[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

アンソニー・アルジュンゴ Anthony J. Arduengo, III

[スポンサーリンク]

アンソニー・ジョセフ・アルジュンゴ三世(Anthony Joseph Arduengo, III、1952年xx月xx日-)は、アメリカの化学者である。アラバマ大学教授(写真:Alabama University)。

経歴

1974 ジョージア工科大学 卒業
1976 ジョージア工科大学 博士号取得 (Edward M. Burgess教授)
1976-1977 デュポン社中央研究開発センター
1977-1984 イリノイ大学 助教授
1984-1998 デュポン社中央研究開発センター

1999- アラバマ大学教授
独Technical University Carolo-Wilhelmina in Braunschweig 兼任

 

受賞歴

1996 Alexander von Humboldt Senior Research Prize
1996 Gold Medal for “Excellence in Main Group Chemistry Research”

 

研究概要

安定な結晶性一重項カルベン(N-ヘテロ環状カルベン)の単離・構造決定[1]
NHC_yogo_1.gif 1991年にArduengoらによって初めて安定な結晶性N-ヘテロ環状カルベンが単離され、X線を用いた構造決定が成された。
このブレイクスルーを皮切りに、NHCに関する研究は多くの化学者の注目を集めるところとなった。現在では構造有機化学及び金属触媒配位子としての応用を目指した、一大研究領域が出来上がっている。

 

コメント&その他

 

名言集

 

関連動画

 

関連文献

[1] (a) Arduengo, A. J., III; Harlow, R. L.; Kline, M.  J. Am. Chem. Soc. 1991, 113, 361. doi:10.1021/ja00001a054 (b) Arduengo, A. J., III. Acc. Chem. Res. 1999, 32, 913. DOI: 10.1021/ar980126p

 

外部リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 塩谷光彦 Mitsuhiko Shionoya
  2. ジェイ・キースリング Jay Keasling
  3. デヴィッド・エヴァンス David A. Evans
  4. 岸 義人 Yoshito Kishi
  5. リチャード・ゼア Richard N. Zare
  6. ロルフ・ミュラー Rolf Muller
  7. 古川 俊輔 Shunsuke Furukawa
  8. ベン・シェンBen Shen

注目情報

ピックアップ記事

  1. 3Dプリント模型を買ってコロナウイルス研究を応援しよう!
  2. フリース転位 Fries Rearrangment
  3. ドーパミンで音楽にシビれる
  4. 溶媒としてアルコールを検討しました(笑)
  5. 人の鼻の細菌が抗菌作用がある化合物をつくっていたーMRSAに効果
  6. 根岸カルボメタル化 Negishi Carbometalation
  7. エネルギーの襷を繋ぐオキシムとアルケンの[2+2]光付加環化
  8. 第10回 太陽光エネルギーの効率的変換に挑むー若宮淳志准教授
  9. バリー・シャープレス Karl Barry Sharpless
  10. 化学Webギャラリー@Flickr 【Part 3】

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2010年1月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

融合する知とともに化学の視野を広げよう!「リンダウ・ノーベル賞受賞者会議」参加者募集中!

ドイツの保養地リンダウで毎年夏に1週間程度の日程で開催される、リンダウ・ノーベル賞受賞者会議(Lin…

ダイヤモンド半導体について調査結果を発表

この程、TPCマーケティングリサーチ株式会社(本社=大阪市西区、代表取締役社長=松本竜馬)は、究極の…

有機合成化学協会誌2025年6月号:カルボラン触媒・水中有機反応・芳香族カルボン酸の位置選択的変換・C(sp2)-H官能基化・カルビン錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年6月号がオンラインで公開されています。…

【日産化学 27卒】 【7/10(木)開催】START your ChemiSTORY あなたの化学をさがす 研究職限定 Chem-Talks オンライン大座談会

現役研究者18名・内定者(26卒)9名が参加!日産化学について・就職活動の進め方・研究職のキャリアに…

データ駆動型生成AIの限界に迫る!生成AIで信頼性の高い分子設計へ

第663回のスポットライトリサーチは、横浜市立大学大学院 生命医科学研究科(生命情報科学研究室)博士…

MDSのはなし 骨髄異形成症候群とそのお薬の開発状況 その2

Tshozoです。前回はMDSについての簡易な情報と歴史と原因を述べるだけで終わってしまったので…

水-有機溶媒の二液相間電子伝達により進行する人工光合成反応

第662回のスポットライトリサーチは、京都大学 大学院工学研究科 物質エネルギー化学専攻 阿部竜研究…

ケムステイブニングミキサー 2025 報告

3月26日から29日の日本化学会第105春季年会に参加されたみなさま、おつかれさまでした!運営に…

【テーマ別ショートウェビナー】今こそ変革の時!マイクロ波が拓く脱炭素時代のプロセス革新

■ウェビナー概要プロセスの脱炭素化及び効率化のキーテクノロジーである”マイクロ波…

予期せぬパラジウム移動を経る環化反応でベンゾヘテロールを作る

1,2-Pd移動を含む予期せぬ連続反応として進行することがわかり、高収率で生成物が得られた。 合…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP