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理化学研究所、植物の「硫黄代謝」を調節する転写因子を発見

 植物の”硫黄代謝”を調節する転写因子を発見-転写因子「SLIM1」が、がん予防効果のある天然硫黄成分量を調節-

独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、硫黄代謝に異常があるシロイヌナズナの突然変異株を解析し、がん予防効果がある天然硫黄成分「グルコラファニン」の含有量を調節する転写因子「SLIM1(スリムワン)」を発見しました。理研植物科学研究センター(篠崎一雄センター長)基礎代謝研究チームの高橋秀樹チームリーダー、丸山明子研究員らによる研究成果です。この研究は同センターのメタボローム基盤研究グループとの共同研究で進められました(引用:日経プレスリリース

 

 グルコラファニンはブロッコリーやカリフラワーなどのアブラナ科に含まれるグルコシノレートと呼ばれる化合物群のひとつです。グルコラファニンは体内で酵素によって加水分解されスルフォ ラファンという抗がん作用のある物質をつくるファイトケミカル(植物の中に自然に作られる化学物質)です。

 

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今回のシロイヌナズナもアブラナ科の植物であり、その含有量を調節する遺伝子を発見したということです。今回の研究成果は、アブラナ科作物全般への応用展開が可能であり、代謝能力を活用して付加価値を付けた有用作物の開発が今後期待できます。

 

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院准教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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