[スポンサーリンク]

化学一般

Illustrated Guide to Home Chemistry Experiments

内容

学生たち、DIY趣味のある人、科学に興味のある人・・・彼らはいまや真に価値ある化学実験キットを手に入れることができない。本書はそういう人たちのために、家庭で化学実験室を設置し使用する方法を解説した、他に類を見ない書物である。キレイな色やひどい臭いをつくるだけのものではなく、実際の実験室作業をどうやって行うか学習し、実際に実験するために必須となる、基礎的な化学知識も一つ一つ丁寧に示してある。

対象

自分で化学実験をやってみるということに興味を持つすべての人々。学生はもちろん、化学実験を本格的にやってみたいと考える大人たちにも適する。

 

評価・解説

本書は、オライリー社から発刊されている季刊誌“MAKE”の派生品です。

MAKEは「DIY・電子工作・サイエンスアート分野において、自分で手作りしつつ理解する楽しみを味わってもらおう」というコンセプトで2005年に創刊されており、「大人の科学」シリーズと同様のコンセプトをもった雑誌です。本書はその思想を汲んだ書物となっています。

銅の精錬やアルコールの精製、レーヨンの合成から、潜在指紋の採り方、血液の検知法、アスピリンのメチルサリチル酸への変換などが取り上げられています。 中高生でも理解可能なレベルでありつつ、比較的入手容易なもので行える実験が厳選されています。理論的背景・実験手順・安全面での注意・考察事項なども含めて、400ページもの分量があり、まさに圧巻。

“Home Chemistry Experiments”と銘打ってはいますが、相当に本格志向な内容です。洗面器やコップなどではなく、ビーカー・フラスコ・メスシリンダーなどの実験器具の使用が前提されています。

中学高校の科学クラブや体験学習実験のソースとしても、この上なく優れた書籍となってくれるでしょう。

関連書籍

関連リンク

The following two tabs change content below.
cosine

cosine

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。 関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。 素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 2009年7月人気化学書籍ランキング
  2. English for Presentations at Int…
  3. 有機機能材料 基礎から応用まで
  4. Lead Optimization for Medicinal …
  5. 【書籍】研究者の仕事術~プロフェッショナル根性論~
  6. 最新ペプチド合成技術とその創薬研究への応用
  7. これならわかる マススペクトロメトリー
  8. ベーシック反応工学

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 2010年イグノーベル賞決定!
  2. 新しい抗生物質発見:MRSAを1分で99.99%殺菌
  3. 新元素、2度目の合成成功―理研が命名権獲得
  4. E値 Environmental(E)-factor
  5. DNAを切らずにゲノム編集-一塩基変換法の開発
  6. メールのスマートな送り方
  7. 若手研究者vsノーベル賞受賞者 【化学者とは?!編】
  8. ウコンの成分「クルクミン」自体に効果はない?
  9. ブレデレック イミダゾール合成 Bredereck Imidazole Synthesis
  10. 軽量・透明・断熱!エアロゲル(aerogel)を身近に

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

天然有機化合物の全合成:独創的なものづくりの反応と戦略

概要生物活性天然有機化合物(天然物)は生命の40億年にわたる進化によって選択された高機能分子…

細菌を取り巻く生体ポリマーの意外な化学修飾

地球上に最もたくさんある有機化合物は何でしょう?それは、野菜や果物、紙、Tシャツ、木材、etc…身の…

有機分子触媒ーChemical Times特集より

関東化学が発行する化学情報誌「ケミカルタイムズ」。年4回発行のこの無料雑誌の紹介をしています。…

研究職の転職で求められる「面白い人材」

ある外資系機器メーカーのフィールドサービス職のポジションに対して候補者をご推薦しました。その時のエピ…

「不斉有機触媒の未踏課題に挑戦する」—マックス・プランク石炭化学研究所・List研より

「ケムステ海外研究記」の第18回目は、マックス・プランク石炭化学研究所(Benjamin List研…

ジムロート転位 (ANRORC 型) Dimroth Rearrangement via An ANRORC Mechanism

ポリアザインドリジンやピリミジンは、求核触媒の作用を受け 6 員環内の窒素原子と 6 員環に結合した…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP