[スポンサーリンク]

ケムステニュース

ChemDrawからSciFinderを直接検索!?

[スポンサーリンク]

 

(オハイオ州コロンバス発、2013年12月9日)-化学情報の世界的権威である Chemical Abstracts Service (CAS) と、人の健康、安全と環境の改善を目指す世界的な大手企業 PerkinElmer, Inc. は、それぞれの化学者向けツール SciFinder と ChemBioDraw の提携を目指し,協力することを発表しました。

ChemBioDrawは化学者・生物学者向けの描画ツールで、電子実験ノート (ELN)、データベース、論文等にそのまま利用できる品質の図面を描画できることが特長です。SciFinder は、CAS の科学者が収集・組織化・索引した、化学および関連分野の文献、物質、反応の世界最大かつ権威ある情報源にアクセスできる研究者向けツールです。

現在開発中の新しい機能によって、ChemBioDraw から SciFinder を直接検索して CAS データベースの網羅的なコンテンツにアクセスすることが可能になります。この機能は 2014 年初めに公開される予定です。(引用:化学情報協会

分子を扱う化学を行っている研究者にとっては大変大きなニュースです。これまで、これが実現できなかったのが不思議なぐらいで、構造描画ツールで絶対のシェアを有するChemBioDrawと、化合物検索で誰もが使うSciFinderの提携は、より研究を加速するに違いないと期待しています。

丁度2年ほど前にパーキンエルマーに関しては、ChemDrawの販売会社ケンブリッジソフトを事業統合し、iPad用のアプリを開発するなど積極的な開発を行っていますね。一方のSciFInderもReaxysの台頭のためか大幅なリニューアルや操作性の向上などを図っています。大変楽しみなニュースですね。

 

  • 関連書籍

 

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 112番元素にコペルニクスに因んだ名前を提案
  2. AIが作った香水、ブラジルで発売
  3. トムソン・ロイターのIP & Science事業売却へ…
  4. 2007年文化勲章・文化功労者決定
  5. 高知市で「化学界の権威」を紹介する展示が開催中
  6. 「2010年トップ3を目指す」万有製薬平手社長
  7. メラノーマ治療薬のリード化合物を発見
  8. 住友化学、Dow Chemical社から高分子有機EL用材料事業…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. REACH規則の最新動向と対応方法【終了】
  2. 原子量に捧げる詩
  3. 中国へ行ってきました 西安・上海・北京編①
  4. 三種類の分子が自発的に整列した構造をもつ超分子共重合ポリマーの開発
  5. SFTSのはなし ~マダニとその最新情報 前編~
  6. ブレビコミン /Brevicomin
  7. ケムステイブニングミキサー2015へ参加しよう!
  8. 目指せ!フェロモンでリア充生活
  9. 武田薬品、高血圧治療剤が米で心不全の効能追加
  10. 化学工業で活躍する有機電解合成

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2013年12月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

注目情報

最新記事

マリンス有機化学(上)-学び手の視点から-

概要親しみやすい会話形式を用いた現代的な教育スタイルで有機化学の重要概念を学べる標準教科書.…

【大正製薬】キャリア採用情報(正社員)

<求める人物像>・自ら考えて行動できる・高い専門性を身につけている・…

国内初のナノボディ®製剤オゾラリズマブ

ナノゾラ®皮下注30mgシリンジ(一般名:オゾラリズマブ(遺伝子組換え))は、A…

大正製薬ってどんな会社?

大正製薬は病気の予防から治療まで、皆さまの健康に寄り添う事業を展開しています。こ…

一致団結ケトンでアレン合成!1,3-エンインのヒドロアルキル化

ケトンと1,3-エンインのヒドロアルキル化反応が開発された。独自の配位子とパラジウム/ホウ素/アミン…

ベテラン研究者 vs マテリアルズ・インフォマティクス!?~ 研究者としてMIとの正しい向き合い方

開催日 2024/04/24 : 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足…

第11回 慶應有機化学若手シンポジウム

シンポジウム概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大…

薬学部ってどんなところ?

自己紹介Chemstationの新入りスタッフのねこたまと申します。現在は学部の4年生(薬学部)…

光と水で還元的環化反応をリノベーション

第609回のスポットライトリサーチは、北海道大学 大学院薬学研究院(精密合成化学研究室)の中村顕斗 …

ブーゲ-ランベルト-ベールの法則(Bouguer-Lambert-Beer’s law)

概要分子が溶けた溶液に光を通したとき,そこから出てくる光の強さは,入る前の強さと比べて小さくなる…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP