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ウィリアム・ロウシュ William R. Roush

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ウィリアム・R・ロウシュ(William R. Roush、1952年2月20日(Chula Vista, CA)-)は、米国の有機化学者である。スクリプス研究所フロリダ 教授。(写真:Wikipedia)

経歴

1974 カリフォルニア大学ロサンゼルス校 卒業
1977 ハーバード大学 博士号取得(R. B. Woodward教授)
1977-1978 ハーバード大学 博士研究員
1978-83 マサチューセッツ工科大学 助教授
1983-87 マサチューセッツ工科大学 准教授
1987-89 インディアナ大学 準教授
1989-95 インディアナ大学 教授
1995-97 インディアナ大学 Distinguished Professor
1997-2005 ミシガン大学 Warner Lambert/Parke Davis Professor of Chemistry (2002-2004の間、化学科長を兼務)
2005- スクリプス研究所フロリダ 教授

受賞歴

1981 Merck Faculty Development Award
1982 Fellow of the Alfred P. Sloan Foundation
1992, Alan R. Day Award of the Philadelphia Organic Chemist’s Club
1994 ACS Arthur C. Cope Scholar Award
1996 ACS Akron Section Award
1998 Merit Award
1998 Distinguished Faculty Achievement Award
2002 Paul G. Gassman Distinguished Service Award
2004 ACS Ernest Guenther Award in the Chemistry of Natural Products

研究概要

鎖状化合物の立体制御法の開発および天然物全合成への応用

特にアリルホウ素化ホウ素アルドール反応、分子内Diels-Alder反応などの立体制御法の開発を重点的に行なって全合成を進めている。

Roush研HPより引用

新規抗体―薬物複合体の開発

Christoph Raderらと共同で、セレノシステイン組込抗体、アルブミン融合型抗体、二重可変ドメイン抗体などを用いる抗体―薬物複合体の合成を行なっている。

論文[5]より引用

関連動画

関連論文

  1. Va, P.; Roush, W. R. J. Am. Chem. Soc. 2006, 128, 15960. DOI: 10.1021/ja066663j
  2. Dunetz, J. R.; Julian, L. D.; Newcom, J. S.; Roush, W. R. J. Am. Chem. Soc. 2008, 130, 16407. DOI: 10.1021/ja8063205
  3. Tortosa, M.; Yakelis, N. A.; Roush, W. R. J. Am. Chem. Soc. 2008, 130, 2722. DOI: 10.1021/ja710238h
  4. Li, X. L.; Patterson, J. T.; Sarkar, M.; Pedzisa, L.; Kodadek, T.; Roush, W. R.; Rader, C. Bioconjugate Chem. 2015, 26, 2243. doi:10.1021/acs.bioconjchem.5b00244
  5. Patterson, J. T.; Wilson, H. D.; Asano, S.; Nilchan, N.; Fuller, R. P.; Roush, W. R.; Rader, C.; Barbas, C. F. III Bioconjugate Chem. 2016, 27, 2271. DOI: 10.1021/acs.bioconjchem.6b00432
  6. Nanna, A. R.; Li, X. L.; Walseng, E.; Pedzisa, L.; Goydel, R. S.; Hymel, D.; Burke, T. R.; Roush, W. R.; Rader, C. Nat. Commun. 2017, 8, 2041. doi:10.1038/s41467-017-01257-1

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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