[スポンサーリンク]

ケムステニュース

グラクソ、抗血栓症薬「アリクストラ」の承認を取得

[スポンサーリンク]

アリクストラ


グラクソ・スミスクライン株式会社(社長:マーク・デュノワイエ、本社:東京都渋谷区、以下GSK)は、4月18日付で抗血栓症薬「アリクストラ皮下注1.5mg」、「アリクストラ皮下注 2.5mg」(一般名:フォンダパリヌクスナトリウム)について、「静脈血栓塞栓症の発現リスクの高い、下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制」を効能・効果として、製造販売承認を厚生労働省より取得しました。

 アリクストラは活性化第X因子(Xa因子)選択的阻害剤で、2001年12月に米国で初めて承認され、現在EU主要国および米国を含む30カ国で販売されています。

 静脈血栓塞栓症といっても難しくてよくわからないかもしれませんが、エコノミークラス症候群といえばわかるでしょう。エコノミークラス症候群は例えば、日本からですとヨーロッパや米国に行くためには航空機で10時間以上かかります。そのあいだ長時間、座席に同じ姿勢で座ったままでいることで、膝の裏あたりの静脈の血が流れにくくなり、血の固まりができてしまうという病気です。

 このエコノミー症候群も静脈血栓塞栓症の一種なのです。

 記憶に新しいものは、サッカーの高原直泰選手がこの病気にかかって一時ワールドカップの出場や選手生命の危機にたたされました。

 それらの病気の代表的な治療薬であるアリクストラが承認されたことは非常によいニュースだと思います。

  • 関連リンク

アリクストラ:出血リスクの少ない抗血栓症薬:日経メディカル オンライン アリクストラ、静脈血栓塞栓症について解説

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 構造化学の研究を先導する100万件のビッグデータ
  2. 東工大発、光を操るイミド化合物/光で創られるロジウムアート錯体
  3. 富大工学部実験研究棟で火事
  4. 森林総合研究所、広葉樹害虫ヒメボクトウの性フェロモン化学構造を解…
  5. H-1B ビザの取得が難しくなる!?
  6. メスゴキブリのフェロモン合成、駆除に活用・日米チーム
  7. 国際化学オリンピック、日本の高校生4名「銀」獲得
  8. 磁性液体:常温で液体になる磁性体を初発見 東大大学院

注目情報

ピックアップ記事

  1. Sim2Realマテリアルズインフォマティクス:データの乏しさを分子シミュレーションにより克服する
  2. マスクをいくつか試してみた
  3. 究極の脱水溶媒 Super2(スーパー スクエア):関東化学
  4. スコット・ミラー Scott J. Miller
  5. 【書籍】化学探偵Mr.キュリー4
  6. 炭酸ビス(ペンタフルオロフェニル) : Bis(pentafluorophenyl) Carbonate
  7. 電子実験ノートSignals Notebookを紹介します ②
  8. 大井貴史 Takashi Ooi
  9. 「触媒的オリゴマー化」によるポリピロロインドリン類の全合成
  10. 特定の場所の遺伝子を活性化できる新しい分子の開発

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2007年4月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

注目情報

最新記事

ワンクリックで分解プロセスの見える化!

富士フイルム和光純薬株式会社は、アゾ重合開始剤の分解プロセスを手軽にシミュレーションできる計算ツール…

はじめから組み込んじゃえ!Ambiguine P の短工程合成!

Ambiguine Pの特徴的な6-5-6-7-6多環縮環骨格を、生合成を模倣したカスケード環化反応…

融合する知とともに化学の視野を広げよう!「リンダウ・ノーベル賞受賞者会議」参加者募集中!

ドイツの保養地リンダウで毎年夏に1週間程度の日程で開催される、リンダウ・ノーベル賞受賞者会議(Lin…

ダイヤモンド半導体について調査結果を発表

この程、TPCマーケティングリサーチ株式会社(本社=大阪市西区、代表取締役社長=松本竜馬)は、究極の…

有機合成化学協会誌2025年6月号:カルボラン触媒・水中有機反応・芳香族カルボン酸の位置選択的変換・C(sp2)-H官能基化・カルビン錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年6月号がオンラインで公開されています。…

【日産化学 27卒】 【7/10(木)開催】START your ChemiSTORY あなたの化学をさがす 研究職限定 Chem-Talks オンライン大座談会

現役研究者18名・内定者(26卒)9名が参加!日産化学について・就職活動の進め方・研究職のキャリアに…

データ駆動型生成AIの限界に迫る!生成AIで信頼性の高い分子設計へ

第663回のスポットライトリサーチは、横浜市立大学大学院 生命医科学研究科(生命情報科学研究室)博士…

MDSのはなし 骨髄異形成症候群とそのお薬の開発状況 その2

Tshozoです。前回はMDSについての簡易な情報と歴史と原因を述べるだけで終わってしまったので…

水-有機溶媒の二液相間電子伝達により進行する人工光合成反応

第662回のスポットライトリサーチは、京都大学 大学院工学研究科 物質エネルギー化学専攻 阿部竜研究…

ケムステイブニングミキサー 2025 報告

3月26日から29日の日本化学会第105春季年会に参加されたみなさま、おつかれさまでした!運営に…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP