[スポンサーリンク]

身のまわりの分子

マラカイトグリーン /Malachite Green

[スポンサーリンク]

Malachite_Green.jpg

 マラカイトグリーン(Malachite Green)は、有機色素の一種です。

  • 用途・歴史

鉱物マラカイト(孔雀石)に似た色調を有するため、この名前がついています。緑色合成色素として絹・羊毛・黄麻・革・綿・紙等の染色に使用されています。

生体内で酵素により還元され、ロイコマラカイトグリーンになります。還元作用に由来する抗菌活性を有し、観賞魚の白点病や尾腐れ病などの治療薬として用いられています。しかしながら国内では養殖魚への使用は認められていません。

ジメチルアミノフェニル基を2つ有した構造を持ち、シュウ酸塩として市販されています。有色化合物はこのように長めのπ結合共役系を持つものがほとんどです。

  • 関連文献
  • 関連書籍
  • 関連リンク

マラカイトグリーン – Wikipedia

Malachite Green – Wikipedia

Malachite Green – Tidalswan

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. フルオキセチン(プロザック) / Fluoxetine (Pro…
  2. ダイヤモンドライクカーボン
  3. ユーコミン酸 (eucomic acid)
  4. セレノネイン selenoneine
  5. みんなおなじみ DMSO が医薬品として承認!
  6. ポリアクリル酸ナトリウム Sodium polyacrylate…
  7. カリオフィレン /caryophyllene
  8. 化学者のためのエレクトロニクス入門⑤ ~ディスプレイ分野などで活…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 新規作用機序の不眠症治療薬ベルソムラを発売-MSD
  2. 酸と塩基のつとめを個別に完遂した反応触媒
  3. 肝はメチル基!? ロルカセリン
  4. 植物由来アルカロイドライブラリーから新たな不斉有機触媒の発見
  5. 第28回光学活性化合物シンポジウム
  6. 一流の化学雑誌をいかにしてつくるか?
  7. シェンヴィ イソニトリル合成 Shenvi Isonitrile Synthesis
  8. バートン脱カルボキシル化 Barton Decarboxylation
  9. 学問と創造―ノーベル賞化学者・野依良治博士
  10. 若手&高分子を専門としていない人のための『速習 高分子化学 入門』【終了】

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2007年12月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

有機合成化学協会誌2025年7月号:窒素ドープカーボン担持金属触媒・キュバン/クネアン・電解合成・オクタフルオロシクロペンテン・Mytilipin C

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年7月号がオンラインで公開されています。…

ルイス酸性を持つアニオン!?遷移金属触媒の新たなカウンターアニオン”BBcat”

第667回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院工学系研究科 野崎研究室 の萬代遼さんにお願いし…

解毒薬のはなし その1 イントロダクション

Tshozoです。最近、配偶者に対し市販されている自動車用化学品を長期に飲ませて半死半生の目に合…

ビル・モランディ Bill Morandi

ビル・モランディ (Bill Morandi、1983年XX月XX日–)はスイスの有機化学者である。…

《マイナビ主催》第2弾!研究者向け研究シーズの事業化を学べるプログラムの応募を受付中 ★交通費・宿泊費補助あり

2025年10月にマイナビ主催で、研究シーズの事業化を学べるプログラムを開催いたします!将来…

化粧品用マイクロプラスチックビーズ代替素材の市場について調査結果を発表

この程、TPCマーケティングリサーチ株式会社(本社=大阪市西区、代表取締役社長=松本竜馬)は、化粧品…

分子の形がもたらす”柔軟性”を利用した分子配列制御

第666回のスポットライトリサーチは、東北大学多元物質科学研究所(芥川研究室)笠原遥太郎 助教にお願…

柔粘性結晶相の特異な分子運動が、多段階の電気応答を実現する!

第665回のスポットライトリサーチは、東北大学大学院工学研究科(芥川研究室)修士2年の小野寺 希望 …

マーク・レビン Mark D. Levin

マーク D. レビン (Mark D. Levin、–年10月14日)は米国の有機化学者である。米国…

もう一歩先へ進みたい人の化学でつかえる線形代数

概要化学分野の諸問題に潜む線形代数の要素を,化学専攻の目線から解体・解説する。(引用:コロナ…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP