[スポンサーリンク]

archives

Z選択的ホルナー-エモンズ試薬:Z-selective Horner-Emmons Reagents

[スポンサーリンク]

 

 

Z選択的ホルナー-エモンズ試薬

ジフェニルホスホノ酢酸エチル, ジ-o-トリルホスホノ酢酸エチルは安藤が開発したホルナー-エモンズ試薬で, Z選択的にオレフィン化を行うことができます。このオレフィン化反応は, 安価な四級アンモニウム塩ヒドロキシドを始めとする多様な塩基を用いることができ, 経済的で簡便なZ-不飽和エステルの導入法です。

“Highly Selective Synthesis of Z-Unsaturated Esters by Using New Horner−Emmons Reagents, Ethyl (Diarylphosphono)acetates”

K. Ando, J. Org. Chem. 1997, 62, 1934. DOI: 10.1021/jo970057c

jo970057cn00001

New Horner−Emmons reagents, ethyl (diarylphosphono)acetates 1, were prepared from triethyl phosphonoacetate, PCl5, and the corresponding phenols. The reaction of 1 with several kinds of aldehydes in the presence of Triton B or NaH in THF solvent revealed that these reagents are useful for the synthesis of Z-unsaturated esters. Among the reagents examined, ethyl(di-o-tolylphosphono)-, [bis(o-ethylphenyl)phosphono]-, and [bis(o-isopropylphenyl)phosphono]acetates (1km) were found to be the most effective, giving Z-unsaturated esters with 93−99% selectivity.

TCI

TCI

投稿者の記事一覧

有機試薬メーカーです。

関連記事

  1. 4-tert-ブチル-2,6-ジメチルフェニルサルファートリフル…
  2. 材料開発における生成AIの活用方法
  3. トリフルオロ酢酸パラジウム(II) : Palladium(II…
  4. TEMPOよりも高活性なアルコール酸化触媒
  5. マテリアルズ・インフォマティクスにおける分子生成の基礎
  6. ラボからのスケールアップ再現性手法【終了】
  7. マイクロ波を用いた革新的製造プロセスと環境/化学領域への事業展開…
  8. DAST類縁体

注目情報

ピックアップ記事

  1. キラルアニオン相間移動-パラジウム触媒系による触媒的不斉1,1-ジアリール化反応
  2. 平成をケムステニュースで振り返る
  3. 米ファイザー、コレステロール薬の開発中止
  4. (-)-Calycanthine, (+)-Chimonanthine,(+)-Folicanthineの全合成
  5. 複雑分子を生み出す脱水素型ディールス・アルダー反応
  6. iPhone/iPod Touchで使える化学アプリ-ケーション【Part 3】
  7. ネイティブ・ケミカル・ライゲーション Native Chemical Ligation (NCL)
  8. イオン性置換基を有するホスホール化合物の発光特性
  9. 分子情報・バイオ2研究センター 九大開設
  10. カチオン中間体の反応に新展開をもたらす新規フロー反応装置の開発

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2011年5月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

注目情報

最新記事

Pdナノ粒子触媒による1,3-ジエン化合物の酸化的アミノ化反応の開発

第629回のスポットライトリサーチは、関西大学大学院 理工学研究科(触媒有機化学研究室)博士課程後期…

第4回鈴木章賞授賞式&第8回ICReDD国際シンポジウム開催のお知らせ

計算科学,情報科学,実験科学の3分野融合による新たな化学反応開発に興味のある方はぜひご参加ください!…

光と励起子が混ざった準粒子 ”励起子ポラリトン”

励起子とは半導体を励起すると、電子が価電子帯から伝導帯に移動する。価電子帯には電子が抜けた後の欠…

三員環内外に三連続不斉中心を構築 –NHCによる亜鉛エノール化ホモエノラートの精密制御–

第 628 回のスポットライトリサーチは、東北大学大学院薬学研究科 分子薬科学専…

丸岡 啓二 Keiji Maruoka

丸岡啓二 (まるおか けいじ)は日本の有機化学者である。京都大学大学院薬学研究科 特任教授。専門は有…

電子一つで結合!炭素の新たな結合を実現

第627回のスポットライトリサーチは、北海道大有機化学第一研究室(鈴木孝紀教授、石垣侑祐准教授)で行…

柔軟な姿勢が成功を引き寄せた50代技術者の初転職。現職と同等の待遇を維持した確かなサポート

50代での転職に不安を感じる方も多いかもしれません。しかし、長年にわたり築き上げてきた専門性は大きな…

SNS予想で盛り上がれ!2024年ノーベル化学賞は誰の手に?

さてことしもいよいよ、ノーベル賞シーズンが到来します!化学賞は日本時間 2024…

「理研シンポジウム 第三回冷却分子・精密分光シンポジウム」を聴講してみた

bergです。この度は2024年8月30日(金)~31日(土)に電気通信大学とオンラインにて開催され…

【書籍】Pythonで動かして始める量子化学計算

概要PythonとPsi4を用いて量子化学計算の基本を学べる,初学者向けの入門書。(引用:コ…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP