[スポンサーリンク]

archives

KISTEC教育講座 「社会実装を目指すマイクロ流体デバイス」 ~プラットフォームテクノロジーとしての超微量分析ツール~

[スポンサーリンク]

  1. 日時

2024年3月5日(火)10:30~17:00

2. 実施方法

対面

3. 会 場

かながわサイエンスパーク内 会議室(川崎市高津区坂戸3-2-1)

4. コースのねらい・特色

新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生して以来、検査技術や創薬開発には多くの関心が寄せられています。たとえばワクチンや治療薬などの創薬開発はもとより、公衆衛生管理などにも新しいアプローチを投入し、簡便にしかも精度の高いデータを取得し、問題解決への迅速な対応につなげることが求められています。マイクロ流体デバイスは、これらの要求に答えうるポテンシャルを有しています。マクロスケールのワクチン・核酸医薬品の生産プロセス、社会インフラ、公衆衛生、スマート農業に、このマイクロ流体デバイスの技術を組み込み、データサイエンスをはじめとした技術領域と融合させながら「一連のシステム」として機能させると、どのようなことが可能になるでしょうか?

本講座では、マイクロ流体デバイスの開発動向と社会実装の進展状況を概説し、注目の開発事例について化学分析、創薬、疫学調査、ヘルスケアの分野から詳説します。デバイスの「前」「後」に置かれる技術との「つなぎ目」にも注目し、プラットフォームテクノロジーとしてのマイクロ流体デバイスを「拡張」し、社会実装されつつあるマイクロ流体デバイスシステムおよびその関連技術について紹介します。

  1. 定員 20名
  1. 主な対象者 企業、研究機関に所属し、以下の技術や事業の開発に携わる方。

                    ・マイクロフルイディクスを取り入れた超微量分析技術の実用化、産業応用を目指す方

                    ・コンパクトでクリーンな化学分析・化学合成のプロセス開発に携わる方

                    ・超小型センサーやバイオチップなどの開発に携わる方

                    ・創薬スクリーニング、細胞医療研究などにμ – T A S 技術を活かしたいとお考えの方

                    ・エレクトロニクスデバイスの設計、開発、製造、実装などに携わる方

                    ・検査・化学分析等の業務に携わる方

                    ・紙、繊維、ポリマーなどを使った新素材開発やセンサー等の用途開発に携わる方

  1. 受講料 26,000 円(税込み)/1名
  1. 主催                             (地独) 神奈川県立産業技術総合研究所

9. カリキュラム内容および時間割

時間 講義名・概要 講師
10:30

~12:00

マイクロ流体デバイスシステムの社会実装を進めるために~高性能プラットフォーム技術の「つなぎ方」

 

マイクロ流体デバイスの「社会実装」が進められています。実験条件の精密制御、微量試料の精密ハンドリング、ハイスループット解析能など、マイクロ流体デバイスの特徴を生かすことが重要です。また、マイクロ流体デバイスの「前後」のプロセスまでを含むシステム化が必須です。そのためには「前後」のインターフェースの開発や他分野の技術連携も求められます。本講義ではまず、マイクロ流体デバイスの開発の潮流を、海外の動向も含めて解説します。さらに、今後社会実装を進める上で検討が必要なポイント、異分野との連携から生まれた産業応用事例、マイクロ流体デバイスの新たな導入が期待される領域をお話しします。

北海道大学大学院

工学研究院

生物機能高分子部門

 

教授 渡慶次 学氏

13:00

~14:30

マイクロ流体デバイスが拓く細胞外小胞の包括解析とリキッドバイオプシーへの展開

 

リキッドバイオプシー(液体生検) と呼ばれる検査法は、血液や尿、唾液などの体液の採取・検査のみで腫瘍・疾病の検出や追跡ができると期待されている手法です。リキッドバイオプシーは、組織生検と比較してきわめて低侵襲に検体を採取して解析ができること、長期追跡にかかせない繰り返し・頻回検査が容易に実施可能であること、などの利点があります。リキッドバイオプシーの解析対象の生体物質として、循環腫瘍細胞、タンパク質、循環DNA ・メッセンジャーRNA ・マイクロRNA などの核酸がこれまでに注目されており、近年、細胞外小胞・エクソソームが加わりました。マイクロ流体デバイスは任意の液体を任意の場所へ送り届けることができ、リキッドバイオプシーの解析対象の生体物質のハンドリングに大きな貢献をしています。本講座では、マイクロ流体デバイスを使った細胞外小胞の解析とリキッドバイオプシーへの展開についてお話しします。

東京工業大学生命理工学院

 

教授  安井 隆雄 氏

14:50

~16:20

ナノポアによる1細菌・1ウイルス検出~

情報通信インフラとしてのスマートフォン+マイクロ流体デバイスで迅速化する公衆衛生管理

 

「移動の自由」が叶えられ、人々の行動範囲が拡大するとともに、現代社会では病原体もまた急速に拡散し、感染症を広げていきます。世界中の至るところで細菌・ウイルスを検出し、その情報を共有する方法が確立されれば、感染症を初期段階で封じ込め、パンデミックの阻止に役立ちます。情報社会における「世界共通のインフラ」ともいえるスマートフォンに、電気デバイスとマイクロ流体デバイスの機能を組み合わせて搭載し、1 個単位で細菌やウイルスを検出・識別する新たな手法の開発状況について解説します。理化学機器として製品化したAIナノポアシステムを用いたナノ粒子計測と、AIによるナノ粒子識別を体験して頂きます。高精度に検出・識別可能なこのデバイスシステムから取得したデータをAI を用いて解析し、感染予防に役立てるなど、情報ベースの社会実装に向けた展望などをお話しします。

大阪大学

産業科学研究所

 

教授 谷口 正輝氏

16:30

~17:00

質疑応答・ディスカッション 講師全員(予定)

10. 詳細・お申し込み

https://www.kistec.jp/learn/microtas/

11. お問い合わせ

地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所

人材育成部 教育研修グループ

TEL : 044-819-2033  E-mail:manabi(☆)kistec.jp ※(☆)を@に書き換えてください。

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 4つの性がある小鳥と超遺伝子
  2. 超一流誌による論文選定は恣意的なのか?
  3. “マイクロプラスチック”が海をただよう …
  4. 第24回ケムステVシンポ「次世代有機触媒」を開催します!
  5. ナノ粒子応用の要となる「オレイル型分散剤」の謎を解明-ナノ粒子の…
  6. CEMS Topical Meeting Online 機能性材…
  7. 有機合成化学協会誌2022年12月号:有機アジド・sp3変換・ヤ…
  8. 表裏二面性をもつ「ヤヌス型分子」の合成

注目情報

ピックアップ記事

  1. 第100回―「超分子包接による化学センシング」Yun-Bao Jiang教授
  2. 夏休みの自由研究に最適!~家庭でできる化学実験7選~
  3. “click”の先に
  4. 太陽電池バックシートの開発と評価【終了】
  5. 「溶融炭酸塩基の脱プロトン化で有用物質をつくる」スタンフォード大学・Kanan研より
  6. 化学 2005年7月号
  7. ジンクピリチオン (zinc pyrithione)
  8. フィルム製造プロセスのスキルアップ【終了】
  9. ヘテロベンザイン
  10. 特許の関係を「地図」に ベンチャー企業が作成

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2024年2月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
26272829  

注目情報

最新記事

条件の「前後」も実験条件である【プロセス化学者のつぶやき】

前回まで1. 設定温度と系内の実温度のお話2. 温度値をどう判断するか3. 反応操作をし…

そのpH、“本当にその場所”の値ですか?ニードル式pHセンサーを使ってみた!

突然ですが、「培養の再現性がなんか悪い」「同じ条件のはずなのに結果がズレる」といった経験はあ…

「骨格編集」×「ナノカーボン合成」〜ナノカーボン合成の新戦略を実証〜

第719回のスポットライトリサーチは、名古屋大学大学院工学研究科(忍久保研究室)博士後期課程2年の平…

【書評】立体化学 はじめの一歩

立体化学は,分子の三次元構造を理解するための重要な分野であり,有機化学や…

水のシミュレーション入門 — 水分子を計算機の中でどう”描く”か —

身近なのに、計算機にとって手強い"水"。本記事では、点電荷モデルから機械学習まで、その"描き方"の進…

◆◇◆◇ 第36回フォーラム・イン・ドージン開催のご案内 ◆◇◆◇

同仁化学研究所が熊本から世界へ情報発信するフォーラム・イン・ドージンの開催ご案内です。今年は『な…

『力』による円偏光発光のon/off制御を単一分子レベルで実現

第718回のスポットライトリサーチは、東京科学大学 物質理工学院(相良研究室)博士後期課程2年の野中…

数日かかっていた反応機構解析を、わずか数分に!

機械学習ポテンシャルが変える計算化学の現在近年、DFT計算による反応機構解析は広く行われるよ…

海外ポスドクのオファーをもらう【アメリカで Ph.D. を取る: 進路編】

ポスドクとして海外に留学する場合、希望する研究室の教授に直接連絡を取り、面接などを通して適性を判断さ…

MDで観るトライボロジー 〜原子が擦れるその場をシミュレーション〜

軽くて強いのに摩耗に弱いチタン合金は、航空機や人工関節に広く使われています。原子が擦れ合うその場を分…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP