[スポンサーリンク]

化学一般

カリカリベーコンはどうして美味しいにおいなの?

[スポンサーリンク]

概要

パッとみてわかるポスターで知られる化学系の人気ブログCompound Interestの記事を書籍化.

タマネギをみじん切りにすると涙が出ることや,ミントを噛むと口のなかがすーっとすることはみんな知っている.しかし,こうした不思議な現象を化学的に説明するのは,ものすごく難しい.ふだん私たちが口にする食べ物と飲み物にまつわる奇妙で面白いサイエンスを インフォグラフィックスでわかりやすく解説したイラストブック.あなたの知らないトリビアが満載.プレゼントにも最適♪(化学同人より)

対象

  • 高校生以上
  • 化学に興味がある一般
  • 一発ネタを探している大学教員

解説

化学同人から、12月に発売された化学啓蒙書。化学関係者ならばウェブで最近頻繁にみられる、食事や飲み物などの画像に構造式が書かれた以下の画像を見たことがあるのだろう。

ウォッカの化学(出展:Compound Interest

このステキなポスターを提供しているのは人気ブログCompound Interestを運営している、英国のAndy Brunning氏。

同ブログの記事はまとめられて「Why Does Asparagus Make Your Wee Smell?」というタイトルで昨年書籍化されている。

これを日本語訳したものが今回紹介する「カリカリベーコンはどうして美味しいにおいなの? 食べ物・飲み物にまつわるカガクのギモン」だ。まずは、原著のタイトルを訳した「アスパラガスを食べると、どうしておしっこがにおうの?」でないのも日本にあっていてよい。そういわれても、残念ながら日本ではピンとこない人が多いから。

それよりもカリカリベーコンはどうして美味しいにおいなの?の方がその匂いまで理解できる。

さて、書籍の内容であるが、副題通り食べ物・飲み物にまつわるカガクの疑問とその答え(およそ60個)で構成される。1つの疑問につき、見開き2ページでステキなインフォグラフィックスと1ページの説明から成る。

グラフィックスにはほとんどの場合、成分である構造式がかかれれていて、詳しい構造に関しては化学の分からない人には理解できないかもしれない。一方で、きれいなグラフィックスと説明を読めばなんと”なくわかった気にさせる”のが本書籍の特徴だ。その際は、おそらく構造式はデザインの一部になっているだろう。もちろん化学に精通している方ならばすぐに理解できる。ただし、化学者と言えども知らないことも多く、「あ、こんな化合物の構造なのか。」「そういう理由だったんだ」ととっても楽しめる。

有機化学や一般化学を教えている大学・高校の先生方にも、身近なものの成分である構造式が散りばめられている本書籍は、講義中の小ネタとしても使うことができるだろう。

ページ数は150ページほどしかないが、オールカラーで1500円と大変お安いのでぜひお手元においてみてはいかがだろうか。ちなみに同書籍は英語・ドイツ語で訳され、今回の日本語版と、今後韓国語・フランス語でも翻訳され発売される予定だそうだ。

関連動画

原著著者のインタビュー動画

関連書籍

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 医薬品天然物化学 (Medicinal Natural Prod…
  2. [書評]分子の薄膜化技術
  3. 背信の科学者たち 論文捏造はなぜ繰り返されるのか?
  4. Molecules That Changed the World…
  5. レーン 超分子化学
  6. Nanomaterials: An Introduction t…
  7. なぜあなたは論文が書けないのか
  8. 理系のためのフリーソフト Ver2.0

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 4-ベンゾイル安息香酸N-スクシンイミジル : N-Succinimidyl 4-Benzoylbenzoate
  2. 前田 和彦 Kazuhiko Maeda
  3. 中西香爾 Koji Nakanishi
  4. できる研究者の論文作成メソッド 書き上げるための実践ポイント
  5. ターボグリニャール試薬 Turbo Grignard Reagent
  6. 第172回―「小分子変換を指向した固体触媒化学およびナノ材料化学」C.N.R.Rao教授
  7. ベンザイン Benzyne
  8. セブンシスターズについて② ~世を統べる資源会社~
  9. エッシェンモーザー・タナベ開裂反応 Eschenmoser-Tanabe Fragmentation
  10. Chem-Station開設5周年へ

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2016年12月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

注目情報

注目情報

最新記事

トンネル構造をもつマンガン酸化物超微粒子触媒を合成

第409回のスポットライトリサーチは、東京工業大学 物質理工学院 材料系 原・鎌田研究室に在籍されて…

第174回―「特殊な性質を持つフルオロカーボンの化学」David Lemal教授

第174回の海外化学者インタビューは、デヴィッド・レマル教授です。ダートマスカレッジ化学科に所属し、…

二核錯体による窒素固定~世界初の触媒作用実現~

Tshozoです。先月このような論文がNature本誌に発表されました。窒素固定と言えばやはり筆…

有機合成化学協会誌2022年8月号:二酸化炭素・アリル銅中間体・遺伝子治療・Phaeosphaeride・(−)-11-O-Debenzoyltashironin・(−)-Bilobalide

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2022年8月号がオンライン公開されました。筆…

生体分子と疾患のビッグデータから治療標的分子を高精度で予測するAIを開発

第 408 回のスポットライトリサーチは、九州工業大学 情報工学府 博士後期課程…

尿酸 Uric Acid 〜痛風リスクと抗酸化作用のジレンマ〜

皆さん、尿酸値は気にしてますか? ご存知の通り、ビールやお肉に豊富に含まれるプリ…

第173回―「新たな蛍光色素が実現する生細胞イメージングと治療法」Marina Kuimova准教授

第173回の海外化学者インタビューは、マリナ・クイモヴァ准教授です。インペリアル・カレッジ・ロンドン…

Biotage Selekt のバリュープライス版 Enkel を試してみた

Biotage の新型自動フラッシュクロマトシステム Selekt のバリュープライ…

【9月開催】第1回 マツモトファインケミカル技術セミナー 有機チタン、ジルコニウムが使用されている世界は?-オルガチックスの用途例紹介-

■セミナー概要当社ではチタン、ジルコニウム、アルミニウム、ケイ素等の有機金属化合物を“オルガチッ…

超分子ランダム共重合を利用して、二つの”かたち”が調和されたような超分子コポリマーを造り、さらに光反応を利用して別々の”かたち”に分ける

第407回のスポットライトリサーチは、千葉大学大学院 融合理工学府 先進理化学専攻 共生応用化学コー…

Chem-Station Twitter

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP