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【ジーシー】新たな治療価値を創造するテクノロジー -BioUnion-

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BioUnion(バイオユニオン)はグラスアイオノマーで培ってきたイオンの働きに着目し,新たに完成させた技術です。現在,超高齢社会を迎え,8020運動の成果により高齢者の残存歯割合は高まる一方,根面う蝕(歯の根元の虫歯)の患者が増加しています。根面はコラーゲン等の有機質の多い部位であるため弱い酸でもすぐに脱灰されます(歯からカルシウム等のミネラルが流出すること)。脱灰してコラーゲン層が露出すると,プラークから作られるコラゲナーゼによりコラーゲン層が分解されていきます。したがって,根面はう蝕リスクの非常に高い部位であり,根面う蝕に適した材料の開発が必要となります。
私たちは根面う蝕にはどのようなイオンが必要なのか探索し,亜鉛イオン,カルシウムイオン,フッ化物イオンに着目しました。亜鉛イオンは菌の酸生成,生育・付着を抑制し,さらにコラゲナーゼによるコラーゲン層分解を抑制すると言われています。また,フッ化物イオン,カルシウムイオンは脱灰抑制,再石灰化促進効果が知られており,亜鉛イオンを組み合わせることでその効果の向上が期待されます。そこで,私たちは亜鉛イオン,カルシウムイオン,フッ化物イオンを放出するBioUnionフィラーを開発しました。
さらに,BioUnionフィラーを配合したイオン放出型2液性歯面塗布材ケアダインシールド,イオン放出型充填材料ケアダインレストアを開発しました。BioUnionフィラーを配合しているため材料からも亜鉛イオン,カルシウムイオン,フッ化物イオンを放出します。
ケアダインシールドは2液を混和し,歯面に塗布することでナノサイズのBioUnionフィラーとリン酸亜鉛結晶等によるクリスタル粒子層が形成され歯質を保護します。液タイプの材料であるため,歯肉に埋もれた部分や歯間にも使いやすく操作性に優れています。
ケアダインレストアはBioUnionフィラーを配合した粉末とポリアクリル酸水溶液を練和し,窩洞に充填する材料であり,唾液等による防湿が難しい部位でも硬化・接着します。また,歯質に適したアイボリー色,サービカル色,歯肉退縮が著しい根面部位に適した歯肉色,と症例に合わせた複数の色をラインナップしています。
抗菌性,コラーゲン分解抑制,脱灰抑制,再石灰化促進が期待されるBioUnionテクノロジーにはまだまだ可能性を秘めていると考えています。そして,これからも患者さんの利益につながる革新的な材料の開発を続けていきます。

BioUnionフィラー配合材料

 

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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