[スポンサーリンク]

化学者のつぶやき

研究室での英語【Part 2】

[スポンサーリンク]

前回のPart1に引き続き、研究室で使われてる英語を紹介!

今回は、アメリカのラボでしか通じないかも?な、ちょっとばかし本場仕込みな単語もとりあげてみます。?こういうのが自然に口を突いて出てくれば、ちょっとカッコイイ・・・かも知れませんよ?

Google (動詞)

google.jpegネットユーザならみんな知ってる検索サイト・Google。もちろんアメリカでもみんな毎日使っています。調べ物の多いラボ生活に限らずとも、“ネットを使って調べる・探す(Search on the web)”という意味の動詞として一般的に使われています。まったくGoogleは偉大なのです。

<例>

Do you know the property of compound A ? 化合物Aの性質って分かる??
Google it. You will find on Wikipedia or others, ―ネットで調べなよ。 Wikipediaかなんかに載ってるでしょ。?

 

Sharpie (名詞・動詞)

sharpie.jpg

「Sharpie・・・ってなんだ?」という方がきっとほとんどでしょう。これ、アメリカでは有名な油性マーカーブランドなのです。日本で言うところのマッキーみたいなもんでしょうか。筆者のいるラボには、いろんな色のSharpieが箱買いして置いてあり、消耗品として自由に使って良いことになってます。日常的なディスカッションなどで、ドラフトのガラスに字を書いたりするのですが、その際にSharpieを使っています。転じて、“マジックで書く (write with magic marker)”という意味の、くだけた動詞としてもよく使われてます。

 

<例>

Would you?sharpie?the arrival date?on the label ?.?ラベルの上に届いた日をマジックで書いておいてもらえませんか??

 

post-it (名詞・動詞)

postit.jpgいわゆる付箋(ふせん)のことです。使っている人はアメリカにも勿論沢山います。Sharpieと同じく、製造メーカー・商品名が、アイテムそのものを指して使われるようになってしまった典型例ですね。日本でもたまに使われてる言葉かと。動詞として使う場合には“付箋に書いて貼っておく”という意味になります。

 

<例>

I must post-it your?request on my desk otherwise I’ll forget. 君の要求、付箋にメモして机に貼っておかなきゃ。そうしないと忘れちゃうからね。

 

chemicals(名詞)

 

chemicals.jpeg

 

実験するときに使う“化学物質・試薬”を意味する単語は、reagent, compound, materialなどなどいろいろあるのですが、アメリカの研究者はchemical(s)をよく使っているようです。たぶん他の単語にくらべて言いやすくて、意味的に紛らわしくないから・・・なんだと思いますね。

<例>

Can I order these chemicals to Aldrich ? アルドリッチにこの試薬を注文しても良いですか?

 

lab coat (名詞)

 

labcoat.jpeg日本のラボでいうところの“白衣”に相当します。?白衣を直訳するとwhite coatになりますが、誰もそんな名前で呼んでません。場合によっては、そもそも白ですらなかったりしますし(笑)。

<例>

Wear lab coat?while?you are handling chemicals. 化学物質を扱っている間は白衣を着用すること。?

というわけで、ややくだけた感じながら日常的に使われてる単語を5つほど挙げてみました。?こういうのは他にも山ほどあるので、またの機会に紹介してみたいと思います。

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 有機ホウ素化合物を用いたSNi型立体特異的β-ラムノシル化反応の…
  2. コーヒーブレイク
  3. 【第11回Vシンポ特別企画】講師紹介③:大内 誠 先生
  4. 再生医療ーChemical Times特集より
  5. Q&A型ウェビナー カーボンニュートラル実現のためのマ…
  6. 有機合成化学協会誌2020年6月号:Chaxine 類・前周期遷…
  7. Dead Endを回避せよ!「全合成・極限からの一手」⑤(解答編…
  8. 信じられない!驚愕の天然物たち

注目情報

ピックアップ記事

  1. ストックホルム国際青年科学セミナー・2018年の参加学生を募集開始
  2. 第106回―「分子の反応動力学を研究する」Xueming Yang教授
  3. 化学クラスタ発・地震被害報告まとめ
  4. 有機反応の仕組みと考え方
  5. 昇華の反対は?
  6. SciFinder Future Leaders プログラム体験記 まとめ
  7. アイディア創出のインセンティブ~KAKENデータベースの利用法
  8. 理研、放射性同位体アスタチンの大量製造法を開発
  9. 第46回―「分子レベルの情報操作を目指す」Howard Colquhoun教授
  10. ADC迅速製造装置の実現 -フローリアクタによる抗体薬物複合体の迅速合成-

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

注目情報

最新記事

【11月開催】 【第二期 マツモトファインケミカル技術セミナー開催】 題目:アクリル含浸樹脂 ビステックスシリーズのご紹介

■セミナー概要当社ではチタン、ジルコニウム、アルミニウム、ケイ素等の有機金属化合物の“オルガチッ…

【日産化学 27卒/Zoomウェビナー配信!】START your ChemiSTORY あなたの化学をさがす 研究職限定 キャリアマッチングLIVE

3日間で12領域の研究職社員がプレゼンテーション!日産化学の全研究領域を公開する、研…

hERG阻害 –致死性副作用をもたらす創薬の大敵–

創薬の臨床試験段階において、予期せぬ有害事象 (または副作用) の発生は、数十億円以…

久保田 浩司 Koji Kubota

久保田 浩司(Koji Kubota, 1989年4月2日-)は、日本の有機合成化学者である。北海道…

ACS Publications主催 創薬企業フォーラム開催のお知らせ Frontiers of Drug Discovery in Japan: ACS Industrial Forum 2025

日時2025年12月5日(金)13:00~17:45会場大阪大学産業科学研究所 管理棟 …

【太陽ホールディングス】新卒採用情報(2027卒)

■■求める人物像■■「大きな志と好奇心を持ちまだ見ぬ価値造像のために前進できる人…

欧米化学メーカーのR&D戦略について調査結果を発表

この程、TPCマーケティングリサーチ株式会社(本社=大阪市西区、代表取締役社長=松本竜馬)は、欧米化…

有馬温泉でラドン泉の放射線量を計算してみた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉は、日本の温泉で最も高い塩分濃度を持ち黄褐色を呈する金泉と二酸化炭素と放射性のラドンを含んだ…

アミンホウ素を「くっつける」・「つかう」 ~ポリフルオロアレーンの光触媒的C–Fホウ素化反応と鈴木・宮浦カップリングの開発~

第684回のスポットライトリサーチは、名古屋工業大学大学院工学研究科(中村研究室)安川直樹 助教と修…

第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」を開催します!

第56回ケムステVシンポの会告を致します。3年前(32回)・2年前(41回)・昨年(49回)…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP