[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

吉良 満夫 Mitsuo Kira

[スポンサーリンク]

吉良 満夫 (きら みつお、19xx年x月x日-)は、日本の有機化学者である(写真:東北大学ウェブマガジン)。元・東北大学大学院理学系研究科教授。

経歴

1970年 東北大学理学部 助手
1977年 – 1978年 アレキサンダー・フォン・フンボルト 財団研究員(ドイツ・フランクフルト大学Hans Bock教授)
1986年 – 1995年 東北大学理学部
1989年 – 1998年 理化学研究所フォトダイナミクス研究センター
1995年 – 東北大学大学院理学研究科教授

受賞歴

2005 日本化学会学会賞
2005 Wacker Silicone Award
2007 紫綬褒章
2012 フレデリック・スタンレー・キッピング賞
2016 瑞宝中綬章

研究

特異な構造をもつ有機ケイ素化合物の合成・物性研究

トリシラアレン分子の合成・結晶構造解析は最近の代表的業績[1]

炭素からなるアレン分子が直線状分子であるのに対し、シラアレンは幾分折れ曲がった構造を取ります。実際つくって分析してみないと、こういうコトは全く分かりません。有機ELなどへの応用が注目されるケイ素ですが、詳細な物性を理解するうえでこのような基礎研究は欠くことのできない位置を占めています。

silaallene.gif
トリシラアレン(trisilaallene)

関連文献

[1] Ishida, S.; Iwamoto, T.; Kabuto, C.; Kira, M. Nature 2003, 421, 725.

関連書籍

[amazonjs asin=”4759814124″ locale=”JP” title=”現代ケイ素化学: 体系的な基礎概念と応用に向けて (DOJIN ACADEMIC SERIES)”][amazonjs asin=”4759814124″ locale=”JP” title=”現代ケイ素化学: 体系的な基礎概念と応用に向けて (DOJIN ACADEMIC SERIES)”]

外部リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 寺崎 治 Osamu Terasaki
  2. クリストフ・マチャゼウスキー Krzysztof Matyjas…
  3. ザック・ボール Zachary T. Ball
  4. マット・フランシス Matthew B. Francis
  5. デヴィッド・ニセヴィッツ David A. Nicewicz
  6. スティーブン・ジマーマン Steven C. Zimmerman…
  7. カール・ダイセロス Karl Deisseroth
  8. アジズ・サンジャル Aziz Sancar

注目情報

ピックアップ記事

  1. 学術論文を書くときは句動詞に注意
  2. ケテンジチオアセタール化による一炭素増炭反応
  3. 金城 玲 Rei Kinjo
  4. バイアグラ /viagra
  5. 合同資源上瀑工場
  6. 史 不斉エポキシ化 Shi Asymmetric Epoxidation
  7. Reaxys Prize 2012ファイナリスト45名発表!
  8. 投票!2017年ノーベル化学賞は誰の手に!?
  9. 白金イオンを半導体ナノ結晶の内外に選択的に配置した触媒の合成
  10. 【食品・飲料業界の方向け】 マイクロ波がもたらすプロセス効率化と脱炭素化 低温焙煎・抽出・乾燥・凍結乾燥・噴霧乾燥・ケミカルリサイクル

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2007年12月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

7th Compound Challengeが開催されます!【エントリー〆切:2026年03月02日】 集え、”腕に覚えあり”の合成化学者!!

メルク株式会社より全世界の合成化学者と競い合うイベント、7th Compound Challenge…

乙卯研究所【急募】 有機合成化学分野(研究テーマは自由)の研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

大森 建 Ken OHMORI

大森 建(おおもり けん, 1969年 02月 12日–)は、日本の有機合成化学者。東京科学大学(I…

西川俊夫 Toshio NISHIKAWA

西川俊夫(にしかわ としお、1962年6月1日-)は、日本の有機化学者である。名古屋大学大学院生命農…

市川聡 Satoshi ICHIKAWA

市川 聡(Satoshi Ichikawa, 1971年9月28日-)は、日本の有機化学者・創薬化学…

非侵襲で使えるpH計で水溶液中のpHを測ってみた!

今回は、知っているようで知らない、なんとなく分かっているようで実は測定が難しい pH計(pHセンサー…

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP