[スポンサーリンク]

化学者のつぶやき

化学の学びと研究に役立つiPhone/iPad app 9選

[スポンサーリンク]

筆者の最近では、ちょっとした計算や反応機構を描くツールとしてipadアプリ“GoodNotes”を使用しております。

デジタル化が進む今日において、化学アプリもかなりの進化をしております。

今日は化学の学びと研究に役立つアプリをご紹介します。

元素図鑑(The Elements)

詳細はこちら

こちらは一時期話題ともなった「世界一美しい 元素図鑑」のデジタル版です。

インゴットををはじめとする、元素を含む鉱物や日常品の360°写真を見ることができます。

インアクション (In Action)

詳細はこちら

先ほどの元素図鑑のアドオンアプリです。

元素の特性や、様々な実験がオフラインで見ることができます。

Molecules

詳細はこちら

日本でも発売されている「世界一美しい 分子図鑑」のデジタル版です。

2019年1月現在では日本語版のリリースはなく、英語版のみとなっております。

英語が苦手な方は、これを機に英語に触れてみるのも良いのではないでしょうか。

CHEMIST

詳細はこちら

端末上で簡単な実験ができるアプリです。

複雑な実験となると、器具や薬品が足りずできませんが、高校レベルの実験は出来るようです。

ちなみに有機合成はなかなか無理がありました...笑

有機化合物もそこそこ揃っているので、ちょっとした時間潰しに化学するのも良いかもしれません。

iSpartan

詳細はこちら

カタログはこちら(PDF)

iSpartanはwavefunctionからリリースされている計算アプリです。

もともとはPC版ですが、携帯アプリとして手軽に出来るようにapp版がリリースされています。

二次元スケッチより、静電ポテンシャルやR/Sキラリティをプロパティしてくれます。

データベースにあるものをダウンロードして表示するため、データベース内に無い分子は表示されません。

構造式からある程度は分子の検索も出来るため、ダウンロードしておくと良いかもしれません.

また、NMRスペクトルの大まかな演算をしてくれたり,変角・収縮振動も視覚化してくれる為、学びには最適なアプリです。

2次元スケッチは3Dで見ることができます。

 

 

Organic Reactions

詳細はこちら

有機化学において、反応メカニズムを表示してくれるアプリ。

手軽に検索できるので、通勤通学時などのちょっとした時間に合成化学に触れられます。

Organic Chemistry! Complete

詳細はこちら

こちらも反応メカニズムを表示してくれるアプリ。

先程のOrganic Reactionsとは若干違う収録内容です。

13C NMR

詳細はこちら

こちらのアプリは13CのNMRスペクトルを演算してくれるアプリ。

複雑な分子設計など、ある程度の予想が必要な時に役立ちます。

1Hを演算してくれるアプリ1H NMR と併用すると無敵状態になります。

ReadCube Papers

詳細はこちら

論文の管理アプリ。

文献検索や,日頃読んでいる論文からオススメの論文を紹介してくれます。

フォルダー分けもできる為、PC以外の携帯端末で論文を読む際は重宝します。

まとめ

いかがでしたか?

普段PCで扱うことが多い計算ソフトや重たい書籍などが、手元の端末にインストールできるとなると、研究や学びにも大きく影響するのではないでしょうか。

今回ご紹介したアプリは主に学びとなりますが、研究で使えるアプリも沢山あるようです。

便利なものから使えないものまで...無料であれば一度インストールして評価してみるのも面白いかもしれません...

筆者はアプリに対して惜しまずお金を沢山使ってしまったので、生活が苦しくなった時期もありましたが、その分知識は蓄えることが出来ました。

アプリの購入の際は計画的にしましょう(笑)

関連書籍

[amazonjs asin=”4422420046″ locale=”JP” title=”世界で一番美しい元素図鑑”][amazonjs asin=”4422420062″ locale=”JP” title=”世界で一番美しい分子図鑑”][amazonjs asin=”4422420089″ locale=”JP” title=”世界で一番美しい化学反応図鑑”]

関連リンク

Avatar photo

Dr.SAKAI

投稿者の記事一覧

国内で唯一の”有機合成化学”をコンセプトにおいたサイエンスバーの経営者。
未来の科学者でもある子供達に、化学を教える活動もしております。世界中に蔓延る謎や問題は、分子の力で解明・解決するという信念を持ち、世界に確変を齎す分子を作ることが僕の夢です。

関連記事

  1. 果たして作ったモデルはどのくらいよいのだろうか【化学徒の機械学習…
  2. 日化年会に参加しました:たまたま聞いたA講演より
  3. マイクロ波合成装置の最先端!
  4. MEDCHEM NEWS 30-4号「ペプチド化学」
  5. オープンアクセスジャーナルの光と影
  6. Pixiv発!秀作化学イラスト集【Part 1】
  7. 化学結合の常識が変わる可能性!形成や切断よりも「回転」プロセスが…
  8. 化学者のためのエレクトロニクス入門① ~電子回路の歴史編~

注目情報

ピックアップ記事

  1. 第36回 生体を模倣する化学― Simon Webb教授
  2. 魅惑の薫り、漂う香り、つんざく臭い
  3. 危険物データベース:第1類(酸化性固体)
  4. 太陽ホールディングスってどんな会社?
  5. マシンラーニングを用いて光スイッチング分子をデザイン!
  6. ジョン・トーソン Jon S. Thorson
  7. 【ユシロ】新卒採用情報(2026卒)
  8. 可視光によるC–Sクロスカップリング
  9. 高分子材料中の微小異物分析技術の実際【終了】
  10. 水素化リチウムアルミニウム Lithium Alminum Hydride (LAH)

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2019年2月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728  

注目情報

最新記事

7th Compound Challengeが開催されます!【エントリー〆切:2026年03月02日】 集え、”腕に覚えあり”の合成化学者!!

メルク株式会社より全世界の合成化学者と競い合うイベント、7th Compound Challenge…

乙卯研究所【急募】 有機合成化学分野(研究テーマは自由)の研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

大森 建 Ken OHMORI

大森 建(おおもり けん, 1969年 02月 12日–)は、日本の有機合成化学者。東京科学大学(I…

西川俊夫 Toshio NISHIKAWA

西川俊夫(にしかわ としお、1962年6月1日-)は、日本の有機化学者である。名古屋大学大学院生命農…

市川聡 Satoshi ICHIKAWA

市川 聡(Satoshi Ichikawa, 1971年9月28日-)は、日本の有機化学者・創薬化学…

非侵襲で使えるpH計で水溶液中のpHを測ってみた!

今回は、知っているようで知らない、なんとなく分かっているようで実は測定が難しい pH計(pHセンサー…

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP