[スポンサーリンク]

会告

産官学の深耕ー社会への発信+若い力への後押しー第1回CSJ化学フェスタ

[スポンサーリンク]

 

第1回CSJ化学フェスタ
―2011世界化学年記念大会―
会期:2011年11月13日(日)~15日(火)
会場:早稲田大学 大隈記念講堂・小野梓記念館
主催:日本化学会  共催:早稲田大学
後援:JST・日本化学工業協会・国立科学博物館

 

はじめて名前を聞く方も多いかもしれませんが、そのとおり今回が第一回目のCSJ化学フェスタ。どうやら日本化学会が以前に開催していた「秋季年会」に代わって行うようです。主旨は以下の二点。

1.最先端の化学と化学技術に関する産学官の交流深耕による化学、化学技術及び産業の発展への寄与とイノベーション強化

2.化学の成果と未来に向けた化学の貢献努力の社会への発信

なんとも言葉だけではわかりませんが、春季年会に比べて、もう少し一般とも産業会とも密接したイベントを増やしているといったところでしょうか。なお今回は世界化学年ということで2011年世界化学年記念大会という副題がついています。少しだけ中身を紹介したいと思います。

最も違うことー新しいカタチ:化学フェスタ

最も通常の学会と異なるところは、企業からの参加がかなり多く、企業の方々と密接に話ができる(可能性がある)、話を聴けるというとことのようです。

 

様々なフェスタ企画

プログラムを見ればわかるようにフェスタという分類の中に様々な企画があるようで、公開講座と、設定されたテーマ別の講演、企業のR&Dを知る、また学生のポスター発表などで成り立っているようです。

公開講座は無料ですので参加をおすすめします。分野の第一人者もくるようですし、ノーベル化学賞受賞者の鈴木章先生の講演会もあります。企業のR&Dセッションや展示ブースもなかなか面白そうで現場のマネージャーや研究員の方が企業アピールを自由に説明いただけるそうです。単なる企業説明会にならないことを期待したいところです。

 

フェスタ企画(参加無料)
公開プログラム:CSJ化学フェスタ前夜祭
「地球の過去・未来と化学」という雄大なテーマについて、大隈講堂で美しい映像を駆使して、いろいろな視点から、 一般の方にもわかりやすい講演を行います。(11月13日午後開催) → プログラムはこちら
公開講座:未来社会に向けたイノベーション
未来社会へ向かって今進んでいる様々なイノベーションを、一般の方にもわかりやすく解説する講演を行います。(11月14日午前開催) → プログラムはこちら
2010ノーベル化学賞講演会
クロスカップリング反応の研究で2010年にノーベル化学賞を受賞された鈴木章・北海道大学名誉教授をお招きして、講演会を行います。(11月14日昼開催) → プログラムはこちら
2011ノーベル化学賞解説講演会
2011年度のノーベル化学賞の内容を、いち早く、わかりやすく解説する講演会を行います。(11月14日午後開催)
新化学技術推進協会(JACI)奨励研究講演会~将来の化学産業を切り拓く先進技術~
新化学技術推進協会(JACI)は、新化学発展協会と化学技術戦略推進機構の戦略推進部が統合して、この4月に発足しました。
当協会では、化学産業の視点から求められる技術課題を設定し、それに対して応募された研究テーマから優れたものを選出し、 奨励する活動を行っています。本 講演会では、過去2、3年で選出されたテーマの中で、狙い通りの優れた成果を挙げられている研究者6名の方に、 ご講演をいただきます。また、講演に先立ち、当協会の研究奨励制度および設定した課題に対する産業界の思いについても説明します。(11月14日午後開催) → プログラムはこちら
公開講座:大型研究のアウトリーチ
フェスタ企画(要参加登録)
テーマフェスタ:エネルギー問題と化学
東日本大震災と原発事故を機に、より顕在化してきたエネルギー問題に対して、化学が果たせる役割を産学官で共に考える情報交流の場を提供します。
セッション1(持続可能な社会の構築に向けたエネルギーの課題)でエネルギー問題を俯瞰し全体像を把握した上で、再生可能エネルギーの利用に焦点を当てて、
セッション2(エネルギー創出を支える化学技術や素材-最先端技術動向と化学への期待)とセッション3(エネルギーを創り貯める化学-最先端シーズ)で期待される ニーズや最先端のシーズに関する最新情報を紹介し、エネルギー問題に対する化学の寄与を議論します。(11月14日・15日開催) → プログラムはこちら

産学官交流フェスタ
未来の製品や社会システムの実現を目指して研究を進めている企業や研究機関の最新情報を紹介し、そのために貢献できるイノベーティブな化学や化学技術のヒ ントを提供して、未来へ向けた産学官交流のきかっけの場とすることにより、化学や化学技術が未来の社会にどのように寄与できるかを議論します。(11月15日開催) → プログラムはこちら

学生ポスターセッション
学生を対象としたポスターセッションを設けます。産学官の間での活発なコミュニケーションを期待します。 内容は既発表も可とします。なお、優秀な発表にはポスター賞〔仮称〕を授与します。 発表希望の方は学生ポスター発表募集をご覧下さい。

企業R&Dセッション
化学系企業数社より最前線に立つ研究者・マネージャーの方々に登壇いただき、以下のようなテーマでの企業アピールを自由に説明いただきます。 様々な角度から個性ある研究開発や、研究者の生きざまが実感されるセッションになることと思います。産学官問わず幅広くご聴講ください。 (11月14日午前開催) → プログラムはこちら
テーマ例
1. 企業の技術・製品の紹介 ~特徴ある技術、勝負をかける商品~
2. 企業の研究開発の紹介 ~プロジェクト成功体験、研究苦労話~

企業R&D展示ブース
多数の企業が以下のようなテーマから選択してブース展示を行ないます。各社の特徴技術や研究開発について自由な形で紹介されますので、 個性豊かなアピールが期待されます。産学官問わず幅広くご聴講下さい。(11月14日・15日開催  出展要項) → プログラムはこちら
1. 自慢の技術や研究トピックスの説明
2. 自慢の製品の陳列紹介
3. 研究開発の特徴や成功例の説明
4. 実演、デモ、カタログ頒布、その他

 

初日が日曜であり早稲田で開催されるため興味のある方は脚を運んでみるのはいかがでしょうか。

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 危ない試薬・面倒な試薬の便利な代替品
  2. 反応経路自動探索が見いだした新規3成分複素環構築法
  3. 量子化学計算を駆使した不斉ホスフィン配位子設計から導かれる新たな…
  4. 自分の強みを活かして化学的に新しいことの実現を!【ケムステ×He…
  5. ACSの隠れた名論文誌たち
  6. 【7月開催】第十回 マツモトファインケミカル技術セミナー   オ…
  7. 実験白衣を10種類試してみた
  8. アミロイド認識で活性を示す光触媒の開発:アルツハイマー病の新しい…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 群ってなに?【化学者だって数学するっつーの!】
  2. 第88回―「新規なメソポーラス材料の創製と応用」Dongyuan Zhao教授
  3. 鉄鋼のように強いポリプロピレン
  4. 水溶性アクリルアミドモノマー
  5. トリテルペノイドの「トリ」!?octanorcucurbitacin Bの全合成
  6. SFTSのはなし ~マダニとその最新情報 前編~
  7. (-)-Cyanthiwigin Fの全合成
  8. 化学系必見!お土産・グッズ・アイテム特集
  9. ポール・ウェンダー Paul A. Wender
  10. その病気、市販薬で治せます

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2011年10月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

アクリルアミド類のanti-Michael型付加反応の開発ーPd触媒による反応中間体の安定性が鍵―

第622回のスポットライトリサーチは、東京理科大学大学院理学研究科(松田研究室)修士2年の茂呂 諒太…

エントロピーを表す記号はなぜSなのか

Tshozoです。エントロピーの後日談が8年経っても一向に進んでないのは私が熱力学に向いてないことの…

AI解析プラットフォーム Multi-Sigmaとは?

Multi-Sigmaは少ないデータからAIによる予測、要因分析、最適化まで解析可能なプラットフォー…

【11/20~22】第41回メディシナルケミストリーシンポジウム@京都

概要メディシナルケミストリーシンポジウムは、日本の創薬力の向上或いは関連研究分野…

有機電解合成のはなし ~アンモニア常温常圧合成のキー技術~

(出典:燃料アンモニアサプライチェーンの構築 | NEDO グリーンイノベーション基金)Ts…

光触媒でエステルを多電子還元する

第621回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所 生命・錯体分子科学研究領域(魚住グループ)にて…

ケムステSlackが開設5周年を迎えました!

日本初の化学専用オープンコミュニティとして発足した「ケムステSlack」が、めで…

人事・DX推進のご担当者の方へ〜研究開発でDXを進めるには

開催日:2024/07/24 申込みはこちら■開催概要新たな技術が生まれ続けるVUCAな…

酵素を照らす新たな光!アミノ酸の酸化的クロスカップリング

酵素と可視光レドックス触媒を協働させる、アミノ酸の酸化的クロスカップリング反応が開発された。多様な非…

二元貴金属酸化物触媒によるC–H活性化: 分子状酸素を酸化剤とするアレーンとカルボン酸の酸化的カップリング

第620回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院工学研究院(本倉研究室)の長谷川 慎吾 助教…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP