[スポンサーリンク]

ケムステニュース

「肥満症」薬を国内投入、エーザイや武田

[スポンサーリンク]

シブトラミン製薬メーカー大手が「肥満症」の治療薬を相次ぎ国内市場に投入する。エーザイや武田薬品工業は欧米メーカーが開発した薬剤の日本向け製品の開発に取り組んでおり、2008年以降に順次発売する。

 エーザイは米製薬大手アボット・ラボラトリーズが欧米で販売している「メリディア」の日本での販売権を取得した。食欲の減退とエネルギー代謝の活発化で体重を減らす。臨床試験の最終段階に入っており、2008年3月期中に厚生労働省に製造販売承認を申請。同年4月以降に発売する。(引用:日経スマートウーマン

 

 メリディアは商品名で、化合物名はシブトラミン(sibutramine)といいます。現在ではまだ承認されていないないので、医薬品として入手することはできません。

 現在抗肥満症薬の市場は高脂血症薬などに比べれば小さいですが、、今後は需要の高まりと共に大きく成長すると見込まれています。特に米国などの肥満大国では開発が政府より奨励され様々な抗肥満薬が開発されています。現在は、セロトニン、ノルアドレナリン関連摂食抑制剤として、マジンドール(サノレックス)、上記記載のシブトラミン(メリディア)があり、リパーゼ阻害剤としてオリルスタット(ゼニカル)が米国で販売されています。それ以外にも様々な作用機構の抗肥満薬が開発されており、今後注目の分野となっています。

関連書籍

インスリン抵抗性と生活習慣病―高血圧・糖尿病・高脂血症・肥満
肥満症・痛風の食事療法

?


Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 超小型シリンジ開発 盛岡の企業
  2. 死海付近で臭素が漏洩
  3. サリドマイドが骨髄腫治療薬として米国で承認
  4. 調光機能付きコンタクトレンズが登場!光に合わせてレンズの色が変化…
  5. ITを駆使して新薬開発のスピードアップを図る米国製薬業界
  6. ダイエット食から未承認薬
  7. 一家に1枚周期表を 理科離れ防止狙い文科省
  8. エーザイ、アルツハイマー治療薬でスウェーデン企業と提携

注目情報

ピックアップ記事

  1. 葉緑素だけが集積したナノシート
  2. 第12回 金属錯体から始まる化学ー伊藤肇教授
  3. 高分子と高分子の反応も冷やして加速する
  4. コランニュレンの安定結合を切る
  5. アメリカで Ph.D. を取る –エッセイを書くの巻– (後編)
  6. ものづくりのコツ|第10回「有機合成実験テクニック」(リケラボコラボレーション)
  7. 学会ムラの真実!?
  8. ジボラン(diborane)
  9. フェネストレンの新規合成法
  10. Nature Chemistry:Research Highlight

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2006年4月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

注目情報

最新記事

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

第58回Vシンポ「天然物フィロソフィ2」を開催します!

第58回ケムステVシンポジウムの開催告知をさせて頂きます!今回のVシンポは、コロナ蔓延の年202…

第76回「目指すは生涯現役!ロマンを追い求めて」櫛田 創 助教

第76回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第75回「デジタル技術は化学研究を革新できるのか?」熊田佳菜子 主任研究員

第75回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第74回「理想的な医薬品原薬の製造法を目指して」細谷 昌弘 サブグループ長

第74回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第57回ケムステVシンポ「祝ノーベル化学賞!金属有機構造体–MOF」を開催します!

第57回ケムステVシンポは、北川 進 先生らの2025年ノーベル化学賞受賞を記念して…

櫛田 創 Soh Kushida

櫛田 創(くしだそう)は日本の化学者である。筑波大学 数理物質系 物質工学域・助教。専門は物理化学、…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP