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ケージド化合物 caged compound

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ケージド化合物(caged compound)は、光で脱保護できる保護基で生理活性分子を保護し、一時的に活性を失わせた分子のこと。波長が短くエネルギーが大きな光(紫外線など)を顕微鏡下で照射することで、元の生理活性分子をのぞみの場所だけで瞬時に出現させることができます。光活性化かごつき化合物とも。

ケージド化合物は、あらかじめ光で外せるかご(cage)となる化学構造をつけて不活性化した生物活性物質です[1-3]。顕微鏡下等で光脱保護することにより、部位特異な精密観察を可能にします。現在、神経伝達物質等の光活性化かごつき化合物が試薬会社から購入できます[4],[5]。

関連書籍

参考文献

  1. “Caged compounds: photorelease technology for control of cellular chemistry and physiology.” Graham CRED et al. Nature Method 2007 DOI: 10.1038/nmeth1072
  2. “From One-Photon to Two-Photon Probes: Caged Compounds, Actuators, and Photoswitches.” Bort G et al. Angew. Chem. Int. Ed. 2013 DOI: 10.1002/anie.201204203
  3. “Photoremovable Protecting Groups in Chemistry and Biology: Reaction Mechanisms and Efficacy.” Klan P et al. Chem. Rev. 2013 DOI: 10.1021/cr300177k
  4. フナコシ・ケージド化合物
  5. ナカライテスク・ケージド化合物
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