[スポンサーリンク]

化学書籍レビュー

有機反応機構の書き方

 

概要

遷移金属反応等、比較的新しい分野を手がけた有機反応機構の教科書。各章にいくつかの演習問題が記載されており、解答はSpringer-VerlagのウェブサイトにPDFフォーマットで公開されています。
内容は基本事項の解 説に始まり、塩基性条件における極性反応、酸性条件における極性反応、ペリ環状反応、ラジカル反応、遷移金属反応に関する反応機構を取り扱っています。原書は有機反応機構の良書として知られていましたが、洋書なので、敬遠した人も多いと思います。是非この訳本を手に取って下さい。研究室の勉強会、あるいは 遷移金属反応の基礎の理解に役立つことでしょう。

内容(「BOOK」データベースより)

どのような有機反応に出合っても、合理的な反応機構が書けるようになるための書。

初歩より、もう一歩進んだ”有機化学者のための反応機構の書き方”が記されています。本書は、”反応機構は出発物と反応条件によって決まる第1段階が重要である”という考えのもと、反応条件ごとに章立てされており、さらに、遷移金属介在反応と遷移金属触媒反応についても取り上げ、有機反応機構の立場から有機金属化学の考え方を解説。

 対象

有機化学を学ぶ学部生以上

解説

The Art of Writing Reasonable Organic Reaction Mechanisms”の訳本です。原著より値段が安くおすすめです。

記載されている例題、演習問題はなかなかレベルが高く一人でこなすのは相当のエネルギーが必要だと思います。研究室のメンバーで問題を出し合ってみてはいかがでしょうか?特に後輩に出された問題が解けなかった場合、その問題は二度と忘れないでしょう。グループで活動しているなら、その環境を活かせば効率的な学習ができると思います。

 関連書籍

 

The following two tabs change content below.

関連記事

  1. 基礎から学ぶ機器分析化学
  2. 生物活性分子のケミカルバイオロジー
  3. 企業研究者たちの感動の瞬間: モノづくりに賭ける夢と情熱
  4. ペリ環状反応―第三の有機反応機構
  5. 持続可能性社会を拓くバイオミメティクス
  6. The Sol-Gel Handbook: Synthesis,…
  7. Lithium Compounds in Organic Syn…
  8. Greene’s Protective Groups…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 高脂血症薬がウイルス抑制/C型肝炎で厚労省研究班
  2. 人工軟骨への応用を目指した「ダブルネットワークゲル」
  3. グラクソ、糖尿病治療薬「ロシグリタゾン」が単独療法無効のリスクを軽減と発表
  4. タンパク質の構造を巻き戻す「プラスチックシャペロン」
  5. 元素周期 萌えて覚える化学の基本
  6. 「電子の動きを観る」ーマックスプランク研究所・ミュンヘン大学・Krausz研より
  7. 緑色蛍光タンパク質を真似してRNAを光らせる
  8. バンバーガー転位 Bamberger Rearrangement
  9. 光線力学療法 Photo Dynamic Therapy (PDT)
  10. マイケル付加 Michael Addition

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

日本化学会と日本化学工業協会に新会長就任

日本化学会は5月23日に川合眞紀氏(自然科学研究機構分子科学研究所)が新会長に就任したことを発表した…

塩基と酸でヘテロ環サイズを”調節する”

塩基と酸を作用させるだけで環サイズを調節できるユニークな中員環合成手法が報告された。塩基による環拡大…

「人工金属酵素によるSystems Catalysisと細胞内触媒反応」University of Basel, T. R. Ward研より

海外留学記第23回目は、前回22回目の研究記を掲載させていただいた小嶋良輔さんからの紹介で、Base…

太陽ホールディングスインターシップ

経営理念に共感し、自ら考え行動できる自律した人材と働きたい私たちは、楽しい社会を実現するという経…

抽出精製型AJIPHASE法の開発

2017年、味の素社の高橋大輔らは、ペプチド液相合成法であるAJIPHASE法にさらなる改良を加え、…

【太陽HD】”世界一の技術”アルカリ現像型ソルダーレジストの開発

ソルダーレジストは、プリント配線板や半導体パッケージ用基板の表層部分に使用されはんだ付け作業時、不要…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP