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化学書籍レビュー

すぐできる 量子化学計算ビギナーズマニュアル

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内容

やりたい計算がすぐできる!分子の構造や遷移状態が知りたい、論文に計算による考察が必要だ、自分の実験に援用したい、などなど、量子化学計算を始める研究者に向けた実践書! 大好評書が大改訂でよりわかりやすく!Gaussianに重点を置いた。

対象

  • 学部生以上
  • 計算化学に取り組み始めて間もない人
  • 計算化学の基本概念を調べる入口が欲しい人

評価・解説

2015年に改訂版が発刊され、見やすくなりました。現在ではコンピューターも発達し、計算化学を多用することも増えました。計算が示す結果は実験事実の補助となるばかりでなく、ブレイクスルーを生みだすきっかけになることも少なくありません。本書はスタンダードな量子化学計算法に関して、入門者向けにQ&A方式で解説しています。Gaussianの扱いが中心です。

「すぐできる」「ビギナーズ」と銘打たれてはいますが、もちろん本書を読むだけで即計算化学が出来るようには成りません。計算化学をまったく行ったことの無い人、量子化学計算と聞くだけでしり込みする人、そもそも用語の意味が分からないレベルの人にとっては、記載内容に心理的ハードルを感じるのではと思えます。

実験屋スタイルに浸りきっている人は、まず何か一つの化学系をもとに、習うより慣れよで一度ソフトウェアを動かし、最低限の用語/概念に触れた後、本書の当該項目にざっと目を通す・・・という順番のほうが、「ああ、そういう意味だったのか」と見通しが良くなるだろうと感じます。

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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