[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

北川 進 Susumu Kitagawa

[スポンサーリンク]

北川 進(きたがわ すすむ、1951年7月4日-)は、日本の無機化学者である(写真:https://kuias.kyoto-u.ac.jp/)。京都大学 高等研究院 特別教授。

経歴

1979 京都大学大学院 博士号取得
1979 近畿大学 助手
1983 近畿大学 講師
1986 テキサス大学オースティン 客員研究員 (F.A.Cotton教授)
1988 近畿大学 助教授
1992 東京都立大学 教授
1998 京都大学大学院工学系研究科 教授
2007 京都大学物質-細胞統合システム拠点・副拠点長(兼任)
2007-2013 ERATO『北川統合細孔プロジェクト』リーダー(兼任)
2013 京都大学物質-細胞統合システム拠点・拠点長(兼任)
2017 京都大学 高等研究院 特別教授
2017 京都大学 高等研究院 物質-細胞統合システム拠点 拠点長
2020 京都大学 高等研究院 副院長

 

受賞歴

1990 日本化学会若手講演賞
2002 第19回日本化学会学術賞
2007 錯体化学会賞
2008 フンボルト賞
2009 第61回日本化学会賞
2010 トムソン・ロイター引用栄誉賞
2011 文部科学大臣表彰科学技術賞研究部門
2011 紫綬褒章
2011 京都新聞大賞文化学術賞
2013 平成25年度京都大学孜孜賞
2013 第10回江崎玲於奈賞
2013 The RSC de Gennes Prize
2014 Thomson Reuters Highly Cited Researcher
2015 マルコ・ポーロ イタリア科学賞
2016 日本学士院賞
2016 Thomson Reuters Highly Cited Researcher
2017 the Future Solvay Prize
2017 藤原賞
2017 ソルベイ未来化学賞
2017 日本化学会名誉会員
2018 フランス化学会グランプリ
2019 エマニュエル・メルク レクチャーシップ賞
2019 日本学士院会員

 

研究概要

配位性高分子錯体を用いる新規材料創製と空間機能開拓

配位性高分子(CP)もしくは金属有機構造体(MOF)と呼ばれる化合物は有機物と無機物のハイブリッドたる多孔性材料である。

軽量で高い比表面積を実現することが出来、とりわけ水素やメタンなどのエネルギー観点から重要なガスを貯蔵できる材料としての応用が期待されている。

CPL_1.jpg

  《画像:http://www.spring8.or.jp/》

コメント&その他

  • 研究者を志したきっかけは「化学者はエタノールとメタノールの違いを理解できるから」。
  • 趣味は探偵もの、警察フィクションノベル、歌舞伎とスーパー歌舞伎、ヨーロッパのスリラー映画

名言集

 

関連動画

 

関連文献

  1.  Kitagawa, S.; Kitaura, R.; Noro, S. I. Angew. Chem. Int. Ed. 2004, 43, 2334. DOI: 10.1002/anie.200300610
  • R. Matsuda, R. Kitaura, S. Kitagawa, Y. Kubota, R. V. Belosludov, T. C. Kobayashi, H. Sakamoto, T. Chiba, M. Takata, Y. Kawazoe, Y. Mita, Highly controlled acetylene accommodation in a metal–organic microporous material. Nature 436, 238–241 (2005).
  • Y. Sakata, S. Furukawa, M. Kondo, K. Hirai, N. Horike, Y. Takashima, H. Uehara, N. Louvain, M. Meilikhov, T. Tsuruoka, S. Isoda, W. Kosaka, O. Sakata, S. Kitagawa, Shape-memory nanopores induced in coordination frameworks by crystal downsizing. Science 339, 193–196 (2013).
  • H. Sato, W. Kosaka, R. Matsuda, A. Hori, Y. Hijikata, R. V. Belosludov, S. Sakaki, M. Takata, S. Kitagawa, Self–Accelerating CO Sorption in a Soft Nanoporous Crystal. Science 343, 167–170 (2014).
  • N. Hosono, A. Terashima, S. Kusaka, R. Matsuda, S. Kitagawa, Highly responsive nature of porous coordination polymer surfaces imaged by in situ atomic force microscopy. Nature Chemistry 11, 109–116 (2018).
  • C. Gu, N. Hosono, J. Zheng, Y. Sato, S. Kusaka, S. Sakaki, S. Kitagawa, Design and control of gas diffusion process in a nanoporous soft crystal. Science 363, 387–391 (2019).

関連書籍

 

外部リンク

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 炭素文明論「元素の王者」が歴史を動かす
  2. 有賀 克彦 Katsuhiko Ariga
  3. 【書籍】機器分析ハンドブック2 高分子・分離分析編
  4. なぜあなたは論文が書けないのか
  5. 村井 眞二 Shinji Murai
  6. 村橋 俊一 Shun-Ichi Murahashi
  7. Name Reactions: A Collection of …
  8. ウラジミール・ゲヴォルギャン Vladimir Gevorgya…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. サントリー:重曹を使った新しい飲料「水分補給炭酸」発売
  2. 量子コンピューターによるヒュッケル分子軌道計算
  3. “click”の先に
  4. 2014年ノーベル賞受賞者は誰に?ートムソン・ロイター引用栄誉賞2014発表ー
  5. 分子機械を組み合わせてアメーバ型分子ロボットを作製
  6. 280億円賠償評決 米メルク社治療薬副作用で死亡 テキサス州
  7. 新しい太陽電池ーペロブスカイト太陽電池とは
  8. 生命が居住できる星の条件
  9. 並外れた光可逆的粘弾性変化を示すシリコーンエラストマーの開発~市販のレーザーポインターをあてるだけで簡単にはがせる解体性粘接着剤用途に期待~
  10. 貴金属に取って代わる半導体触媒

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2008年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

注目情報

最新記事

超塩基に匹敵する強塩基性をもつチタン酸バリウム酸窒化物の合成

第604回のスポットライトリサーチは、東京工業大学 元素戦略MDX研究センターの宮﨑 雅義(みやざぎ…

ニキビ治療薬の成分が発がん性物質に変化?検査会社が注意喚起

2024年3月7日、ブルームバーグ・ニュース及び Yahoo! ニュースに以下の…

ガラスのように透明で曲げられるエアロゲル ―高性能透明断熱材として期待―

第603回のスポットライトリサーチは、ティエムファクトリ株式会社の上岡 良太(うえおか りょうた)さ…

有機合成化学協会誌2024年3月号:遠隔位電子チューニング・含窒素芳香族化合物・ジベンゾクリセン・ロタキサン・近赤外光材料

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年3月号がオンライン公開されています。…

日本化学会 第104春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part3

日本化学会年会の付設展示会に出展する企業とのコラボです。第一弾・第二弾につづいて…

ペロブスカイト太陽電池の学理と技術: カーボンニュートラルを担う国産グリーンテクノロジー (CSJカレントレビュー: 48)

(さらに…)…

日本化学会 第104春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part2

前回の第一弾に続いて第二弾。日本化学会年会の付設展示会に出展する企業との…

CIPイノベーション共創プログラム「世界に躍進する創薬・バイオベンチャーの新たな戦略」

日本化学会第104春季年会(2024)で開催されるシンポジウムの一つに、CIPセッション「世界に躍進…

日本化学会 第104春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part1

今年も始まりました日本化学会春季年会。対面で復活して2年めですね。今年は…

マテリアルズ・インフォマティクスの推進成功事例 -なぜあの企業は最短でMI推進を成功させたのか?-

開催日:2024/03/21 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足の影…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP