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サン・タン San H. Thang

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サン・H・タン(San H. Thang、1954年8月28日(ベトナム)-)は、オーストラリアの高分子化学者である(写真:Monash University)。オーストラリア連邦化学産業研究機構(CSIRO) 研究員。

経歴

1976 サイゴン大学 卒業
1976-79 SINCO Sweing Machine Manufacturing Co.勤務
1983 Griffith大学 卒業 (R.D.Guthrie教授)
1987 Griffith大学 博士号取得(Ian Jenkins教授ら)
1986 CSIRO 研究員
1987 ICI Australia
1990 CSIRO 研究員

受賞歴

2014 トムソンロイター引用栄誉賞
2003 CSIRO Medal (seminal contributor) for innovation in polymer science
1990 CSIRO Medal for Research Achievement (team member)
1983‑86 Griffith University Postgraduate Research Awards

研究業績

可逆的付加-開裂連鎖移動(RAFT)重合の開発

Rizzardo, Moadとともに制御リビングラジカル重合の一種であるRAFT重合法を開発[1]。

水溶媒でも実施可能であり、系にハロゲン・毒性重金属などが含まれることが無い。材料の官能基化も幅広く可能。

この特性ゆえに、とりわけ生体適合材料への応用目的で広く検討されている。

RAFT_5.png

 

コメント&その他

 

関連動画

 

関連文献

  1. (a) Chiefari, J.; Chong, Y. K.; Ercole, F.; Krstina, J.; Jeffery, K.; Le, T. P. T.; Mayadunne, R. T. A.; Meijs, G. F.; Moad, C. L.; Moad, G.; Rizzardo, E.; Thang, S. H. Macromolecules 199831, 5559. DOI: 10.1021/ma9804951 (b) Moad, G.; Rizzardo, E.; Thang, S. H. Aust. J. Chem. 200558, 379. doi:10.1071/CH05072 (c) Moad, G.; Rizzardo, E.; Thang, S. H. Polymer 200849, 1079. doi:10.1016/j.polymer.2007.11.020

関連書籍

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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