[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

林 民生 Tamio Hayashi

[スポンサーリンク]

林 民生(はやし たみお、1948年2月16日- )は、日本の有機化学者である(写真:京都大学大学院理学系研究科)。京都大学大学名誉教授、国立シンガポール大学教授。

 経歴

1970 京都大学工学部合成化学科 卒業
1975 京都大学大学院工学研究科合成化学専攻 博士課程修了
1975 京都大学工学部合成化学科 助手
1978 コロラド州立大学 博士研究員 (Lewis Hegedus教授)
1989 北海道大学触媒化学研究センター 教授
1994 京都大学大学院理学研究科化学専攻 教授
2012 国立シンガポール大学教授

 

受賞歴

1983 有機合成化学奨励賞
1991 日本IBM科学賞
2002 日本化学会賞
2004 Thomson Scientific Research Front Award
2005 Molecular Chirality Award
2008 野依賞
2008 アーサー・C・コープ スカラー賞
2010 紫綬褒章
2013 Foundation Lectureship Award in Organic Chemistry, Federation of Asian Chemical Societies

 

研究

有機金属触媒を用いる新規不斉合成法の開発

最近ではロジウム触媒を用いるアリールボロン酸の不斉1,4-付加反応が顕著な業績。

 

 コメント&その他

  1.  最も好きな人名反応はClaisens縮合:化学反応のドライビング・フォースを学生に教えるために最もわかりやすいから。
  2. 好きな飲物は緑茶。日本産でも台湾でも中国産でもよい
  3. 好きな言葉は”Curiosity makes us young”
  4. 好きなミュージシャンは吉田拓郎。

 

関連文献

  • Hayashi, T.; Ueyama, K.; Tokunaga, N.; Yoshida, K. J. Am. Chem. Soc.2003125, 11508. DOI: 10.1021/ja037367z
  • Hayashi, T.; Takahashi, M.; Takaya, Y.; Ogasawara. M. J. Am. Chem. Soc. 2002,124, 5052. DOI: 10.1021/ja012711i
  • Takaya, Y.; Ogasawara, M.; Hayashi, T.; Sakai, M.; Miyaura, N. J. Am. Chem. Soc. 1998120, 5579. DOI: 10.1021/ja980666h
  • Hayashi, T.; Yamamoto, A.; Ito, Y.; Nishioka, E.; Miura, H.; Yanagi, K. J. Am. Chem. Soc.1989111, 6301. DOI: 10.1021/ja00198a048
  • Ito, Y.; Sawamura, M.; Hayashi, T. J. Am. Chem. Soc1986108, 6405. DOI: 10.1021/ja00280a056
  • Hayashi, T.; Konishi, M.; Kobori, Y.; Kumada, M.; Higuchi, T.; Hirotsu, K. J. Am. Chem. Soc1984106, 158. DOI: 10.1021/ja00313a032
  • Hayashi, T.; Mise, T.; Fukushima, M.; Kagotani, M.; Nagashima, N.; Hamada, Y.; Matsumoto, A.; Kawakami, S.; Konishi, M.; Yamamoto, K.; Kumada, M. Bull. Chem. Soc. Jpn198053, 1138. DOI: 10.1246/bcsj.53.1138

 

関連書籍

 

外部リンク

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 森謙治 Kenji Mori
  2. グァンビン・ドン Guangbin Dong
  3. 澤本 光男 Mitsuo Sawamoto
  4. ウィリアム・リプスコム William N. Lipscomb …
  5. 玉尾皓平 Kohei Tamao
  6. 谷野 圭持 Keiji Tanino
  7. ネイサン・ネルソン Nathan Nelson
  8. キャリー・マリス Kary Banks Mullis

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 繊維強化プラスチックの耐衝撃性を凌ぐゴム材料を開発
  2. 有機合成プロセスにおけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用
  3. 薬の副作用2477症例、HP公開始まる
  4. フラッシュ精製装置「バイオタージSelect」を試してみた
  5. 発見が困難なガンを放射性医薬品で可視化することに成功
  6. 2019年ノーベル化学賞は「リチウムイオン電池」に!
  7. シランカップリング剤入門【終了】
  8. デービーメダル―受賞者一覧
  9. 2009年10大化学ニュース【Part2】
  10. COX2阻害薬 リウマチ鎮痛薬に副作用

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

注目情報

最新記事

先端事例から深掘りする、マテリアルズ・インフォマティクスと計算科学の融合

開催日:2023/12/20 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足の影…

最新の電子顕微鏡法によりポリエチレン分子鎖の向きを可視化することに成功

第583回のスポットライトリサーチは、東北大学大学院 工学研究科 応用化学専攻 陣内研究室の狩野見 …

\脱炭素・サーキュラーエコノミーの実現/  マイクロ波を用いたケミカルリサイクル・金属製錬プロセスのご紹介

※本セミナーは、技術者および事業担当者向けです。脱炭素化と省エネに貢献するモノづくり技術の一つと…

【書籍】女性が科学の扉を開くとき:偏見と差別に対峙した六〇年 NSF(米国国立科学財団)長官を務めた科学者が語る

概要米国の女性科学者たちは科学界のジェンダーギャップにどのように向き合い,変えてきたのか ……

【太陽ホールディングス】新卒採用情報(2025卒)

■■求める人物像■■「大きな志と好奇心を持ちまだ見ぬ価値造像のために前進できる人…

細胞代謝学術セミナー全3回 主催:同仁化学研究所

細胞代謝研究をテーマに第一線でご活躍されている先生方をお招きし、同仁化学研究所主催の学術セミナーを全…

マテリアルズ・インフォマティクスにおける回帰手法の基礎

開催日:2023/12/06 申込みはこちら■開催概要マテリアルズ・インフォマティクスを…

プロトン共役電子移動を用いた半導体キャリア密度の精密制御

第582回のスポットライトリサーチは、物質・材料研究機構(NIMS) ナノアーキテクトニクス材料研究…

有機合成化学協会誌2023年11月号:英文特別号

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2023年11月号がオンライン公開されています。…

高懸濁試料のろ過に最適なGFXシリンジフィルターを試してみた

久々の、試してみたシリーズ。今回試したのはアドビオン・インターチム・サイエンティフィ…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP