[スポンサーリンク]

化学書籍レビュー

学問と創造―ノーベル賞化学者・野依良治博士

[スポンサーリンク]

  • 内容

ノーベル化学賞を受賞した野依良治教授の受賞理由である、分子不斉触媒BINAPの研究内容と、独創的研究の背景となった研究哲学に迫る。化学を愛し、研究に120%の力を注いだ独創的化学者・野依教授の全魅力。

  • 対象

すべての人が対象ではあるが、化学に対しある程度の知識を持っている人であれば、より適する。

  • 評価・解説

 ノーベル化学賞を受賞した野依教授の過去、現在の話、研究業績をまとめた本

過去の雑誌掲載記事の転載がほとんど。しかし、現役当時の野依先生の意見や考えが熱く記されている。

研究業績については意外にも詳しく書かれており、有機合成を専門とする人にはかなり勉強になるだろう。他方、化学の基礎知識が無い人には、読みこなすのがやや大変かもしれない。

一般の方であれば、下記関連書籍のうち新聞社が刊行している「オンリーワンに生きる―野依良治教授・ノーベル賞への道」などのほうが、読みやすいかも知れない。

  • 関連書籍

 

  • 関連リンク

野依良治 – Wikipedia

ノーベル賞受賞者の偉業-野依良治教授

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. HOW TO 分子シミュレーション―分子動力学法、モンテカルロ法…
  2. 英文校正会社が教える 英語論文のミス100
  3. 改正 研究開発力強化法
  4. Principles and Applications of A…
  5. 有機化学1000本ノック【反応機構編】
  6. ノンコーディングRNA 〜 RNA分子の全体像を俯瞰する〜
  7. Purification of Laboratory Chemi…
  8. 科学探偵 シャーロック・ホームズ -警察やFBIに先駆けて犯罪捜…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. ペンタフルオロスルファニル化合物
  2. MEDCHEM NEWS 32-1号「機械学習とロボティックス特集」
  3. ナノクリスタルによるロタキサン~「モファキサン」の合成に成功~
  4. 【協業ご検討中の方向け】マイクロ波化学とのコラボレーションの実際
  5. 飲む痔の薬のはなし1 ブロメラインとビタミンE
  6. ワンチップ顕微鏡AminoMEを買ってみました
  7. Dead Endを回避せよ!「全合成・極限からの一手」⑤(解答編)
  8. イオンペアによるラジカルアニオン種の認識と立体制御法
  9. 日本薬学会第137年会  付設展示会ケムステキャンペーン
  10. 付設展示会へ行こう!ーWiley編

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2008年3月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

フローマイクロリアクターを活用した多置換アルケンの効率的な合成

第610回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院理学研究科(依光研究室)に在籍されていた江 迤源…

マリンス有機化学(上)-学び手の視点から-

概要親しみやすい会話形式を用いた現代的な教育スタイルで有機化学の重要概念を学べる標準教科書.…

【大正製薬】キャリア採用情報(正社員)

<求める人物像>・自ら考えて行動できる・高い専門性を身につけている・…

国内初のナノボディ®製剤オゾラリズマブ

ナノゾラ®皮下注30mgシリンジ(一般名:オゾラリズマブ(遺伝子組換え))は、A…

大正製薬ってどんな会社?

大正製薬は病気の予防から治療まで、皆さまの健康に寄り添う事業を展開しています。こ…

一致団結ケトンでアレン合成!1,3-エンインのヒドロアルキル化

ケトンと1,3-エンインのヒドロアルキル化反応が開発された。独自の配位子とパラジウム/ホウ素/アミン…

ベテラン研究者 vs マテリアルズ・インフォマティクス!?~ 研究者としてMIとの正しい向き合い方

開催日 2024/04/24 : 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足…

第11回 慶應有機化学若手シンポジウム

シンポジウム概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大…

薬学部ってどんなところ?

自己紹介Chemstationの新入りスタッフのねこたまと申します。現在は学部の4年生(薬学部)…

光と水で還元的環化反応をリノベーション

第609回のスポットライトリサーチは、北海道大学 大学院薬学研究院(精密合成化学研究室)の中村顕斗 …

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP