[スポンサーリンク]

ナノ化学

ネッド・シーマン Nadrian C. Seeman

ネイドリアン・C・シーマン(Nadrian C. Seeman、1945年x月x日-)はアメリカの化学者である(写真:NYU Today)。ニューヨーク大学教授。DNAを用いたナノ構造体の合成研究と応用を主軸研究テーマとする。

経歴

1945年、シカゴに生まれる。

1966 シカゴ大学 学士号取得
1970 ピッツバーグ大学 博士号取得
1970 コロンビア大学 博士研究員
1972 マサチューセッツ工科大学 博士研究員
1977 SUNY/Albany
1988 ニューヨーク大学

 

受賞歴

1974 Sidhu Award
1995 Feynman Prize in Nanotechnology
1997 Emerging Technology Award from Discover Magazine
1999 Margaret and Herman Sokol Faculty Award in the Sciences
2004 Tulip Award in DNA-Based Computation
2005 Elected Fellow of the Royal Society of Chemistry
2005 MERIT award from the National Institute of General Medical Sciences
2005 Nano50 Award from Nanotech Briefs
2005 Biotechnology Award from World Technology Network

 

研究

結晶学が専門。高分子の結晶化の難しさを痛感し、DNAで規則的構造体を合成することを考えついた。

DNAナノ構造体の設計・合成・機能化において先駆的業績をあげる。

各DNA鎖の塩基配列を適切に設計することで、相補的二重鎖形成→引き続く連結によってナノ構造体が自己組織化的に組み上がる。設計次第では有機合成的なアプローチの難しい、ボロミアンリングなどのトポロジカルに複雑度の高い構造体も合成できる。高い規則性を有するため、X線結晶解析によって原子レベルでの構造解析も可能。
このようなナノ構造内部に別の分子を規則的に並べたり、電子素子を組み込んだりすることで、既存の材料群では不可能な機能付与も期待できる。ナノテクノロジーにおける新たな領域を切りひらいた。

DNAnanostructure.jpg
(画像:C&EN)

最近では構造変化の制御に成功した「DNAナノロボット」を開発している。

 

関連論文

[1] Seeman, N. C. Nano Lett. 2001, 1, 22.  doi:10.1021/nl000182v

 

コメント & その他

 

関連書籍

外部リンク

The following two tabs change content below.
cosine

cosine

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。 関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。 素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. ヨン・ピエール Jorn Piel
  2. サン・タン San H. Thang
  3. クリス・クミンス Christopher C. Cummins
  4. 井上 佳久 Yoshihisa Inoue
  5. 日本国際賞―受賞化学者一覧
  6. ドナルド・トマリア Donald Tomalia
  7. フレーザー・ストッダート James Fraser Stodda…
  8. バリー・トロスト Barry M. Trost

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

注目情報

ピックアップ記事

  1. サイエンスアゴラの魅力を聞くー「生活環境化学の部屋」本間先生
  2. サントリー、ビールの「エグミ物質」解明に成功
  3. CTCLS、製薬業界向けに医薬品の探索研究に特化した電子実験ノートブックを販売
  4. ESI-MSの開発者、John B. Fenn氏 逝去
  5. りん酸2-(メタクリロイルオキシ)エチル2-(トリメチルアンモニオ)エチル : 2-(Methacryloyloxy)ethyl 2-(Trimethylammonio)ethyl Phosphate
  6. イリヤ・プリゴジン Ilya Prigogine
  7. タミフルの新規合成法・その3
  8. ゾイジーンが設計した化合物をベースに新薬開発へ
  9. 三共・第一製薬の完全統合、半年程度前倒しを検討
  10. ピエトロ・ビギネリ Pietro Biginelli

注目記事

関連商品

注目情報

試薬検索:東京化成工業



注目情報

最新記事

芳香族ニトロ化合物のクロスカップリング反応

第116回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院工学研究科 材料化学専攻 有機材料化学講座(中尾…

バイエルスドルフという会社 ~NIVEA、8×4の生みの親~

Tshozoです。女装とかそういう趣味は無いのですが嫁さん(実在)に付き合って化粧品コーナを回ること…

化学系プレプリントサーバー「ChemRxiv」のβ版が運用開始

2017年8月14日、米国化学会(ACS)は、化学分野のプレプリントサーバー“ChemRxiv”のベ…

光触媒で人工光合成!二酸化炭素を効率的に資源化できる新触媒の開発

第115回のスポットライトリサーチは、東京工業大学 理学院 化学系 博士後期課程2年の栗木 亮さんに…

誰も教えてくれなかった 実験ノートの書き方 (研究を成功させるための秘訣)

概要悪い例とよい例を比較しながら,実験ノートを具体的にどう書けばよいのかを懇切丁寧に説明する…

神経変性疾患関連凝集タンパク質分解誘導剤の開発

第114回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院薬学系研究科博士後期課程2年の山下 博子(やまし…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP