[スポンサーリンク]

ケムステニュース

アンモニアで走る自動車 国内初、工学院大が開発

[スポンサーリンク]

工学院大学工学部(東京都新宿区)の雑賀(さいか)高教授(52)らの研究グループが、液化アンモニアを燃料とした「燃料電池自動車」を開発した。アンモニアから取り出した水素を酸素と化学反応させ、発生した電気を動力とする仕組み。約1リットルのアンモニア燃料で連続75分間の走行能力がある。

液化アンモニアを燃料とする自動車の開発は国内では初めてとしている。爆発などの危険のある液化水素を使用する従来の燃料電池自動車に比べ安全性が大幅に向上できるなどのメリットがある。下水処理などで回収したアンモニアを有効活用できる可能性もあるという(引用:CNET JAPAN)。

 

アンモニア改質型燃料電池は、アンモニアから水素を取り出すことが出来ます。現在燃料電池の燃料極(正極)として用いられているものは、水素そのものからメタノール、水素化ホウ素ナトリウムなどがありますが、それらのかわりにアンモニアを用いるというわけです。

問題は未反応のアンモニアが残ること。未反応のアンモニアが残っていると燃料電池の出力に影響を与えかねないため、それらを除去する、完全に水素と窒素に変える技術の開発が求められています。

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4891731303″ locale=”JP” title=”きちんとわかる燃料電池 (産総研ブックス)”][amazonjs asin=”4478083460″ locale=”JP” title=”燃料電池という選択—200年前の夢を叶えたエネファームの物語”]

 

外部リンク

工学院大学 クリーンエネルギーシステム研究室

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 支局長からの手紙:科学と感受性 /京都
  2. 有機化学美術館へようこそ ~分子の世界の造形とドラマ
  3. パッションフルーツに「体内時計」遅らせる働き?
  4. 野依さん講演を高速無線LAN中継、神鋼が実験
  5. 静岡大准教授が麻薬所持容疑で逮捕
  6. 住友製薬-日本化薬、新規抗がん剤で販売提携
  7. 米陸軍に化学薬品検出スプレーを納入へ
  8. 期待のアルツハイマー型認知症治療薬がPIIへ‐富山化学

注目情報

ピックアップ記事

  1. マット・シェア Matthew D. Shair
  2. 炭素繊維は鉄とアルミに勝るか? 番外編 ~NEDOの成果について~
  3. ひらめききらめく:/1 「創」のとき、夢の鼓動 /北海道
  4. 今週末は「科学の甲子園」観戦しよーぜ
  5. 細胞の分子生物学/Molecular Biology of the Cell
  6. 【本日14時締切】マテリアルズ・インフォマティクスで活用される計算化学-その手法と概要について広く解説-
  7. シクロデキストリンの「穴の中」で光るセンサー
  8. 【8/31まで!!】マテリアルズ・インフォマティクスの基礎から実践技術まで学ぶワンストップセミナー|期間限定アーカイブ配信
  9. 【悲報】HGS 分子構造模型 入手不能に
  10. リチャード・ヘック Richard F. Heck

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2007年2月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728  

注目情報

最新記事

7th Compound Challengeが開催されます!【エントリー〆切:2026年03月02日】 集え、”腕に覚えあり”の合成化学者!!

メルク株式会社より全世界の合成化学者と競い合うイベント、7th Compound Challenge…

乙卯研究所【急募】 有機合成化学分野(研究テーマは自由)の研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

大森 建 Ken OHMORI

大森 建(おおもり けん, 1969年 02月 12日–)は、日本の有機合成化学者。東京科学大学(I…

西川俊夫 Toshio NISHIKAWA

西川俊夫(にしかわ としお、1962年6月1日-)は、日本の有機化学者である。名古屋大学大学院生命農…

市川聡 Satoshi ICHIKAWA

市川 聡(Satoshi Ichikawa, 1971年9月28日-)は、日本の有機化学者・創薬化学…

非侵襲で使えるpH計で水溶液中のpHを測ってみた!

今回は、知っているようで知らない、なんとなく分かっているようで実は測定が難しい pH計(pHセンサー…

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP