[スポンサーリンク]

サプリメント

クレアチン creatine 

[スポンサーリンク]

クレアチン(creatine)別名:メチルグアニジノ酢酸

 

  • 生合成

アルギニンとグリシンより、2工程にて生合成される。AGMT(L-arginine; glycine amidinotransferase)が最初に働く酵素である。この酵素は、腎臓や膵臓に特異的に発現しており、アルギニンのグアニジノ基をグリシンへと移す反応を触媒する。生成したグアニジノ酢酸(GAA)は、肝臓へと移り、GAMT(N-guanidinoacetate methyltransferase?)によりメチル化され、クレアチンが生成する。

creatine biosynehasis.png

 

  • サプリメント

ウエイトトレーニングでは、基本的なサプリメントの一つである。初心者が初めて試すべきサプリメントの一つでもある。クレアチンは筋肉を動かすのに必要なATPの原料である。クレアチンを使用しているスポーツ選手を調べた結果では、体重、筋力、パワーの増加が続々と報告されている。また、筋肉内の貯水量を増やす効果も知られており、パンプアップ効果が得られる。毎日5g程度を摂取すると良いとされている。また、クレアチン摂取期間中は、水分摂取量を増やすと良いとされている。

FEBS Journal275(2008) 5899-5909

Avatar photo

ゼロ

投稿者の記事一覧

女の子。研究所勤務。趣味は読書とハイキング ♪
ハンドルネームは村上龍の「愛と幻想のファシズム」の登場人物にちなんでま〜す。5 分後の世界、ヒュウガ・ウイルスも好き!

関連記事

  1. テトラメチルアンモニウム (tetramethylammoniu…
  2. メントール /menthol
  3. ニトログリセリン / nitroglycerin
  4. シラン Silane
  5. トリクロロアニソール (2,4,6-trichloroaniso…
  6. 化学者のためのエレクトロニクス講座~無電解めっきの還元剤編~
  7. 化学者のためのエレクトロニクス講座~無線の歴史編~
  8. ソラノエクレピンA (solanoeclepin A)

注目情報

ピックアップ記事

  1. お前はもう死んでいる:不安定な試薬たち|第4回「有機合成実験テクニック」(リケラボコラボレーション)
  2. 第二回 伊丹健一郎教授ー合成化学はひとつである
  3. 添加剤でスイッチするアニリンの位置選択的C-Hアルキル化
  4. 子育て中の40代女性が「求人なし」でも、専門性を生かして転職を実現した秘訣とは
  5. トリルテニウムドデカカルボニル / Triruthenium Dodecacarbonyl
  6. 硫黄の化学状態を高分解能で捉える計測技術を確立-リチウム硫黄電池の反応・劣化メカニズムの解明に期待-
  7. 韮山反射炉に行ってみた
  8. 化学者だって数学するっつーの! :定常状態と変数分離
  9. 最新ペプチド合成技術とその創薬研究への応用
  10. 三菱化学、来年3月にナイロン原料の外販事業から撤退=事業環境悪化で

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2013年12月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

注目情報

最新記事

塩野義製薬:COVID-19治療薬”Ensitrelvir”の超特急製造開発秘話

新型コロナウイルス感染症は2023年5月に5類移行となり、昨年はこれまでの生活が…

コバルト触媒による多様な低分子骨格の構築を実現 –医薬品合成などへの応用に期待–

第 642回のスポットライトリサーチは、武蔵野大学薬学部薬化学研究室・講師の 重…

ヘム鉄を配位するシステイン残基を持たないシトクロムP450!?中には21番目のアミノ酸として知られるセレノシステインへと変異されているP450も発見!

こんにちは,熊葛です.今回は,一般的なP450で保存されているヘム鉄を配位するシステイン残基に,異な…

有機化学とタンパク質工学の知恵を駆使して、カリウムイオンが細胞内で赤く煌めくようにする

第 641 回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科化学専攻 生…

CO2 の排出はどのように削減できるか?【その1: CO2 の排出源について】

大気中の二酸化炭素を減らす取り組みとして、二酸化炭素回収·貯留 (CCS; Carbon dioxi…

モータータンパク質に匹敵する性能の人工分子モーターをつくる

第640回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所・総合研究大学院大学(飯野グループ)原島崇徳さん…

マーフィー試薬 Marfey reagent

概要Marfey試薬(1-フルオロ-2,4-ジニトロフェニル-5-L-アラニンアミド、略称:FD…

UC Berkeley と Baker Hughes が提携して脱炭素材料研究所を設立

ポイント 今回新たに設立される研究所 Baker Hughes Institute for…

メトキシ基で転位をコントロール!Niduterpenoid Bの全合成

ナザロフ環化に続く二度の環拡大というカスケード反応により、多環式複雑天然物niduterpenoid…

金属酸化物ナノ粒子触媒の「水の酸化反応に対する駆動力」の実験的観測

第639回のスポットライトリサーチは、東京科学大学理学院化学系(前田研究室)の岡崎 めぐみ 助教にお…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP