[スポンサーリンク]

archives

トリフルオロ酢酸パラジウム(II):Palladium(II) Trifluoroacetate

[スポンサーリンク]

Pd(II)触媒を用いる芳香族ケトン類の合成

Larhedらは,オルト置換芳香族カルボン酸とニトリル類によるケトン類の合成法を報告しています。それによれば,配位子としてビピリジン類,触媒としてトリフルオロ酢酸パラジウム(II)の存在下でカップリング反応が進行し,対応するケトン類が中~高収率で得られています。本手法は芳香族ケトン類の簡便な新規合成法として,さらなる応用が期待されています。

“Synthesis of Aryl Ketones by Palladium(II)-Catalyzed Decarboxylative Addition of Benzoic Acids to Nitriles”

J. Lindh, P. J. R. Sjoberg, M. Larhed, Angew. Chem. Int. Ed. 2010, 49, 7733. DOI: 10.1002/anie.201003009

mcontent-3

An efficient, sustainable method for the preparation of aryl ketones from ortho-substituted benzoic acids proceeds through their decarboxylation to generate an aryl–palladium species, followed by addition to a nitrile and hydrolysis of the intermediate ketimine.

TCI

TCI

投稿者の記事一覧

有機試薬メーカーです。

関連記事

  1. 高分子材料における高次構造制御と機能発現【終了】
  2. エクソソーム学術セミナー 主催:同仁化学研究所
  3. ラボからのスケールアップ再現性手法【終了】
  4. サレン-Mn錯体
  5. 【11月開催】第3回 マツモトファインケミカル技術セミナー 有機…
  6. 日本化学会と対談してきました
  7. 【8/25 20:00- 開催!】オンラインイベント「研究者と描…
  8. 産学それぞれの立場におけるマテリアルズ・インフォマティクス技術活…

注目情報

ピックアップ記事

  1. ライトケミカル工業株式会社ってどんな会社?
  2. ペンタレネン Pentalenene
  3. Wei-Yu Lin教授の講演を聴講してみた
  4. 武田薬の糖尿病治療薬、心臓発作を予防する効果も
  5. 自己修復する単一分子素子「DNAジッパー」
  6. 『元素周期 ~萌えて覚える化学の基本~』がドラマCD化!!!
  7. 第59回―「機能性有機ナノチューブの製造」清水敏美 教授
  8. 東工大発、光を操るイミド化合物/光で創られるロジウムアート錯体
  9. 可視光エネルギーを使って単純アルケンを有用分子に変換するハイブリッド触媒系の開発
  10. 生物活性分子のケミカルバイオロジー

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2011年6月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

注目情報

最新記事

2024年度 第24回グリーン・サステイナブル ケミストリー賞 候補業績 募集のご案内

公益社団法人 新化学技術推進協会 グリーン・サステイナブル ケミストリー ネットワーク会議(略称: …

ペロブスカイト太陽電池開発におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用

開催日時 2024.09.11 15:00-16:00 申込みはこちら開催概要持続可能な…

第18回 Student Grant Award 募集のご案内

公益社団法人 新化学技術推進協会 グリーン・サステイナブルケミストリーネットワーク会議(略称:JAC…

杉安和憲 SUGIYASU Kazunori

杉安和憲(SUGIYASU Kazunori, 1977年10月4日〜)は、超分…

化学コミュニケーション賞2024、候補者募集中!

化学コミュニケーション賞は、日本化学連合が2011年に設立した賞です。「化学・化学技術」に対する社会…

相良剛光 SAGARA Yoshimitsu

相良剛光(Yoshimitsu Sagara, 1981年-)は、光機能性超分子…

光化学と私たちの生活そして未来技術へ

はじめに光化学は、エネルギー的に安定な基底状態から不安定な光励起状態への光吸収か…

「可視光アンテナ配位子」でサマリウム還元剤を触媒化

第626回のスポットライトリサーチは、千葉大学国際高等研究基幹・大学院薬学研究院(根本研究室)・栗原…

平井健二 HIRAI Kenji

平井 健二(ひらい けんじ)は、日本の化学者である。専門は、材料化学、光科学。2017年より…

Cu(I) の構造制御による π 逆供与の調節【低圧室温水素貯蔵への一歩】

2024年 Long らは、金属有機構造体中の配位不飽和な三配位銅(I)イオンの幾何構造を系統的に調…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP