[スポンサーリンク]

ケムステニュース

リピトールの特許が切れました

[スポンサーリンク]

 世界で一番売れてる薬。知ってますか?血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値を下げるお薬「リピトール」です。2010年度の売り上げは約120億ドル。販売元のファイザーのメインエンジンです。2011年11月30日、米国においてこの特許が満了を迎え安価なジェネリック医薬品が解禁となりました。

世界最大の売り上げを誇るファイザーの高脂血症治療薬「リピトール(アトルバスタチン)」の市場独占期間が満了を迎えました。日本と違いアメリカの民間保険制度では、その保険会社が安いジェネリック医薬品への切り替えを強制的に誘導するために、いっきに後発品が浸透します。日本においても5つのジェネリックメーカーが後発品の販売を開始しました。

このリピトール特許満了で、特許期間中である他のスタチン製剤への影響も懸念されています。ほぼ効果の変わらない高価なスタチン製剤を使うなら、安価なリピトールのジェネリックに切り替えてしまえ、という発想です。その標的になるのが「クレストール」です。塩野義製薬が創製し、アストラゼネカがグローバルで販売を行っています。塩野義製薬に入るロイヤリティー収入はは2010年度で642億円。塩野義製薬の売り上げ全体の約23%に相当します。クレストール→リピトール後発品、への切り替えがどの程度の影響を及ぼすのか、塩野義製薬の今後の決算に注目です。売り上げのロイヤリティー収入の欄に注目しておきましょう。

 

関連書籍

The following two tabs change content below.
matsumoto

matsumoto

修士(工学)。学生時代は有機合成・天然物合成に従事し、現在は某製 薬メーカー合成研究員。

関連記事

  1. 抗菌目薬あす発売 富山化学工業 国内初の小児適用
  2. 化学 2005年7月号
  3. 日本触媒で爆発事故
  4. 支局長からの手紙:科学と感受性 /京都
  5. 育て!燃料電池を担う子供たち
  6. 2010年日本化学会各賞発表-学術賞-
  7. ゾイジーンが設計した化合物をベースに新薬開発へ
  8. 潤滑剤なしで抜群の滑りを実現する「自己潤滑性XXドーム」が開発さ…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 米メルク、「バイオックス」回収で第2・四半期は減収減益
  2. 付設展示会に行…けなくなっちゃった(泣)
  3. リン Phosphorusー体の中の重要分子DNAの構成成分。肥料にも多用される
  4. ピナー ピリミジン合成 Pinner Pyrimidine Synthesis
  5. センチメートルサイズで均一の有機分子薄膜をつくる!”シンプル イズ ザ ベスト”の極意
  6. ケムステニュース 化学企業のグローバル・トップ50が発表【2019年版】
  7. ドナルド・トマリア Donald Tomalia
  8. Googleの面接で話した自分の研究内容が勝手に特許出願された
  9. サクセナ・エヴァンス還元 Saksena-Evans Reduction
  10. Nsアミン誘導体

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

第49回―「超分子の電気化学的挙動を研究する」Angel Kaifer教授

第49回の海外化学者インタビューは、エンジェル・カイファー教授です。マイアミ大学化学科で超分子系電気…

日本化学会 第100春季年会 市民公開講座 夢をかなえる科学

■ 概要企画名:    市民公開講座 夢をかなえる科学主催:        公益社団法人…

第48回―「周期表の歴史と哲学」Eric Scerri博士

第48回の海外化学者インタビューは、エリック・セリー博士です。英国で教育を受け、カリフォルニア大学ロ…

ペプチド縮合を加速する生体模倣型有機触媒

2019年、ニューヨーク大学のParamjit S. Aroraらは、活性アシル中間体への求核付加遷…

第47回―「ロタキサン・カテナン・クラウンエーテルの超分子化学」Harry Gibson教授

第47回の海外化学者インタビューは、ハリー・ギブソン教授です。バージニア工科大学の化学科に所属し、プ…

女優・吉岡里帆さんが、化学大好きキャラ「DIC岡里帆(ディーアイシーおか・りほ)」に変身!

印刷インキや有機顔料世界トップシェアのDIC株式会社は、2020年1月より、数々のヒット作に出演し、…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP