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化学書籍レビュー

ウォーレン有機化学

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内容

イギリス・ヨーロッパ・北米の学部生向けに書かれた有機化学の教科書です。明解さと理解の補助を目的として強調表示をしてあります。難解な事項の丁寧な解説につとめました。日常に関連する多くの例を載せ、学生たちにとって新鮮でかつ読みやすいスタイルでの記述を心がけてあります。

対象

有機化学・有機合成化学を学ぶ学部生~大学院生。

評価・解説

数ある有機化学の教科書ですが、レベルは高度です。

自学自習可能な教科書は多数ありますが、これほど詳しい本は他に無いと思えます。反応機構や、なぜそうなるのか?という理由も事細かに記してます。現代事情にも触れており、大学院生でも十分読みごたえがある内容になっています。

強調点は赤色でカラー刷り。

高度なトピックも豊富に載っており、有機化学を専門とするモチベーションある学生には、挑戦しがいのある教科書だと思います。

 

原著は第2版(2012)が最新版です。

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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