[スポンサーリンク]

化学書籍レビュー

天然物化学

[スポンサーリンク]

 概要

生物活性物質を取り扱う天然物化学は、古くから活発に研究が行われ多くの研究者が携わってきた領 域であり、その努力の結晶は医薬品、香料などわれわれの生活を豊かにするために大いに役立ってきた。このような成果は、生物活性物質の探索や抽出、精製、 構造決定、化学合成など多分野の研究者(主として有機化学者)の尽力によるものである。本書は学部学生への講義をまとめたものであるが、内容にはやや高度 な部分を含んでおり、大学院学生にも十分興味の持てる内容であると考えている。

 対象

基本的な用語が理解できる学部2~3回生以上

 評価・解説

バイオテクノロジー教科書シリーズの第17巻。植物や微生物の二次代謝産物にやや比重が置かれていますが、体系的にまとめられていてイメージがつかみやすい構成になっています。概要にもあるように学部生にはやや高度な部分もあるかもしれませんが、各項目における歴史や代表的な化合物がコンパクトかつ丁寧に紹介されているため、天然物化学に興味がある人の入門書としても最適だと思います。何より構造式や反応機構がとにかく多く、視覚的にも理解しやすいため読むのに時間はかかりません。繰り返し読みたい、天然物化学に関わる学生・院生必携の一冊です。

関連書籍

らくとん

らくとん

投稿者の記事一覧

とある化学メーカーで有機合成関係の研究をしている人。一日でも早くデキる企業ケミストになることを夢見ているが、なかなか芽が出ない残念ケミスト。化学も好きだけど生物も大好きな農芸化学出身。

関連記事

  1. 持続可能性社会を拓くバイオミメティクス
  2. HOW TO 分子シミュレーション―分子動力学法、モンテカルロ法…
  3. 化学産業を担う人々のための実践的研究開発と企業戦略
  4. 大村智 ー2億人を病魔から守った化学者
  5. 革新的医薬品の科学 薬理・薬物動態・代謝・安全性から合成まで
  6. 2009年9月人気化学書籍ランキング
  7. 「えれめんトランプ2.0」が発売された
  8. 元素周期 萌えて覚える化学の基本

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 多重薬理 Polypharmacology
  2. Newton別冊「注目のスーパーマテリアル」が熱い!
  3. 顕微鏡で化学反応を見る!?
  4. フィンケルシュタイン反応 Finkelstein Reaction
  5. グルコース (glucose)
  6. 超微細な「ナノ粒子」、健康や毒性の調査に着手…文科省
  7. 田辺製薬、エイズ関連治療薬「バリキサ錠450mg」を発売
  8. 【太陽ホールディングス】新卒採用情報(2021卒)
  9. ポットエコノミー Pot Economy
  10. 危険物取扱者試験の乙種全類 磐田農高生6人が合格

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

注目情報

注目情報

最新記事

食品添加物はなぜ嫌われるのか: 食品情報を「正しく」読み解くリテラシー

(さらに…)…

第100回―「超分子包摂による化学センシング」Yun-Bao Jiang教授

第100回の海外化学者インタビューは、Yun-Bao Jiang教授です。厦門大学化学科に所属し、電…

第七回ケムステVシンポジウム「有機合成化学の若い力」を開催します!

第5回のケムステVシンポもうすぐですね。そして、第6回からほとんど連続となりますが、第7回のケムステ…

「自分の意見を言える人」がしている3つのこと

コロナ禍の影響により、ここ数カ月はオンラインでの選考が増えている。先日、はじめてオンラインでの面接を…

ブルース・リプシュッツ Bruce H. Lipshutz

ブルース・リプシュッツ(Bruce H. Lipshutz, 1951–)はアメリカの有機化学者であ…

化学者のためのエレクトロニクス入門② ~電子回路の製造工程編~

bergです。さて、前回は日々微細化を遂げる電子回路の歴史についてご紹介しました。二回目の今回は、半…

研究テーマ変更奮闘記 – PhD留学(前編)

研究をやる上で、テーマってやっぱり大事ですよね。私はアメリカの大学院に留学中(終盤)という立場ですが…

島津製作所がケムステVシンポに協賛しました

さて、第5回目があと1週間に迫り、第6回目の開催告知も終えたケムステVシンポ。実は第7回目も既に決定…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP