[スポンサーリンク]

仕事術

伝わるデザインの基本 増補改訂3版 よい資料を作るためのレイアウトのルール

[スポンサーリンク]

伝わるデザインの基本 増補改訂3版 よい資料を作るためのレイアウトのルール

伝わるデザインの基本 増補改訂3版 よい資料を作るためのレイアウトのルール

高橋 佑磨, 片山 なつ
¥2,178(as of 01/29 04:53)
Release date: 2021/04/13
Amazon product information

概要

自分で作るスライドやチラシ・企画書などが,なんだか見映えがいまいちで,効果が上がらない,きちんと言いたいことが伝わっていないとお悩みの方は多いようです。その原因は,デザインのセンスがないことではなく,デザインの基本ルールを知らないことなのです。本書で詳しく解説する基本ルールをマスターすれば,Word やPowerPoint であっても,読みやすく伝わりやすい,そして見違えるほどかっこいい資料が作れるようになります。初版と増補改訂版で合計15万部突破の本書が,さらにパワーアップ。ユニバーサルデザインに配慮したデザインルールも身に付けて,みんなに伝わる資料作りを目指しましょう。(引用:技術評論社

対象

発表スライドやレポートを日々作成している学生、社会人。より良い資料を作るための具体的な操作方法はMicrosoft office製品を使って解説されているので、パワポやエクセル、ワードを使っている方に適しています。

目次

第1章 書体と文字の法則
1-1 書体の基本知識
1-2 個性的な書体は避ける
1-3 読ませる文章での書体選び
1-4 見せる文章での書体選び
1-5 より美しいフォントを選ぶ
1-6 判読性の高いフォントを選ぶ
1-7 太字と斜体の使い方
1-8 おすすめのフォント
1-9 欧文フォントの使い方
1-10 和文と欧文が混ざる文章
1-11 数字の強調
1-12 約物の取り扱い
1-13 文字は歪めない、飾りすぎない
チェックポイント
第2章 文章と箇条書きの法則
2-1 文字の配置(文字組)
2-2 文字の大きさと太さ
2-3 行間の調節
2-4 字間の調節
2-5 行頭を左揃えにする
2-6 箇条書きの作り方
2-7 小見出しのデザイン
2-8 段落間隔で見やすく
2-9 改行位置に注意を払う
2-10 インデントは本当に必要!?
2-11 行長を長くしすぎない
2-12 段組で紙面と時間の節約
チェックポイント
第3章 図とグラフ・表の法則
3-1 図解を使ってわかりやすく
3-2 「囲み」を使いこなす
3-3 角丸四角は慎重に
3-4 オブジェクトの装飾
3-5 矢印の使い方
3-6 囲みと文字の組み合わせ方
3-7 図解を見やすく、美しく
3-8 画像の基本知識
3-9 ラスター画像の扱い方
3-10 ベクター画像の構造
3-11 図に説明を入れる
3-12 数値データの示し方
3-13 グラフの作り方
3-14 応用的なグラフ
3-15 表の作り方
チェックポイント
第4章 レイアウトと配色の法則
4-1 レイアウトの目的と5つの法則
4-2 余白を十分にとる
4-3 揃えて配置する
4-4 グループ化する
4-5 強弱をつける
4-6 繰り返す
4-7 情報の構造に即したレイアウト
4-8 視線の流れを意識したレイアウト
4-9 写真や図の扱い方
4-10 余計な要素やノイズを減らす
4-11 囲みすぎない、丸めすぎない
4-12 見やすいデジタル書類の作り方
4-13 配色の基本
4-14 色の選び方の基本
4-15 色の組み合わせ
4-16 文字色と背景色の組み合わせ
4-17 色の決め方
第5章 実践
5-1 ルールを守り通す
5-2 プレゼン用のスライド
5-3 企画書や大判の発表資料
5-4 文章がメインの書類
5-5 掲示物やチラシ

解説

パソコンで資料を作る作業は、大学生の講義や実験のレポート作成から始まり、研究室での報告会の発表資料作成、学会で研究発表のスライド、卒業・投稿論文とステップアップしていくと思います。さらに企業に入ればお客さんや上司の前でプロジェクトの進捗や新製品の紹介など、自分の作った資料で自分のキャリアや会社の業績を左右する事態に遭遇することもあります。アカデミックにおいても科研費の申請や大学や学会の重要な会議など、資料の良し悪しで今後の研究の方向性が決まることもあるのではないでしょうか。そんな誰もが悩む分かりやすい資料の作り方を解説しているのが本書です。

第1章では、文字について解説しています。本書を読む前までは、レポートで使うフォントは明朝体で、スライドはゴシック体を使うものだと何とか認識しているだけで、アルファベットに至っては全部Arialにしていました。そのため1-1から知らないことがたくさん解説されていて、特にアルファベットにもセリフ体(Times New Roman)とサンセリフ体(Arial)という日本語の明朝とゴシックに相当する書体の種類があることが勉強になりました。1-2以降では、フォントの詳細について解説しており、パソコンにインストールされている様々なフォントの特徴を知ることができます。フォント選択の際には、見た目以外の観点で選ぶ必要があることをこの章を通して知ることができました。第2章では、主にスライド資料での文章の配置方法について解説しています。スライドでは文字を箇条書きにすることは多々ありますが、スライド作りに慣れてくると自分の中に独自テンプレートを持ち、そこから大きく離れることは少ないと思います。本章を読むことで見やすい文字の配置を再認識し、自分のテンプレートをより分かりやすいように修正できると感じました。

第3章は、図や画像、グラフ、表の分かりやすいデザインについて紹介しています。図形の中に単語を入れて矢印などでつなげるのは簡単な表現方法ですが、図形の形や色には良し悪しがあり、場合によってはデフォルトから少し形を変えることで見やすくなることを知りました。この章においてはPowerPointの操作が重要であり、前述の図形の形を変える方法も画面のキャプチャ付きで説明されていて、Office製品に詳しくなくてもすぐに試すことができるようになっています。第4章では、レポートとスライド全体のレイアウトを紹介しています。ここでの特筆すべきポイントは色であり、自分は何となく見にくくなくて、単調にならない色を文字の強調や図形に使ってましたが、本書では色から示されるイメージや、見やすい色のコンビネーションを詳しく説明しており、文字同様に色の選択する際のガイドラインとなる内容が盛り込まれています。

最後の第5章では、総まとめとしてスライド、発表資料、書類、ポスターやチラシをBefore/After形式で分かりやすい資料の特徴を紹介しています。前章までのテクニックの使いどころを実践の場で知ることができます。前半はスライドや書類ですが、後半にはイベントのチラシやお便りの例もあり、いろいろな場面で活用できる内容となっています。

本書自体ももちろん分かりやすく表現されており、よい資料にするためのコツを勉強することができます。多くの場面で悪い例と良い例が併記されており、表現を比較できるのも本書の特徴だと思います。著者の高橋佑磨さんと片山 なつさんは共に、千葉大学 理学部・大学院理学研究院に所属されており、生物学を専門とする研究者です。人の成果が見た目ではない内容で評価されるように情報デザインの普及やデザインリテラシーの底上げを目標に、デザイナーではない社会人や教育者、学生、研究者向けのデザインのウェブページや書籍を執筆されているようです。他者の資料について、内容はそうでもないのに凝っていて、よい評判を受けて悔しい思いをすることは何度かあり、分かりやすい資料を作りたいと思って本書籍を購入しました。結果、資料をキラキラにする必要はなく、いくつかの鉄則を守ればよい資料になることを理解しました。資料作りの腕を少し磨きたいと思ったらこちらの書籍を読んでみませんか。細かいテクニックを知ることができます。

関連書籍

できる研究者のプレゼン術 スライドづくり、話の組み立て、話術 (KS科学一般書)

できる研究者のプレゼン術 スライドづくり、話の組み立て、話術 (KS科学一般書)

ジョナサン・シュワビッシュ
¥2,970(as of 01/29 04:53)
Amazon product information

資料作成・発表に関するケムステ過去記事

Avatar photo

Zeolinite

投稿者の記事一覧

ただの会社員です。某企業で化学製品の商品開発に携わっています。社内でのデータサイエンスの普及とDX促進が個人的な野望です。

関連記事

  1. フラックス結晶育成法入門
  2. 立体電子効果―三次元の有機電子論
  3. 理系のための就活ガイド
  4. 毎年恒例のマニアックなスケジュール帳:元素手帳2023
  5. 化学で「透明人間」になれますか? 人類の夢をかなえる最新研究15…
  6. 創薬化学―有機合成からのアプローチ
  7. 生涯最高の失敗
  8. 2009年5月人気化学書籍ランキング

注目情報

ピックアップ記事

  1. 第93回日本化学会付設展示会ケムステキャンペーン!Part I
  2. ナノ合金の結晶構造制御法の開発に成功 -革新的材料の創製へ-
  3. 遷移金属触媒がいらないC–Nクロスカップリング反応
  4. 和田 猛 Takeshi Wada
  5. edXで京都大学の無料講義配信が始まる!
  6. 製薬会社5年後の行方
  7. 【5月開催】第八回 マツモトファインケミカル技術セミナー 有機金属化合物「オルガチックス」の密着性向上剤としての利用 -プライマーとしての利用-
  8. 日本化学会 第103春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part1
  9. 危険物データベース:第4類(引火性液体)
  10. ヨアヒム・フランク Joachim Frank

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2022年1月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

粉末 X 線回折の基礎知識【実践·データ解釈編】

粉末 X 線回折 (powder x-ray diffraction; PXRD) は、固体粉末の試…

異方的成長による量子ニードルの合成を実現

第693回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科(佃研究室)の髙野慎二郎 助教にお願…

miHub®で叶える、研究開発現場でのデータ活用と人材育成のヒント

参加申し込みする開催概要多くの化学・素材メーカー様でMI導入が進む一…

医薬品容器・包装材市場について調査結果を発表

この程、TPCマーケティングリサーチ株式会社(本社=大阪市西区、代表取締役社長=松本竜馬)は、医…

X 線回折の基礎知識【原理 · 基礎知識編】

X 線回折 (X-ray diffraction) は、原子の配列に関する情報を得るために使われる分…

有機合成化学協会誌2026年1月号:エナミンの極性転換・2-メチル-6-ニトロ安息香酸無水物(MNBA)・細胞内有機化学反応・データ駆動型マルチパラメータスクリーニング・位置選択的重水素化法

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2026年1月号がオンラインで公開されています。…

偶然と観察と探求の成果:中毒解毒剤から窒素酸化物を窒素分子へ変換する分子へ!

第692回のスポットライトリサーチは、同志社大学大学院理工学研究科(小寺・北岸研究室)博士後期課程3…

嬉野温泉で論文執筆缶詰め旅行をしてみた【化学者が行く温泉巡りの旅】

論文を書かなきゃ!でもせっかくの休暇なのでお出かけしたい! そうだ!人里離れた温泉地で缶詰めして一気…

光の強さで分子集合を巧みに制御!様々な形を持つ非平衡超分子集合体の作り分けを実現

第691回のスポットライトリサーチは、千葉大学大学院 融合理工学府 分子集合体化学研究室(矢貝研究室…

化学系研究職の転職は難しいのか?求人動向と転職を成功させる考え方

化学系研究職の転職の難点は「専門性のニッチさ」と考えられることが多いですが、企業が求めるのは研究プロ…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP