メントール(menthol)は、モノテルペンの一種で、ハッカ(ペパーミント)に多く含まれる香料成分です。
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歴史・用途
スッとする清涼感のある香り(いわゆるハッカの香り)を醸し出す化学成分です。医薬品、サプリメント、嗜好品、食物、アロマテラピーなど、もろもろの分野で用いられています。 たとえば歯磨き粉やリップクリームには香りづけのために添加されています。メントール入りのタバコやガムも市販されています。
ほとんどのメントールは、高砂香料によって開発された人工化学合成プロセスによって供給されています。野依良治らによって開発されたロジウム-BINAP触媒による不斉異性化反応がその鍵工程となっています。

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関連文献
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