[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

中西香爾 Koji Nakanishi

中西香爾(なかにし こうじ、1925年5月11日-)は、日本の天然物化学者、有機化学者である。

経歴

1947 名古屋大学 学士号取得
1954 名古屋大学 博士号取得 (平田義正教授)
1955 名古屋大学 助手
1958 東京教育大学 教授
1963 東北大学 教授
1969 コロンビア大学 教授

受賞歴

1968 朝日文化賞
1979 日本化学会賞
1979 センテナリーメダル(英・王立化学会)
1990 日本学士院賞
1990 アーサー・C・コープ賞
1994 全米科学アカデミー化学賞
1996 ロバート・ウェルチ賞
1999 文化功労者
2002 キングファイサル賞
2005 テトラヘドロン賞
2005 名古屋メダル
2007 文化勲章

研究

200以上の生物活性を有する天然物の単離・構造決定を行っています。イチョウ葉に含まれる成分であるギンゴライド(gingkolide)[1]や、メキシコ湾で多発する赤潮の原因毒ブレベトキシン(brevetoxin)に関する構造決定研究が代表的な業績です。

ginkgolide.gif  ブレベトキシン

手法はきわめて斬新で、ギンゴライドの構造決定の際に、世界で初めて核オーバーハウザー効果(nuclear Overhauser effect:NOE)を利用し、立体情報を得ています。また自身で励起子カイラリティ法(exciton coupled circular dichroic method)という、CDスペクトルを利用した絶対配置決定法を開発し、構造決定に多くの知見を与えました。これらはいずれも1960年代に行われた研究であり、当時60MHzのNMRしかなかった時代では考えもつかないほど先駆的なものでした。

その後も構造決定にとどまらず、生物有機化学の観点から幅広い研究をしています。

コメント&その他

  1. 論文執筆数は800以上。
  2. マジックを趣味・特技としています。ある講演会では余興として、中西教授自らによるマジックショーが催されたこともあるそうです。

 関連文献

  1. (a)  Stromgaard, K.; Nakanishi, K. Angew. Chem. Int. Ed. 2004, 43, 1640. DOI: 10.1002/anie.200300601 (b) 有機合成化学協会誌 2000, 58, 462.

関連書籍

外部リンク

The following two tabs change content below.
webmaster
Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. キャリー・マリス Kary Banks Mullis
  2. 吉野 彰 Akira Yoshino
  3. 林 雄二郎 Yujiro Hayashi
  4. ウィリアム・キャンベル William C. Campbell
  5. 金城 怜 Rei Kinjo
  6. エリック・ベッツィグ Eric Betzig
  7. ペイドン・ヤン Peidong Yang
  8. ラリー・オーヴァーマン Larry E. Overman

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 2つのアシロイン縮合
  2. ジョージ・ホワイトサイズ George M. Whitesides
  3. 4-メルカプト安息香酸:4-Mercaptobenzoic Acid
  4. ハリー・グレイ Harry B. Gray
  5. 神谷 信夫 Nobuo Kamiya
  6. 書物から学ぶ有機化学 3
  7. 「2010年トップ3を目指す」万有製薬平手社長
  8. 2009年10大分子発表!
  9. 含ケイ素四員環 -その1-
  10. カルベン触媒によるα-ハロ-α,β-不飽和アルデヒドのエステル化反応

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

宮沢賢治の元素図鑑

概要本書は宮沢賢治の作品に登場する元素を取り上げ、作品を入り口として各元素について解説した書…

電子豊富芳香環に対する触媒的芳香族求核置換反応

2017年、ノースカロライナ大学チャペルヒル校・David Nicewiczらは、可視光レドックス触…

毛染めでのアレルギー大幅低減へ ~日華化学がヘアカラー用染料開発~

日華化学(本社福井県福井市、江守康昌社長)は、髪へのダメージや頭皮への刺激がなく、アレルギーのリスク…

スナップタグ SNAP-tag

スナップタグ(SNAP-tag)は、特定のタンパク質だけを化学標識したいときに、目印として融合発現さ…

フラッシュ自動精製装置に新たな対抗馬!?: Reveleris(リベラリス)

シリカゲルクロマトグラフィーを機械にやっていただき時間や場所、溶媒などを削減できるフラッシュ自動精製…

“結び目”をストッパーに使ったロタキサンの形成

分子ノットの嵩高さを利用した新規ロタキサンを合成した。末端に分子ノットをストッパーとして形成すること…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP