[スポンサーリンク]

化学書籍レビュー

医薬品天然物化学 (Medicinal Natural Products: A Biosynthetic Approach)

[スポンサーリンク]

[amazonjs asin=”B005UQCYWG” locale=”JP” title=”Medicinal Natural Products: A Biosynthetic Approach”]

 概要

天然物化学を専門とする学生には必携の書と言っても過言でない教科書。一流学術各誌の書評でも絶賛された名著。天然物の生合成経路が分かりやすく解説されている。

 対象

学部3年生以上(有機化学の基礎知識が必要)

 評価 • 解説

天然物化学の教科書というと構造式と生合成経路の羅列となりがちだが、本書はそれらの教科書とは一線を画する。本書は、化学構造式の書き方、生合成で頻出の化学反応の解説から始まる。各生合成経路の解説では、酵素反応機構を分かりやすく明示している。また、トピックでは、ビタミンなどの身近な分子から毒素、色素、医薬品など多岐にわたる化合物について触れており、読者を飽きさせない。各章末には参考文献も記載されており、原著論文の検索も容易である。

本書のように細かく生合成の反応機構を解説している教科書は他に無い。学部生から修士、博士課程の学生の使用にも耐え得る充実した内容となっている。

 

関連書籍

[amazonjs asin=”0471496413″ locale=”JP” title=”Medicinal Natural Products: A Biosynthetic Approach”][amazonjs asin=”0471496405″ locale=”JP” title=”Medicinal Natural Products: A Biosynthetic Approach”]
Avatar photo

ゼロ

投稿者の記事一覧

女の子。研究所勤務。趣味は読書とハイキング ♪
ハンドルネームは村上龍の「愛と幻想のファシズム」の登場人物にちなんでま〜す。5 分後の世界、ヒュウガ・ウイルスも好き!

関連記事

  1. 【書評】元素楽章ー擬人化でわかる元素の世界
  2. DNA origami入門 ―基礎から学ぶDNAナノ構造体の設計…
  3. 有機合成のナビゲーター
  4. ここまで進んだ次世代医薬品―ちょっと未来の薬の科学
  5. 最新有機合成法: 設計と戦略
  6. 活性酸素・フリーラジカルの科学: 計測技術の新展開と広がる応用
  7. 香料化学 – におい分子が作るかおりの世界
  8. 研究留学術―研究者のためのアメリカ留学ガイド

注目情報

ピックアップ記事

  1. 自動車用燃料、「脱石油」競う 商社、天然ガス・バイオマス活用
  2. イミニウム励起触媒系による炭素ラジカルの不斉1,4-付加
  3. とある化学者の海外研究生活:スイス留学編
  4. 低投資で効率的な英語学習~有用な教材は身近にある!
  5. ケムステイブニングミキサー2019ー報告
  6. 化学素人の化学読本
  7. ケムステV年末ライブ & V忘年会2021を開催します!
  8. 太陽電池バックシートの開発と評価【終了】
  9. 第48回―「周期表の歴史と哲学」Eric Scerri博士
  10. 地方の光る化学商社~長瀬産業殿~

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2012年9月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

注目情報

最新記事

解毒薬のはなし その1 イントロダクション

Tshozoです。最近、配偶者に対し市販されている自動車用化学品を長期に飲ませて半死半生の目に合…

ビル・モランディ Bill Morandi

ビル・モランディ (Bill Morandi、1983年XX月XX日–)はスイスの有機化学者である。…

《マイナビ主催》第2弾!研究者向け研究シーズの事業化を学べるプログラムの応募を受付中 ★交通費・宿泊費補助あり

2025年10月にマイナビ主催で、研究シーズの事業化を学べるプログラムを開催いたします!将来…

化粧品用マイクロプラスチックビーズ代替素材の市場について調査結果を発表

この程、TPCマーケティングリサーチ株式会社(本社=大阪市西区、代表取締役社長=松本竜馬)は、化粧品…

分子の形がもたらす”柔軟性”を利用した分子配列制御

第666回のスポットライトリサーチは、東北大学多元物質科学研究所(芥川研究室)笠原遥太郎 助教にお願…

柔粘性結晶相の特異な分子運動が、多段階の電気応答を実現する!

第665回のスポットライトリサーチは、東北大学大学院工学研究科(芥川研究室)修士2年の小野寺 希望 …

マーク・レビン Mark D. Levin

マーク D. レビン (Mark D. Levin、–年10月14日)は米国の有機化学者である。米国…

もう一歩先へ進みたい人の化学でつかえる線形代数

概要化学分野の諸問題に潜む線形代数の要素を,化学専攻の目線から解体・解説する。(引用:コロナ…

ノーベル賞受賞者と語り合う5日間!「第17回HOPEミーティング」参加者募集!

今年もHOPEミーティングの参加者募集の時期がやって来ました。HOPEミーティングは、博士課…

熱前駆体法を利用した水素結合性有機薄膜の作製とトランジスタへの応用

第664回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院理学研究科(化学研究所・山田研究室)博士後期課程…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP