[スポンサーリンク]

化学者のつぶやき

ブートキャンプ

ブートキャンプ(boot camp)といえば、今話題、アメリカフィットネス界カリスマと言われるスーパースター、ビリー・ブランクスの7日間集中ダイエットプログラム「ビリーズ・ブートキャンプ」!!!!!!!!

・・・・ではありません。今日は毎週恒例のセミナーの日なのですが、研究室のメーリングリストにこんなメールが来ました。

研究室の諸君へ

A将軍(私のボスのA教授のこと)が今夜諸君らに通常のセミナーではなく、synthesis boot camp(合成ブートキャンプ)をやれといってきた!関係者は食事を注文するべし!!!以上!!

??? 意味がわからない・・・。

食事については、セミナーの時に毎回出前をとってくれるのです。日本でもあればよいシステムですが、お金のない、また科研費の管理が厳しい日本では到底無理でしょう・・・。

それはさておき、うちのラボのsynthesis boot campとは、合成を考える頭の訓練です。ある合成標的を渡され、逆合成を含む合成計画をすべて考え、スライドを作り、教授も含めた皆の前で発表するのです。1時間以内に!なかなかハードな作業なので、学生がこのような名前をつけたそうです。

というわけで合成ブートキャンプが実施されたのですが、優秀だなと思っていた若い学生であっても流石にボロボロでした。ただ、一部のポスドクと、卒業が近い院生はまるでボスの頭を覗いているようなすばらしい合成計画を立てていました。日本に比べてこういう点はやはり圧倒的にレベルが高いと思います。ちなみに私は、合成計画は問題ない一方、英語が苦手だったのでそちらの方が大変でした・・・。

面白かったので、日本に帰ったら食事を自腹でおごりつつ、学生に是非やらせてみたいと思います。とはいえ、どこまでよいものが出てくるかは、ちょっと疑問かもしれません。

頭とプレゼンの能力の二つを身につけることができれば、日本の学生は世界一だと思うのですが・・・・。

関連商品

The following two tabs change content below.
webmaster
Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院准教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 第97回日本化学会春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Pa…
  2. 「芳香族共役ポリマーに学ぶ」ーブリストル大学Faul研より
  3. 分子構造をモチーフにしたアクセサリーを買ってみた
  4. 科学を理解しようとしない人に科学を語ることに意味はあるのか?
  5. 留学せずに英語をマスターできるかやってみた(2年目)
  6. 緑色蛍光タンパク質を真似してRNAを光らせる
  7. 武装抗体―化学者が貢献できるポイントとは?
  8. iPhoneやiPadで化学!「デジタル化学辞典」

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. ケック不斉アリル化 Keck Asymmetric Allylation
  2. 科学技術教育協会 「大学化合物プロジェクト」が第2期へ
  3. “研究者”人生ゲーム
  4. 荒木飛呂彦のイラストがCell誌の表紙を飾る
  5. 相原静大教授に日本化学会賞 芳香族の安定性解明
  6. みんなーフィラデルフィアに行きたいかー!
  7. 稲垣伸二 Shinji Inagaki
  8. 役に立たない「アートとしての科学」
  9. Ns基とNos基とDNs基
  10. 新海征治 Seiji Shinkai

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

元素手帳 2018

今年も残すところあと1ヶ月半となってきました。来年に向けて、そろそろアレを購入される方もいら…

シクロペンタジエニル錯体の合成に一筋の光か?

β-炭素脱離を用いるシクロペンタジエニル(Cp)錯体の新たな調製法が報告された。本法により反応系中で…

ルミノール誘導体を用いるチロシン選択的タンパク質修飾法

2015年、東京工業大学・中村浩之らは、ルミノール誘導体と鉄-ポルフィリン複合体(ヘミン)を用い、チ…

酵素触媒によるアルケンのアンチマルコフニコフ酸化

酵素は、基質と複数点で相互作用することにより、化学反応を厳密にコントロールしています。通常のフラ…

イオンの出入りを制御するキャップ付き分子容器の開発

第124回のスポットライトリサーチは、金沢大学 理工研究域物質化学系錯体化学研究分野(錯体化学・超分…

リチウムイオン電池の課題のはなし-1

Tshozoです。以前リチウムイオン電池に関するトピックを2つほど紹介した(記事:リチウムイ…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP