」。たとえばタンパク質を彫ってもらうには、キーホルダーサイズ$10、10x10x20cmの置物サイズ$300、これに各種オプション価格が追加という感じです。

これを高価と見るかどうかは人によりそうですが、カスタムメイド品ということを考慮に入れる限り、まぁリーズナブルな価格設定ではないでしょうか。

化学者へのプレゼントとして、特にタンパク質や構造化学の分野で結晶構造解析に取り組まれるような方であれば、きっと喜ばれるに違いありません。数年がかりのプロジェクトが完了したタイミングにて作ってみるのも、、チームとしての良い記念になったりするのではないでしょうか。
筆者個人としてはとても欲しくなってしまったので、将来カッコいい分子を自分で開発できた時に、是非記念に作ってみようと思います!

 

関連動画


 

関連リンク

CrystalProtein.com 公式サイト

Bathsheba Sculpture LLC
サービスを運営するArtist、Bathsheba Grossmanのサイト

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cosine

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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